プロローグ
零時の世界 太郎
プロローグ
現代、人類は驚異的な進化を遂げています。それは、経済や技術、社会の仕組みや生活など、あらゆる面においてです。しかし、物事にはメリット、デメリットの双方があるように、進化があれば、退化する面もあります。皆さんは、人類が退化した面は何と考えるでしょうか。
私は「自己肯定感」だと考えます。人類は経済や社会の革新に伴い、「仕事」を一生懸命に行っています。仕事は何の為にやるのでしょうか。人により目的は様々だと思います。仕事を好きでやる人、生活のためにやる人、様々です。しかし、仕事を一生懸命に行う中で、社会の中で周囲から揉まれ、周りの目を気にし、自分を認められないという感情が出てきます。そうすると「自己肯定感」というのがなくなってしまいます。人類は、進化とともにそういった面が退化しているのではないでしょうか。
話は変わりますが、この物語のテーマの一つとして「趣味」というものがあります。働いている人の中には「趣味」のために「仕事」を行う人もいるのではないでしょうか。しかし、いつの間にか「仕事」だけをただただ惰性で取り組んでいませんか?社会人、どうしようもなく仕事ばかりをやって、自分の特技や趣味を忘れてしまいがちです。趣味や特技は自分の良さ、生きがいです。そういったことを忘れないように日々を生きれると良いですね。
仕事ばかりをただ惰性でやってきた人間が、いきなり趣味だらけの世界で生きることになる物語、ぜひ自分と照らし合わせてみて読んでください。