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ヒロインの視点とシルヴィアの視点の違い

よろしくお願いします


 支度を済ませて食堂に向かう。

 食堂に入ると家族と侯爵とシルヴィアは全員揃っていた。


 「あれ、寝坊しましたか?お待たせしてすみません。」


 「いや、寝坊はしてないよシルバー。シルヴィア嬢はさっき来たばかりだし、私達はそもそも寝てないかね。」


 「盟友達が、冒険者ギルドの事と婚約の事で寝させてくれんかったのじゃ。年寄りには徹夜はちときついのぅ。」


 「貴方は、まだ口調以外は若いでしょうに。本当の年寄りの私や夫が大丈夫なのだから、貴方も大丈夫でしょう。」


 「ガハハ、魔の森の中で寝る時は寝るだけでも体力使うからな!この程度全員大丈夫だ!気にする必要はないぞ。シルバー、シルヴィア嬢。」


 「お気遣い、ありがとうございます。ヴァンクロード様。」


 曾祖父様の気遣いは8割俺の為だろうな。

 婚約は突発的だったし、話が長くなったのは、明らかに冒険者ギルド潰しだろうしな。


 「では、改めておはようございます。皆様。」


 『おはよう/ごさいます。シルバー/シルバー様。』


 ドラクル公爵家の朝食は誰も喋らないし兎に角速い。

 いつ魔の森で何が起こるかわからないから、食事は素早く食後はゆっくりが基本なんだよな〜。


 侯爵は慣れているのか、ドラクル公爵家のスピードについてきていたが、シルヴィアは目を白黒させていた。

 ちょっと可愛いな。


 「シルヴィア嬢、ゆっくり食べて大丈夫だよ。ドラクル公爵家は魔の森のせいで、食事は素早く食後はゆっくり、が家訓になってるだけだよ。結婚までに慣れれば問題ないさ。」


 「そうなのですね。皆様凄い速さでお食べになられますから、驚いてしまいましたわ。」


 そういう俺も、子供にしてはかなりの速さで食べてるんだけどね。

 食事はゲームをするのに一番邪魔だから、早食いは得意なんだよ俺は。


 ちょっと話をしていただけで大人は皆食べ終わっていた。

 いつも思うけど速過ぎだろ。

 もしかして早食いスキル全員持ってるんじゃないか?この人達。


 大人は皆、サロンに移動したので俺もゆっくり食べよう。

 シルヴィア一人では可哀相だしな。


 「あの、シルバー様もサロンに行って大丈夫ですよ?」


 「大丈夫、大丈夫。いつもは母上が残ってくれるんだけど、俺達を二人きりにしてくれたんだよ。ほら、人払いもされてるでしょう?」


 普通、まだ食べている人がいたら使用人は食堂から出て行かない。

 でも、今は俺達二人だけだ。


 「ユナ様に聞いた事は、後で庭の東屋でしよう。あそこは防音の魔道具があって、見えてるけど聞こえない父上達の密会場なんだよ。」


 「密会場ですか?何か王家の事を話す時に使うのですか?」


 「アハハッ!違う、違う。自分の祖父母や両親や子供に夫婦の話を聞かれて、からかわれない様にお祖父様が作ったんだよ。本来は軍事行動の機密を隠す為の魔道具だから、凄く高いのにドラクル公爵家は皆長い記事だから、皆賛成したそうだよ。」


 要は夫婦でイチャイチャする為の東屋だ。

 まぁ、今の俺達にはありがたい東屋だけとな。

 その話を聞いてシルヴィアは顔を赤くして朝食を食べきるまで無言だった。


 サロンに行くと、大人は孤児院の子供達の成長に関して話をしていた。


 「年長の子供は生きる為に必要だからと、独学で半分位の文字の書き方と読み方を学んでいたわ。下の子達にも、少し教えていたらしくて3ヶ月で間違えるのが殆どない状態になったわよ。」


