表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/32

二年後と神殿

 いいね、評価、ブックマーク、


 ありがとうございます。


 よろしくお願いします



 研究所では他に、魔力を貯めて置ける乾電池ならぬ魔力池を作る研究が進められている。

 魔力池が出来ないと、魔柱を作っても貯めて置ける場所が無いから、ワザワザ誰が魔道具に魔力切れになるまで魔力を注ぎ続けないといけなくなる。


 そもそも、魔柱は魔道具に魔力を供給すると共に、領民から税金ならぬ魔税を徴収する事で公共設備を使える様にすると共に、領民が知らず知らずの内に魔力を鍛える事が目的だ。

 魔力池は正直出来ないかもしれないと思っていたが、ドラゴンの魔石を加工する事で可能になった。

 ただ、ドラゴンは最強種だから魔石の加工も一筋縄ではいかなかった。

 更に、生きていれば魔力を外に出さない様に無意識で行っていたが、ただの魔石は魔力を注いでも時間と共に魔力が自然と抜けていってしまった。


 コレを留める為には、大量のアダマンタイト鉱石が必要になる。

 金がいくらあっても足りない!

 それに、魔力を魔線に流しても魔力は魔力池に行く前に抜けていって半分も魔力池に届かなかった。

 魔線の周りにも、アダマンタイト鉱石が必要になった。

 本当に金がいくらあっても足りない!!

 この問題は正直どうしたらいいか分からなくて、研究所に丸投げしたが研究所でもどうすればいいか分からない様だ。


 だから、一先ず放置が決定している。

 それまでの間は魔術師団に頑張って貰う事になった。

 アダマンタイト鉱石や他の鉱石が出る鉱山の様な物が見つかればいいんだけどな。


 神殿の方は建物は、かなり力を入れて作った。

 公爵家には、シルヴィアを入れて四人も愛し子がいるから大工達も早くではなく、ゆっくりしっかり作ってくれた。

 神官達も新しい神殿で正しい神官の在り方で生活している。

 しかし、まだこの街は出来ていないから領都を移してはいない。

 今現在領都の神殿にいる豚共が、


 「新しい神殿には、今までこの領を守って来た私達が入る事を神も望んでおられる。故に、即刻我々を向かい入れろ!」


 と、ほざいて無理矢理神殿を乗っ取ろうとしてきた。

 コレに対して父上がブチ切れた。

 普段そんなに厳しく無い父上のマジギレは相当恐かったよ。

 曾祖父母、祖父母、母上までもが、父上のマジギレにビビっていたほどだ。

 シルヴィアは。


 「何度も死んできましたが、ここまでの恐怖は数えられる程しかありませんでしたわ……。」


 と言って震えていた。

 俺も恐くて震えながら、シルヴィアを後ろから抱き締めて上げることしか出来なかったよ。

 父上は。


 「新しい街に、新しい神殿、新しい神官もいる!あの豚共をこの領から叩き出してもなんの問題も無い!いや、皆殺しにしてくれる!!」


 と、マジで殱魔騎士団に皆殺しを命令しようとした。

 コレに対してクラインが。


 「我々は騎士団です!殺人集団ではありません!神官達が腐っていたとしても!殺害する程の罪は犯しているか判りません!その状態で神官達を皆殺しにはできません!」


 と、対抗していた。

 クラインは見てすぐに解る程震えていたが、その目だけは本気だった。

 そんなクラインを見て父上も冷静になってくれた。

 コレなら、俺の案も通るだろう。


 「父上、豚共は一斉に駆除しますよ?生かしておいて得など何一つありませんからね?」


 「どうやって駆除するつもりだい?公爵家の裁量に口を出したんだ!許される範囲を超えている!絶対に許す事は無い!」


 「解っていますよ。俺も許すつもりはありませんが、奴ら貯め込んだ金品は回収しないといけません。領の外に持ち出されたら困ります。」


 「そうね。豚共が貯め込んだ金品は公爵領の領民から巻き上げた物と血税なのだから、外に出されたら大変な事になるわ!」


 「はい。だから、豚共をワザと新しい神殿に全員集めます。集めている間に、俺の育てた神官達を領都の神殿に送り込みます。」


 「なるぼどな。神官達を使って不正を全て暴き出すのか。暴き出した後はどうするんだ?」


 「ふふっ、新しい街は領都よりも魔の森に近いんですよ?魔の森に、ぼいっ!ですよ。後は魔物がどうにでもしてくれます。あの豚共は「我々は女神様に愛されている!」って言ってるんだから、ユナ様が助けてくれますよ!ハッハッハッ!」


 「そうね!私達愛し子でも、死にそうになっても直接は助けて頂けないけど、ユナ様に私達以上に愛されているのなら直接助けて頂けるわよきっと!フッフッフッ!」


 「「「ハッハッハッハッ!」」」


 善は急げだ!

 すぐに、新しい神殿にいる神官達を呼んで今回の作戦を伝えて手伝って貰う。

 神官達はすぐに了解して、領都に向かった。

 向こうに新しい神官達が付いたら、向こうの神官達がこちらにくる事になる。

 途中で殱魔騎士団と合流して、そのまま魔の森に直行だぜ!

 ぽいってしたら、馬車を持って帰ってくるだけで魔の森の魔物に襲われなくても、あの体だ。

 歩いて帰って来る事は出来ないだろう。

 後は、餓死一直線だ。

 今まで神の名前を好き勝手してきたんだ!

