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神父さんに話す
翌朝の教会にて。私とシスターと神父さんの三人で話をすることに。私は朝陽で輝いているステンドグラスをチラチラと見ている。わあ、キレイだなぁ。
「オリビアちゃん、神父さんにどこから来たのかを話してごらん?」シスターが笑顔で言った。
私はそれを聞いてちょっとだけ話すことを迷う。なぜなら私は地下スラム街出身だからだ。でも、言わなきゃ。
「神父さん、私は地下スラム街から来ました」私はなるべく自然な感じで言ったつもりだ。
すると、神父さんとシスターが二人で何かを話し合いしている。どうしよう。私は不安になる。私、大丈夫かな? ひょっとしたら、私は地下スラム街に帰されるかもしれない。私は神父さんとシスターの二人を交互に見ている。なんだか怖いよ。
「オリビアちゃん? あなたはこの教会に居てもよろしいですよ? その代わりに、ちゃんと町の決まりには従ってくださいね」神父さんが笑顔で私にそう言ってくれた。
私はパアッと笑顔になった。