手を繋いで
自分に自信がない女の子と、そんな女の子の事が好きな男の子のお話。
(甘々/現代)
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興味を持って下さったありがとうございます。少しでも読んで下さった方の心に残れば嬉しいです。
幸せって、あまり度が過ぎると不安になる。
今こうして隣を歩くあなた。
私には不釣り合いなほど素敵なあなた。
何で私を好きになってくれたんだろう?
一緒に歩いていて、似合わないとか思われてないか不安になる。
自意識過剰だと分かりつつも、周りの視線が気になってしまう。
辺りを見回しながらそんな事を考えてると、歩幅がずれたのか、先を歩いていたあなたは足を止めた。
「どうした?」
「うぅん、なんでもない」
焦って小走りで走り寄ると、あなたは手を差し出して来た。
「…?」
「きょろきょろきょろきょろと…さっきから挙動不審なんだよ。迷子になられそうで怖い」
そんな事を言いながら伸ばされた手に、どうしたら良いかと自分の手を見つめていると、あなたは手を伸ばして、ギュッと私の手を掴む。
「ったく、危なっかしくて目が離せねえ」
そう言ってフイッと目を逸らしたあなたの顔は、耳まで真っ赤だった。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
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