18 神誕生
トコトコ…
その一連の様子を見ていたユグ…
「念のために起動しておくか…」
ユグは謎のスイッチを押した。その後、倒れている天使のもとへと近づいていく
トコトコ…
「なんと無様な姿…俺についていけば良かったのにな」
その声を聞き、天使はゆっくりとユグの方に顔を向ける
「ユグ…か…」
ユグの顔を見たソニック…
「あいつ…指名手配犯のユグじゃねぇか!」
「ユグは後だ、まずは天使を倒す!」
そう言うと、太郎は岩の力を使った
「岩球!!」
ガチガチ…!!
ユグは岩の球に閉じ込められた
「今のうちに天使をぶっ倒すぞ!」
「これで終わらせよう…!」
タッタッタッ…!!
4人は武器を構え、走って向かった
………………
「死んでたまるか…ここで死ぬわけにはいかないんだよ」
「ユグ!出てこい!!」
天使は立ち上がり、残りの体力を振り絞って岩球を壊し始めた
バキッ!バキッ!
バキバキ!バーン!
天使は岩球を破壊した
ガシッ…!
そうして天使は、中にいたユグを掴んで取り出した
「お前言ってたよな。俺は新人類にとっての天使だと。でもな、お前はただの人間であって対象外なんだよ」
「何が言いたい…俺を敵に回すつもりか?」
「ふっ…察しが良いな。お前を俺の体力の足しにするんだよ」
「そんなことしてみろ!お前は痛いめを見ることになるぞ」
「痛い目?それはどんなものか気になるな。死んでしまえば全て無意味!じゃあな!」
「馬鹿な奴が…」
ガブッ…!!
ゴキッ!バキッ!
「ガァァァア!!」
ユグは絶叫したまま、天使に飲み込まれていった
………………
その光景を見ていた4人…
「あいつ…正気か…」
「何が天使だよ…」
天使は完全にユグを飲み込んだ…
「数分は保つかな…」
「ガアァァ!!ホーリーエンド!」
天使は、自身の周りに溜めたエネルギーを放った
ビュンビュンッ!
バゴーーン!!ドガーーン!!
「ぐはぁっ!!」
バーーン!!バゴーーン!!!
「ぐあぁぁあ!!」
その攻撃によって、4人は吹き飛んでいく
「ハッハッハッ!!油断したようだなお前ら!」
「く…そ…」
「次こそはエレメントを我が物に…」
トコトコ…
エレメントを奪うため、天使は太郎に近づく
「くる…な…」
ザッ…ザッ…
天使が近づいてくる…
「やめろ…!来るな!」
ザッ…ザッ…
仲間3人は、天使の攻撃をくらい、上手く立ち上がれない
ザッ!
「さぁエレメント!その力を俺に授けたまえ!はあっ!」
すると、太郎の中にあったエレメントの力が、仰向けになって倒れている太郎の身体を透け、天使のもとへといってしまう…
エレメントの力は天使の手へと吸い寄せられてしまった…
ガシッ!
「素晴らしい、しっかりと育っている…おいおい、こんなの完璧すぎるだろ…!」
「は…あぁ…俺の…エレメントが…」
「これで私は完全体となれる!!」
そう言うと天使は、自身の口にエレメントの力を放り込む
「うあっ…!力が…みなぎる…」
天使の姿はみるみるうちに大きくなっていく
ガガガガ!!
「だんだん…増幅していく…!!う…うあぁぁあ!!!」
バーーーン!!!
爆発と共に姿を現したのは、超巨大生命体へと成り果てた天使の姿だった…
「グガアァァア!!」
「ヒーロー諸君…私を倒せるものなら倒してみろ!ハッハッハッ!」
「こんな敵…どうすれば…」
太郎は傷だらけで苦しみながらも、立ち上がる…
「みんなは…下がっていて下さい…」
「はあぁ…頼れるのは…hellのみ…行くしかない」
そうして太郎は、hellの力を使った
「まだ戦おうというのか…面白い!かかってこい!」
「この世界を守るためにも…今ここでお前を倒さないといけない…!くらえ、ヘルインパクト!!」
ビュンッ!
「今の私にはどんな技も無力!かかってこい!」
バシーン!!
ガガガガ…!!!
太郎の技を受け止める天使
「そんなものか!オラァァ!!!」
バシンッ!!
天使は、その大きな手で太郎を振り払った
ドガーーン!!
そのまま地面に払い落とされてしまう…
「ハッハッハッ!こんなものかhellというのは」
「まだいける…はずだ…」
「うおぉぉ!!」
ビュンッ!!
