9日目・会議
警察署本部まで来たエリス!
これから梶原以外の刑事たちとの会議が始まる、、、
入って来た刑事たちはそそくさと椅子に座った。
全員がすぐに座ったことから、椅子の位置は決まっているのだろう。
「連れて来てくれてありがとう梶原刑事。」
入って来た刑事たちの中の1人がそう言った。
「いえ、大丈夫です。早速なのですが、彼女をどうするかを話し合いたいと思っています。その前に彼女へ質問のある方はありますか?」
梶原がそういうと、全員が手を挙げていた。
(梶原さんが仕切っているということは結構上の立場なんだなぁ)
自分のことを洗いざらいされるのに、エリスは車内での楽しい会話のせいで平和ボケしていた。
「まず、名前と年齢、住んでいた場所を聞いてもいいでしょうか?」
「、、、」
エリスはどう答えれば良いかわからずに梶原の方をちらりと見た。
「全て正直に答えて良い。」
何かを察したのか梶原はそう言った。
すると、エリスは安心した顔で答え始めた。
「えと、名前はエリス・ノアと言います。
年齢は今年で16歳。
こことは違う世界のノワール王国という国のアペンドという街に住んでいました。」
すると、部屋の中がざわめきだした。
「まさか本当に異世界から来たのか、、、?」
「そんな話にわかには信じられない。」
「いや、16歳って、、、」
「聞いたこともないぞ、そんな国、、、」
「もう一つよろしいでしょうか?」
そんなざわつきを断ち切るように言葉が発せられた。
「今、ここで魔法を使っていただけませんか?
できればコンビニ強盗を捕まえた時とは違う魔法で。」
(違う魔法。と言ったのはまだCGなどの可能性もあると考えたのからだろう。俺もそれは思った、だが、、、)
「い、いいですよ。では、攻撃魔法は被害が出るのでここで飛びますね。」
ここでようやくエリスがしゃべった。
しかも、この建物のことも配慮して攻撃魔法を選択しなかった。
とはいえここで飛ぶとは何だ?
エリスは杖を足の間に挟み込んだ。
「飛べ」
魔法が使える世界でも、人によってレベルが違う。あちらの差があるで無詠唱魔術を使えるのは指の数ほどしかいない。
だが、エリスは無詠唱で魔法が使える。それでも、魔法はイメージで構成されるため、言葉にした方が確実に使うことができる。
そのため、建物のことを気にしてエリスは詠唱、、、は長いので短縮詠唱をしたのだ。
エリスは少しずつ浮き上がって行った。
「あっ痛」
部屋の天井に頭をぶつけてしまった。
それを見て口が閉まらない刑事たち。
またそれを見て笑う八重森。
またそれを見て怒っている梶原。
カオスな状態だった。
「エリス、もう降りてもいいぞ」
梶原がそういうとエリスはひょいっと杖から降りて、椅子まで戻ってきた。
「見て分かった通り、本当に魔法は存在するんです。ですが、俺もこの事実を受け入れることができません。」
梶原は、そう言った。
なんせ今までに起きた事故、殺人などの事件が魔法で起こされたことかも知らないからだ。
魔法が存在するとこの世界が崩壊してしまう。
「八重森。」
「はい!」
「エリスを連れてどこかに行って来い。ショッピングでも何でもいい。金は給料を増やしておくから。」
「わかりました、行くよ!エリちゃん」
そういうと八重森は何か察したのかエリスの手を引いて、会議室から出て行った。
「みなさん、彼女をどうするかを話し合いましょう。魔法の存在は日本、世界の常識を覆してしまう。」
物語は隠キャでも可愛ければ許されるんだよね