 死ぬまで悔い改めろ!豚共が!!


 結果は、凄まじい物になった。

 領都の神殿の中にあった金品は、公爵領の一年の税金と同じ位あったのだ。

 公爵領は魔の森があって、かなり税金の額は高額だ。

 一年間出費を一切しなければ、この国で一番土地代が高い王都の半分を買い取れる程の額だ。

 公爵家はしっかりと領民に還元しているから、そこまで手元には残らないが、それでも手元に残る金額は小さい子爵領の一年間の税金位は残る。


 それでも、街や村をバンバン作れる程ではない。

 魔物の襲撃、地震や豪雨や干魃の様な天災、火災等の人災に対応しないといけないから貯金も大切なんだよ。

 今回のお蔭で、政教分離の領法もすんなり通ったし神殿は正常化したし、万々歳だな!

 家族全員で祝杯を上げていると、かなりはっきりとした神託がユナ様からきた。


 「シルバー、よく神殿を正常に戻してくれました。実は神殿か腐敗してから、私が世界に直接干渉するのに途轍もない力を使わなければならなくなっていました。」


 神がいる事を解っている世界なのに、神であるユナ様がなんで干渉しないのかと思っていたが神殿のせいかよ!

 もしかして、神殿が腐敗して無かったらシルヴィアの事も直接助けられたのか?


 「しかし、ドラクル公爵領以外の神殿は未だ腐敗している為、他の領や国には直接干渉ができません。でも、ドラクル公爵領には少しの助けを与えられます。何かして欲しい事はありますか?出来る事なら褒美として与えます。」


 マジか!

 神殿がうざったいから潰したら、神からのご褒美がありましたよ!

 何にしようかな〜?

 色々欲しい物はあるけど、神の褒美で完成系を貰っても公爵領の人が成長しないよな?

 なら、ここは小説やゲームに頼るか!


 殱魔騎士団も公爵領を全部カバー出来る位に増えたし、魔術師団もあるから少し位人を減らしても大丈夫だよな?

 アダマンタイト鉱石や魔力伝達率が高いミスリル鉱石は、これからやろうとしている魔力産業革命にはいくらあっても困るどころか、大量に欲しいし調達場所があったら最高だよな!


 「ユナ様、公爵領側の断崖にダンジョンが欲しい。出来ればゴーレム系にしてくれ。アダマンタイト鉱石やミスリル鉱石が大量に必要なんだよ。」


 「それくらいなら、なんの問題もありません。具体的何処にダンジョンを作りますか?」


 「森を切り拓いたら、海に辿り着く側の断崖に作ってくれ。竜の道と海の中間がいい。それと、スタンビートが起きないようにしてくれ。」


 「ダンジョンは基本的に、スタンビートは起きないのです。しかし、神殿の腐敗がダンジョンにも影響を与えた為に、ダンジョンが神殿を破壊しようとしてダンジョンスタンビートが起こる様になりました。公爵領の神殿は正常になっているので、スタンビートは起こりません。」


 神殿の腐敗はかなりの人間に影響を与えていたんだな。

 殱魔騎士団の中には、ダンジョンスタンビートで家族どころか一族郎党皆殺しになった者も少なくない。

 これは、早くドラゴナイツ侯爵領の神殿も正常にしないといけない!

 ドラゴナイツ侯爵領には、侯爵領の真ん中に一つ、そして他の領と隣接している場所に一つダンジョンがある。

 しかも、隣接しているのは一つの領だけでは無く、2つの領と隣接している。


 ダンジョンスタンビートが起きれば、一番大きな神殿のある領に魔物達は殺到するだろう。

 つまりドラゴナイツ侯爵領の神殿だ。

 ドラゴナイツ侯爵領の神殿が正常になっていれば、他の領に魔物は行くだろう。

 一つは無能の貴族の領で、もう一つは王領だ。

 どちらも統治が杜撰で、治安がかなり悪い。

 まともな民達は、ドラゴナイツ侯爵領に逃げているし逃げられない貧しい者達は、ドラクル公爵領に殱魔騎士団創設準備で連れて来ている。


 だから慈悲を掛ける民はいない。

 治安が悪い領は税金とかが手に入らないから、管理している貴族家や王家は収入が少く貧しいと思われがちだが、犯罪で稼いた金を元手に賄賂が横行しているからその賄賂を吸い上げる仕組みを作ると、普通に領地経営するよりも実は実入りがいい。

 でも、周りの領地はたまったものじゃ無い。

 当然犯罪をして金を稼ぐのだから、自分達と同じ犯罪者を襲って意味が無い。

 だから、しっかり領地経営している他領に犯罪出稼ぎをしてくる。

 被害を受けるのはドラゴナイツ侯爵領だ。


 それでも、本拠地が他領にある為に犯罪者達を根絶やしに出来ない。

 神殿を正常にしてしまえば、ダンジョンスタンビートが起きた時にドラゴナイツ侯爵領には魔物は来ず、貴族領と王領に流れていく。

 結果は、犯罪者と神殿の神官が皆殺しになる。

 神殿の正常化は、民達の生活が良くなるだけじゃ無く、ダンジョンスタンビートが起きなくなるからドラゴナイツ侯爵家の助けにもなり、腐った他領に金を掛けずに制裁も与えられる。

 一石何鳥だ?最高だな!!

☆の評価が貰えるとやる気に繋がります


もしよかったら評価して下さい


読んで下さりありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