「まだ来るか…まぁいいだろう。相手してやる」
「オラァァ!!!」
バシンッ!!バンッバンッ!
太郎は、天使に攻撃をあたえ続ける。しかし…
ガシッ!
天使は、太郎を掴んだ
ギチ…ギチ…!
「ぐあぁぁあ!!」
「こんなことしたって無駄だ。大人しく散れ!」
バーーン!
天使は、持っていた太郎を地面に投げ捨てた
「は…あぁ…はあぁ…」
ザッ…ザッ…
「太郎…大丈夫か…」
双炎達が太郎に近づいてくる
「私達も…いかないとね…」
「あぁ…そうだな…勝てるか分かんないけど…行くしかないからな」
「よし、行きましょう…」
ソニックは覚悟を決める
双炎達3人は、同時に武器を構え高く飛んだ
バッ…!
「ダメだ…!行ったら死んでしまう…!」
「あいつはもう…止めることが出来ないんだよ!」
太郎の声は彼らには届かなかった…
双炎は巨大化した天使に向かっていった
無謀なことだと分かりながらも3人は突撃しにいった
シュンッ…!
「オラァァ!!俺達人間の力を思い知れ!!」
「雑魚が…」
バゴンッ!!
ボガーーン!!
凄い勢いで、双炎は地面に払い落とされる
………………
次に向かったのはクルン…
「はあっ!地獄風!!」
ババババ!!
「ふんっ!!」
ヒュゥ…ゥ…
一瞬で風は収まってしまう
「話にもならない…」
「光の矢!!」
ググググ…!!
ババババ!!!
無数の矢がクルンを襲う
「ぐあぁぁあ!!」
ボガーーン!
………………
残るはソニックのみ…
「俺らはheavenという強敵を倒したことがあるんだ。絶対に今回もやれるはずだ!」
「くらえ!ライジングインパクト!!」
ビュンッ!!
バゴーーン!!
天使の身体に命中した。しかし…
「どんなに挑もうと結果は変わらない。あいつらを見てもわからないのか」
「結果を変えるためにこうやってやってるんだろ…!ぐっ…うおぉぉ!!」
「ならいい殺してやる!ホーリーエンド!」
無数のエネルギー弾が天使の周りに生成される
「はあっ!!」
ババババ!!!
ボガーーン!!
そのままソニックは爆散してしまった…
………………
その光景を見ていた太郎は言葉も出せなかった。ただ自分の無力さを感じているだけだった…
「なんで……なんで…」
「そ…双炎さん…!ソニックさんも…クルンも…!」
ゴゴゴゴ……
「あの3人を守れなかったお前が!この国、いや、この世界の人々を守ることが出来るのか?」
「ハッハッハッ!もういい、新世界を創るための準備をしよう。グガッ!」
天使は大きな口を開けた。天使は、この世界に残っている魔力全てを吸い込もうとし始めた
そんな中太郎の様子がおかしい…
「うっ…!ぐがっ…!あ…あぁぁぁぁあ!!」
この一瞬の出来事で、長年封印し続けてきたhellが解放してしまう
―何年ぶりだろうか…再びこいつの体を乗っ取ることが出来るのは。ふっはっはっ!!―
「なんでこのタイミングで…く…そ…」
そして太郎は下を向いた
だんだんと声色が変わっていき、その声で言う
「hellの力…」
バーーン!!
太郎はhellに乗っ取られる…
「再び誕生…」
「ん…何が起きた?」
天使は一旦魔力を吸い込むのを中断した
「ほぉ…あのデカブツのおかげで俺は解放できたというわけか」
「だが…俺がこの世界を支配するためには、お前を倒さないといけない。まずはどんなものか試させてもらう。はあっ!!」
「来てみろ!オラァ!!」
バーーン!!
バーン!バンッ!ボガーーン!!
ヒュンッ!シュンッ!
「ヘルインパクト!」
「かかってこい!!ホーリーエンド!!」
ヒュンッ!シュンッ!
hellは持ち前の高速移動で天使の攻撃を全て避ける
そしてそのまま、必殺技を天使にお見舞いさせる
バーーン!!
ガガ…ガガガガ…!!
「どうだ!このでかぶつ野郎が!」
hellの必殺技は天使に直撃している。なのに、天使は余裕そうでいる。あのhellの攻撃を受け止めているというのか…
天使は、自身の手にエネルギーを溜め始めた
「なんだその攻撃は?馬鹿にするのもいい加減にしろ」
「くらえ!正義の鉄槌!!」
ズドーーン!!
