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家出少女

そうして父様から剣が返ってきた

何かあった?

『いいや少し調べられただけだ』

そっか


そこから五年後

いつものようにカリブと宵闇と一緒に散歩していると

グワァァァン

「カリブどうしたの?」

『バハムートは計三回このように脱皮する』

「だ…脱皮?」

『ああ脱皮が始まると最低二時間くらい何もできない』

「カリブ…」

『この脱皮は龍特有の現象』

「この光は?」

『それは魔核に…光⁉』

「どうしたの?」

『あり得ない、速すぎる』

「何が?」

『竜種は脱皮終了間近になると魔核にエネルギーをつぎ込み光が発生する』

ぴきっ…ぱきっ

そうしてそこから出てきたのは2メートル程の体長を持ち後ろ向きに湾曲する黒ミスリル質の角、今まで使えなかった翼が開き空を飛びために在る翼、龍特有の牙と眼、顔は狼のような顔つき、スラっと鞭の様にしなる尻尾そう俗に言う『バハムート』である


「カリブーーー」

『カリブ殿』

グラ――ーーー


「なっバハムート」

「まさかカリブか?」

グラ――ー

「鳴き声もバハムートだ…」

「ガイア兄さまカリブかっこいいでしょ!」

「はは、ガーネリアが誇ることじゃないだろ」

わしゃわしゃと頭を撫でられる

「ふへへ」


そうして八年後ガーネリアが十五になったとき

「旅に出る!」

「なっパパは認めません!」

「もう嫌なの!」

「何が嫌なの!」

「政略結婚!!」

「あのケルフト・ネリューズ・ウェオン大公爵!!」

「あんな豚と一緒になるなんてヤダ!!」

「なっあんなでも大公爵様だから」

「いやなの!!!」

ドダァン

「ガーネリア!!」

あれ程のぶたじゃ豚じゃ爵位持ってないと結婚もできないわね

『あれはさすがにやばかったぞ』

なにが?

『さすがにあんなに醜い見た目の人間初めて見たぞ』

だよねー

これからどうしよう

『とりあえず、このヴェリアス王国から出るべきだな』

隣の隣の滅茶苦茶荒れた大地セリアル禁忌大地のコーデナル村に行こう


トコトコ

「あの…この村に御用でしょうか?」

「少しここを拠点にさせていただけないかと」

「どうぞあの家に向かってください」

向かったのは村長の家らしい

「お座りください」

「どうしてこんなみすぼらしい村に」

「この村を拠点にさせていただけないかと」

「この村をですか?」

「ええ私家出してきたんです」

「家出ですか?」

「ええ、恥ずかしながら」

「どうしてですか?」

「政略結婚の相手が大公爵だったんですけどそいつがほんとに豚で」

「まだ家畜のミートボアのほうがまだましな見た目をしていまして」

「そうですか貴族が婚約相手ということはあなたも?」

「ええ伯爵家の長女です」

「そうだったのですか…」

「ここで生活してもいいですか?」

「ここでよければどうぞどうぞ」

「ありがとう」

「家建ててもいいですか?」

「家で森の木抜いちゃだめですか?」

「別にいいですよ」

「ありがとうございます!」

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