 「年長組は腹一杯食わせたら、体力も筋力も身長も増えたぞ。今は体の動かし方を教えてる所だ。年少組は毎日鬼ごっこさせて、遊びながら体力を増やしてる所だな。」


 「魔力量と魔力操作は、年長組より年少組の方が伸びがいいわ。魔法使いに関しては後3ヶ月は基礎を叩き直す必要があるわね。」


 「そうですか。意外と子供の成長が速いですね。」


 「それはそうじゃろ。あの子達は今まで誰にも教わりたくても、教われなかった事をここでは好きなだけ教えて貰えるんじゃ。逆に言えばじゃ、ここでしか教えて貰えないのじゃ必死にもなるじゃろ。」


 「そうですね。孤児に態々ここまで丁寧に教えるなんて事をしている場所は知りませんもの。」


 「シルバーが戦力は人の数と質だと言っていた意味が良くわかるね。六百人のうち五百人が騎士や魔法使いになるなら、戦力は上がるし、子供の時から育てて最低ラインが高ければそれだけで現場は助かる。つまり質だね。」


 「曽祖父様、子供達には柔軟もさせて怪我をしづらくして下さい。子供の方が大人より体を柔らかくしやすいので。」


 「おお、シルバー来たか。柔軟のことはわかったぞ。大人も体が柔らかい方が怪我をしづらいからな。」


 「父上、これからシルヴィア嬢と夫婦の東屋に行っていいですか?」


 「うん、構わないよ。婚約したのだから、仲が良くて悪い事なんてないからね。」


 「シルバーブレッド様、夫婦の東屋ってなんなんだ?聞いた事ないぞ?」


 「それは、作ったお祖父様に聞いて下さい侯爵様。」


 説明が面倒くさいから、お祖父様に丸投げした。

 さて、許可も得たし東屋に行くかな。

 今は10月だから少し肌寒いかな?

 メイドに膝掛けを持ってくる様に言おう。

 暑ければ椅子の上に置いておけばいいしな。


 用意出来る物は先に用意して、東屋に行けば話の途中で人に邪魔されることもないだろ。

 東屋からは公爵家の庭が見渡せる。

 色とりどりの花が咲いていてとても綺麗だ。


 ただ、ハーブ類が少ないな、ハーブ類は『夜の帝王イニシャルG』を遠ざける効果があるらしいから公爵領の街や村には大々的に普及したい、というかする!

 絶対にする!

 この世界で奴を見たくない。

 今の文明なら街や村から一掃出来る可能性があるだからな!


 それに、ハーブ類は蜜蜂が好むらしいから養蜂で甘い物が安く食べられる様になる可能性がある。

 『砂糖が無ければハチミツとメープルシロップを食べればいいじゃない!』計画だ。


 甘い物=金を生む、いつの時代でも通用する金儲けの基本だ。


 そんな事を考えていると、東屋の準備が終わっていた。


 さて、何から話そうかな?

 シルヴィアの人生は見たから、シルヴィアが知りたいだろうヒロインの視点をシルヴィアに教えればいいかな?

 まぁ、まずはユナ様からどこまで聞いたかの確認かな?


 「シルヴィア嬢は、ユナ様からどこまで聞いたか聞いてもいい?」


 「はい、ユナ様からはジークフリート様とシルバーブレッド様が違う人物だとお聞きしました。」


 まぁ、そこは説明するか。

 そもそも、俺がジークフリートだったら学園で3年間もドラゴナイツ侯爵家の令嬢を冷遇して他の令嬢を複数人で囲う時点で内戦を興すからな。

 不利益しかないだろ。


 「それと、別の世界がこの世界に干渉している事もお聞きしました。シルバーブレッド様がその世界からいらした事もお聞きしました。」


 そこが、一番重要だよな。

 シルヴィアの為に来たとは聞いてないんだな?

 重要だと思うんだがあえておしえなかったのか?


