変遷を辿って。壱 (補足情報)
※これは本文ではない。加速する時代変化を年表と共に補足していく。
必要ない読者は二へ読み進まれよ。
二〇二六年:スーパーコンピュータ『飛越』開発
二〇二七年:コヨイ計画始動
【コヨイ計画】
・飛越が構築した人工知能を基に宇宙で起きる様々な出来事を観測し自動で分類分けを行い地球へ送信するプログラムを作成。同時に撮影データも送信する計画であったが本体の容量や撮影機材の重量、メンテナンス等の観点から却下された。
・ワープ航法実験。コヨイ三、四号のデータを基に五号機の太陽系脱出を確認。最終目標HD 140283の惑星探査を目的とする。
二〇三九年:無人探査機『コヨイ 六号』及び飛越の子機打ち上げ成功
二〇五五年:コヨイから最終通信「光の逆行運動」
『コヨイ 六号』
二〇五五年の逆行現象観測から通信途絶。東和の宇宙局は空間狭に飲み込まれ時間の概念が無い空間に囚われているのではと考察。コヨイのブラックホール化を推察し計画失敗の発表と、国家機密のワープ技術の露呈を懸念したが、同年国連宇宙局へ資料を提出。人工ブラックホールの開発に参入する事を条件にワープバブル生成を技術提供。
二〇六〇年:F・フィロンツ「タイムマシン学タイムトラベル理論」発表
同年 :RDPA発足「第一回タイムマシン理論総合学会」開催
二〇六一年:国際連盟「宇宙開発総動員」発表
二〇六三年:スクルド計画始動
【宇宙開発総動員】
各国に対し宇宙開発を促す事によって、武器開発や戦闘車両等の開発、生産等の軍事費を削る事を目的とし、国家間の共同開発を促進させ地球規模での経済成長へ大きく貢献する。しかし国連軍の配備を拡大する動きが発覚した事により、各国の財閥や重工業は発展途上国への工場建設や人員確保、宇宙開発による莫大な費用を企業の連携で賄い、企業献金を廃止し、金の滞りを阻止する。
二〇六九年:「ニューシュタインθ」打ち上げ成功
【スクルド計画】
先進国が主体となり共同で進められ、ブラックホール内の撮影を目的とする。しかしRDPAにより、ニューシュタインθ打ち上げから二年後の七一年に、スクルド計画の最終目標はブラックホール化したコヨイ六号の現状撮影と破壊であった事が世間に発表される。東和、合衆国は説明責任を問われ、両宇宙局代表による合同記者会見と関わった先進国六ヶ国から共同声明が発表される。ワープ航法実験に失敗したコヨイは空間狭に囚われ、周囲の空間の収縮が暴走しコヨイを中心に時空が歪んでいることがジェイムズ・ウェイブ宇宙望遠鏡によって観測され、共同の研究によりブラックホール化していると断定。九百光年という天文学的には非常に近い距離で生成されたブラックホールが太陽系にまで影響が及ぶとして破壊する計画を秘密裏に進め、六ヶ国には最終段階で伝えていた事が判明した。
二〇八九年:ブラックホール内部撮影成功
【ニューシュタインθ】
哲学者アイザック・ニュートン、理論物理学者アルベルト・アインシュタインの名から取られた無人探査機。特殊超音波によるブラックホール中心部、事象の地平線の深部からの撮影データ送信を可能にした。並びに最奥のコヨイの破壊を目的とし、ワープ技術を応用した、レーザー照射により電子レンジのように素粒子の揺れを光速で引き起こし結合を解くことで物質を爆発させることなく、溶かす新兵器を搭載。その際、機体を安定させるためにワープバブルを周囲の空間に生成し、素粒子で構成させる錨を打ち込む新技術も搭載している。
二〇九一年(現在):第八回タイムマシン理論総合学会
【タイムマシン学タイムトラベル理論】
Ⅰ 「時間の連続性」
・時間の連続・不連続
Ⅱ 「観測時間変数」
・時間観測
・時間変数t
Ⅲ 「空間域グラフ」
・空間域グラフ
Ⅳ ?
Ⅴ ?
Ⅵ ?
Ⅶ ?