第三十六話 『アロング・デスタの塔』 再戦
勢いそのまま『アロング・デスタの塔』へ向かった。
全く、負ける気がしなかった。
道中は連携技を一切使わずに前回と同様に進んでいった。
そうして一階の全ての敵を倒すと、現れた。
敵の最初の一撃は、もう喰らわない。
「やるぞ!」
オトギリとアオイが時間を稼ぐ。
ファラと手をつなぐ。
「『ディゼット・マゼット』!」
「『ファイア・ジュラ―ド』!」
炎と氷の塊が現れる。
「『フィレ・オ・フレイム』!」
「『シャシャラ・コフィン』!」
ここまでは大丈夫。
あとは、
「『魔法付与』!!」
すると、前回とは違い、全てが一瞬で剣に飲まれた。
黒い剣に、赤と青の模様が付く。
纏わるような螺旋だ。
「ぐへっ」
カッコよくて、変な笑いがでた。
「ようよう、騎士さんよ。前回は良くもやってくれた、な!」
敵へ向かって走り、振る。
敵は避けようともしない。
だがそれは、甘い。
敵は燃える。
しかし凍る。
赤い氷だ。
温度が異常に高い氷。
剣の当たった鎧から、徐々に身体に侵食していく。
これだけか?
確かに凄いが、思ったほどでもない。
そう思った瞬間。
突然、少なかった赤い氷が敵の全身を包むように現れた。
「一体、何が起こったんだ……」
「ま、まあ。リベンジは果たせたわね」
よく分からないまま、ボスまであっさり倒せた。
ボスの剣士もまた、斬ったら、同じことが起きた。
「あっさり、クリアしちゃったな……」
「そうね、手応えがなさすぎるくらい」
「あれなんなの?」
「俺にもさっぱり。ま、強けりゃいいか」
☆ ☆ ☆
あっけなくクリアして、ベルファで食事を取っていると
「やあ。『アロング・デスタの塔』クリアおめでとう」
『フィンブルの夜』のスノラ・ストゥルルソンが話しかける。
こいつストーカーかよ。
どんだけこっちの情報知ってんだよ。
「あ、どうもー」
「どうだい、参加の意志は固まったかい?」
皆の顔を見る。
全員、当然という顔をしている。
「はい。今、決めました」
「良かった! これで全ての戦力がそろった」
スノラが笑う。
「あと、15日ある。ゆっくり準備してくれ」
そう言って、去っていった。
「あいつちょっと気味悪いわよね」
「どこでそんなに情報仕入れてるんだろう?」
「まー最強ギルドだしな。伝手なんていっぱいあるだろう。そんなことより、これからどうする? なんかしておきたいことあるか?」
「特にないわね。2000レベルも相当先の話だし」
「じゃあレベル上げと金稼ぎを兼ねてゆったり過ごすか。ポーションだけは買いこまないといけないし」
ということで話はまとまった。
俺達はそれから15日間、だらだらと金稼ぎのクエストをやった。
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