 「それと、『彼女』の事もお聞きしました。なぜ『彼女』に関わると私を殺すのかもお聞きしました。」


 ゲームの話も聞いたっと。

 なら、やっぱり自分が冒険者、暗殺者、商会の息子が殺しに来る理由は知りたいか。


 「シルヴィア嬢は、なぜ冒険者、暗殺者、商会の息子が殺しに来たか知りたい?」


 「はい!それは、何回人生をやり直してもわかりませんでした。」


 「ゲームの事は理解出来てる?」


 「大丈夫です。理解出来てると言うより、神界でユナ様に簡単なゲームをさせて頂きました。自分が関わらなければ、素晴らしい娯楽だと思いますわ!」


 あれ?これ、ゲームにハマってない?大丈夫か?

 この世界にゲームはないぞ?

 ゲームなんかやってる暇もないだろうけど。


 「そうか、じゃあシルヴィア嬢が見た夢がゲームだという事も理解出来てる?」


 「はい。アレは夢ではなくゲームの『私』を私が見ていた、という事ですわよね?アレのせいで私の人生は死に方が決まってしまった、という事は理解してますわ。」


 「俺は、ゲームをクリアしているから『彼女』の視点を知っているんだ。あくまで、シルヴィア嬢が見た夢の『彼女』の視点だけだけどね。」


 「はい、わかりました。私の人生の『彼女』は知らないで、ゲームの『彼女』の事は知っている。という事ですね?」


 「うん、そうゆう事だよ。じゃあまず、誰の攻略対象の時の『彼女』が知りたい?」


 聞いた瞬間、シルヴィアから魔圧が放たれた。

 多分シルヴィアは気付いてないな。

 俺とほぼ同じ魔圧力だな。

 やり直しだから魔力量も魔力操作もスキルも取り直しなのか。

 何度取り直したのか、気の遠くなる作業だな。


 「そうですね、まずは暗殺者からお願いしますわ。」


 語気を強める事なくサラリと言われた方が、怖い事もあるんだな。


 「わかったよ。でも、魔圧を解いてくれないかな?流石に喋り辛いから。」


 「も、申し訳ありません。スゥーフゥー、大丈夫ですわ、お願いします。」


 シルヴィアが深呼吸して魔圧を解いた。

 魔圧を解いてくれて助かるけど、今度は目力が凄いな!


 「暗殺者だけど、まず出会いは孤児院だよ。元々『彼女』は王都の孤児院にいた。でも、男爵家に引き取られて7歳からは男爵家で育った。」


 ヒロインは子供の時から、努力を惜しまない子供だった。

 王都の看板で文字を学び、冒険者の先輩が後輩に魔力量の増やし方、魔力操作の仕方を教えているのを盗み聞きして学び、という具合に学んでいった。


 7歳の時に慈善事業で男爵夫婦が来た時、地面に文字を書いたり、計算する子供を見付けた男爵が引き取ったのがヒロイン、つまり『彼女』だ。


 「自分も孤児院出身だから、『彼女』は男爵領の孤児院にもよく行っていたんだ。そこで、暗殺者と出会った。暗殺者は仕事終わりで、孤児院に金を寄付しに来たんだ。」


 「暗殺者が、殺しで得たお金を孤児院に寄付ですか?」


 「そうだよ、暗殺者も孤児なんだ。どこの出身かは、わからないけどね。暗殺者は殺しで得た金の半分を、仕事をした隣の領の孤児院に寄付する事にしていたんだ。そして、『彼女』に出会った。」


 「いい話なのか、偽善者と笑えばいいのか、悩みますわね。」


 「アハハッ!偽善者と笑えばいいさ。金に汚いも綺麗もない、って言う奴は大抵犯罪者さ。貰う側はその人の良心が痛まないならそれでいいのさ。」


 仕事は犯罪が絡まない方が圧倒的に多いのだから、犯罪で得た金ではなく、普通に働いて出せる金額だけ寄付すればいい。

 それが、普通の事なのだから。


 「そして、『彼女』は学園に入り、え~となんて呼べばいいんだ?『私』に出会った訳だ。当然『私』は、次期王太子妃として慈善事業もしているし、領地経営ならぬ国土経営の知識もある。お手本にするにはピッタリだった訳だ。」