バゴーーン!!!
地面に打ちつけられたhellは、変身を強制解除してしまう。太郎とhellの力は一瞬で分離してしまうのだった…
「ほら見ろ!誰も私を倒すことは出来ないだろう!」
「私が新世界の救世主天使!いや、神なんだよ!!」
「このふざけた建物は全て創りかえる!!ホーリーエンド!!」
ビュンッ!!
バーーーン!!!バゴーーーン!!!
バーーン!!ドガーーン!!
周りの建物は全て破壊される。みるみるうちに、以前のような町並みはなくなっていった…
………………
「うっ……一体何…が……」
「は…はぁ……?」
太郎が目を開けると、周りの建物は崩壊しており、荒廃していた
「グガァァァァァア!!」
バゴーーン!!!
天使はまだ破壊を続けていた
バーーン!!バゴーーン!!!
「破壊すればするほど欲が満たされていく…!」
「これこそが最高のエネルギーだ!!本当にリエイの2人には感謝だよ。エレメントを創ってくれて、そしてエレメントを育ててくれて」
そんな中、天使は上空に何かがあるのに気付く
「何だあれは?少し行ってみるか」
タッタッタッ…!
「はあぁ…はあぁ…お前!!」
そこへ太郎がやってくる
「お前を止めてみせる…絶対に…」
「ほぉ…だいぶしぶといなお前。まぁ、生きてたってどうせ無意味だけどな。ハッハッハッ!」
「無意味なんかじゃない…!お前を倒す方法が1つだけあるから!ふぅー……平常心平常心…はっ!hellの力!!」
今度は飲み込まれずに変身する
「方法がある…?ふざけたことを言うな。くらえ!オーロラレーザー!!」
ビュインッ…!!
バーーン!!
目から放ったレーザーは太郎を直撃。そのまま太郎は吹き飛んでいった…
「ほら!結局こうだろ。方法なんか無かったんだよ」
「よし…もう準備を済ませておくか。グガァ」
天使は大きな口を開く。そうして全ての魔力を吸い込む体勢をし始めた
ザッ…ザザッ…
このタイミングを待っていた太郎は立ち上がる
「よし…来たぞ…後は侵入するだけ…もうやるしかない。時間が無い…」
バッ!!
何を思ったのか、太郎は高く飛び、天使の口元近くまで移動した
「グガァ!!」
ゴゴゴ…!!
天使の体内に多くの魔力が取り込まれていく
近づいた太郎は、そのタイミングで、中に身を投げた
シュンッ!
体内に入った太郎は、天使の腹部へと移動する
「く…苦しい……」
「だが…進み続けないと…!」
「グガァ!!」
天使はまだ、体内に太郎が入ったことを気付いていない
「今のエレメントはもう…あいつのものとなってしまった。増幅した分の魔力はエレメントがコントロールしているはず」
「エレメントを壊せば……世界は助かる…」
太郎が腹部に到着したとき、太郎はエレメントの力を見つける
「あった…ふぅ…これを破壊すればいいんだよな…」
「今までの思い出を壊せば、世界は助かるんだよな…」
………………
「グガァ!!!」
天使は全ての魔力を吸いきった
「膨大な量の魔力…身体が熱くなってくる…」
「ぐ…グガァア!!」
その大きな声は、体内にも響き渡る
「ふぅ……やるしかない…!やるしかない…!」
「今までありがとう!ヘルインパクト!!」
ビュンッ…!!
バゴーーン!!!ガガガガ…!!
パキッ、パキパキ…
「オラァァ!!」
バゴーーーン!!!
エレメントの力は爆散していった…
「やった…ぞ…」
バタッ…
太郎は天使の体内の中で、気を失ってしまった…
凄まじいほどの魔力があった天使だったが、エレメントが破壊されたことで制御不能となってしまう…
制御不能となった魔力は暴走していく
「何が…起きている…!」
「身体が…身体がぁ!!」
そして次の瞬間…!
バゴーーーーーーン!!!!!
天使を中心に莫大なエネルギー量の爆発がおこる
…………………………
ピピッ…
天空に浮かぶ謎の物体が光り始めた
「全ての魔法石が破壊されました。これによって、リセットが開始されます。リセット、スタート」
世界がだんだんとリセットされていく。新たな世界へと変わろうとしている。壊れて無くなってしまった魔法石は全て復活され、適当に町にばらまかされていった
「リセットが完了しました」
1弾が終わりました。これからは2弾に続きます