 俺が、ゲームのシルヴィアの事を『私』と呼んだ時、シルヴィアは可笑しそうに笑っていた。

 その、笑顔は年相応で可愛らしかった。


 「『彼女』の夢に共感してくれた『私』は『彼女』に色々な事を教えた。ただ、高位貴族対策の為にワザと高圧的に接した訳だ。高圧的で嫌な令嬢だけど、言ってる事は言葉選びに目を瞑ればまともどころか、かなり役に立つ事を言っていたよ。」


 ゲームのクエストでは、悪役令嬢シルヴィアの話はヒントが入っている事が多くてとても助かるけど、言葉選びが最悪なんだよな〜。

 だから、悪役令嬢と呼ばれていたんだし。


 あのゲームの設定資料集には、シルヴィアの説明に悪役令嬢やライバル令嬢の表記はないんだよな。

 ただ、王太子の婚約者としか書かれてない。


 「厳しく接してはいましたが、『彼女』を馬鹿にしたり、ワザと嘘を教えたり、邪魔をしたりはしていませんでしたわ。それに、あの程度の言葉選びはかなり優しい方ですわ。私の時はもっと酷い言葉を言われましたもの。」


 なるほど、王城が腐ってるから高位は高圧的に接する物だと思っていたわけか。

 そして、それを『私』なりに教えていたっと。

 そういえば、クエストで出て来た高位貴族はもっと直接的に口撃してきていたな。


 「それに、高位貴族の振る舞いと領地経営を教えて欲しいと言ったのは『彼女』ですわ。『私』もしっかり教えていましたわ。『彼女』の経営学のテストも点数が良かったですし。何より、実地で教えたほうがいいと、周りの仲間達が『彼女』に説明して、『彼女』も了承してましたわ。」


 「あぁ、そこはゲームではカットされてるから、俺も知らない。知らない部分は影響力がないんだ。ドラクル公爵家みたいにね。」


 「影響力とは、厄介ですわね。『私』と『彼女』は間違いなく友人でしたのに!」


 「本人達は、友人と思っていても周りはそう見えなかったんだなきっと。話を戻して、学園に入った後も『彼女』と暗殺者は休日なんかで、会っていたんだ。そこで、『私』の事を『彼女』は話していたんだ。だから、暗殺者は『彼女』を傷付けている『私』を憎んだんだよ。」


 「そうゆう事でしたの。いきなり現れて『彼女』がどうこう言いながら殺してくるから、訳も解りませんわ。」


 シルヴィアからしたらそうだろうな。

 突然、私怨で暗殺者が殺しに来るんだから。

 訳もわからないだろう。


 「それに、あの暗殺者は化け物ですわ。一度首を撥ねて買った事が、あるんですの。そうしたら、頭がない死体が動いて私の首を斬ったのですわ!!しかも、頭がない体が頭を拾って首にくっつけたら治ってしまったんですのよ!!更に、捨て台詞を言って普通に歩いて出て行きましたわ!!」


 「それは、多分影響力が原因だな。暗殺者のルートは暗殺者自身が『私』の首を斬る事で『私』を殺したからね。シルヴィアが暗殺者に首を斬られない事はないんだよ。多分、暗殺者を灰にしても灰がシルヴィアの首を斬って、灰が人になって捨て台詞言って出ていった筈だよ。」


 絶対に勝てない負けイベントみたいだな。

 相手は不死身、こちらは生身で回復禁止、どうやっても勝てない。

 勝てたらバグだ。


 シルヴィアに出来る事はバグが出るまで不死身から攻撃を喰らわないでバグが出るまで殺し続ける事だけだ。

 体力が無くなれば即死ぬ無理ゲー過ぎるだろ。


 「それ程、なのですか?影響力という力は。それでは、私に未来はないではありませんか。」


 「だから、俺がこの世界に来たんだよ。大丈夫だよ、俺も少しだけど影響力を持っているから。俺が殺すか、俺が近くにいれば、首を撥ねたらちゃんと殺せるさ。」


 「暗殺者については、もう聞くことはないかな?」


 「なんで、暗殺者は『私』が悪い人間だと思ったのでしょうか?『彼女』と話している時の、『彼女』の表情を見れば、夢の為に頑張っているか、イジメられて苦しいか、わかると思うのですが?」


 「暗殺者と『彼女』が話している時、『彼女』の表情はゲームでは見えないんだ。文字だけで、『彼女』の心情というか、愚痴を聞いたら『私』は酷い奴だと思われたんじゃないかな?」


 ヒロインと暗殺者が話をするシーンは、いつも木の上の枝に片足は伸ばし、片足は折り曲げて、体を木の幹に預ける暗殺者のスチルの使い回しだった。

 ヒロインはそんな暗殺者を見上げながら話す。


 無意識に上目遣いをしながら、

 「今日もシルヴィア様に怒られちゃった。もっと頑張らないと!」

 とか言ってたら、そりゃあ酷い奴に勝手になっていくだろうよ!


 「それに、暗殺者は暗殺者だ。貴族じゃない。貴族の決まりや暗黙のルールを知らないだよきっと。例えば、『親しく無い人が名前を呼んじゃいけない』とかね。」


 「『私』は『彼女』に名前を呼んでも良いと、言っていましたわ。だから、私も『彼女』は友人だと思っていましたが、平民からは違ったのですね。」


 「それに、権力者=悪い奴、みたいに思ってるのかも知れない。暗殺者を雇う人が、ただの一般人な訳無いしね。」


 「もしかしたら、王家が使っている暗殺者かもしれません。ただの暗殺者が王城の奥にある、『私』達の部屋には簡単に来れません。」


 「ああ、あの王家の暗殺者なら権力者=悪い奴、と思うのもわかなくもないな。」


 どうやって、王城の部屋に来たのかと思ってたけど、普通に入れる可能性もあるのか。


 「もう暗殺者については、大丈夫ですわ。次は冒険者について教えて下さい。」


 「わかったよ。冒険者は『彼女』が怪我をして帰った時の次の朝、『彼女』を心配して学園の門まで来てたんだ。そして、怪我をしている『彼女』を叩いている『私』を見てたんだ。」


 「でもあれは、『彼女』を心配してしたことですのよ?イジメている訳ではないですし、『彼女』も理解していましたわ。」


 「冒険者は、見てはいても聴こえてはなかったんだよ。だから、怪我人を叩く酷い奴に見えた。その後、『彼女』は謝る様に頭を下げているのも見えているだけ、だから勘違いしたんだ。」


 「見えているだけで、声が聴こえてはいないから酷い奴って、短慮過ぎませんか?」


 「一応、冒険者の先輩達に『私』の事を聞いて回る事も、冒険者はしたんだ。でも、王都にいる高位冒険者はほぼすべて貴族の子飼いだよ。」


 王都近辺は、人も多いし王都騎士団が定期的に魔物討伐をしているから、魔物も少なく強くもない。

 高位冒険者には旨味がない場所だ。

 だから、王都にいる高位冒険者は貴族の子飼いになって私兵の様になる。


 「王都にいて、冒険者を子飼いにする貴族は「無能貴族派」の連中だ。そいつ等の子飼いをしている冒険者がシルヴィア・ドラゴナイツ侯爵令嬢をよく言う訳がないさ。」


 ゲームでも、冒険者達はシルヴィアを悪女や高慢と言っていた。

 ゲームではドラクル公爵家が登場しないから、貴族派閥は「王家派」と「大臣派」しかない。


 しかも、王太子が攻略対象だから「王家派」に偏った視点しか無かったと今ならわかる。

 「大臣派」の邪魔をするクエストが何個かある。


 このクエストで「大臣派」の力が弱まり「王家派」の王都だけは力がます。

 結果、シルヴィアからヒロインに婚約者替えがすんなりいく様になる。


 今の俺から見ると、「無能派」が「事なかれ派」の力を削いだだけだ。

 「第二の王家の家臣」をどうにかしないとヒロインに婚約者替えなんて出来ない。


 だから、シルヴィアは婚約者から外せないから殺されるし、王妃になったらヒロインに何をするかわからないから殺される。

 ゲームにならないからシルヴィアは悪役令嬢にされ殺される。

☆の評価が貰えるとやる気に繋がります


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読んで下さりありがとうございました

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