第十六話 たまの休暇はもちレベル上げ
例のパーティー後一週間、俺達は休暇を取ることにした。
というのも、べルビアナとオトギリが完全に酒にやられて体調を崩したのだ。
まあたまにはいいかということで、各自、自由行動の時間だ。
という訳で、レベル上げです。
アオイに勝つなら今しかない。
目指せ1000レベル!!
色々と考えた結果、俺はビルプルデスの塔でレベリングをすることにした。
アオイに勝つにはそこらの中級ダンジョンでちまちまやってるわけにはいかない。
もう流石にビルプルデスの塔にもなれた。
ソロでもいける、いけるはず。多分。
そんなこんなでやってまいりましたー。
マントを着て侵入。
一人で来ると、その静けさが恐ろしい。
いつもは皆と下らない話とか、しりとりとかしてるのに。
雑魚敵の『ブートビート・チャメレオン』ですら少し怖い。
透明だから急に背後取られるとか怖すぎる。
さすがに一撃ではやられないけど、それでも怖い。
怖いから常に転移ポーションをすぐ飲めるようにしている。
命にかかわるからね。
そうして階段を上がっていって、ボスに着く。
だがこいつの生態くらいもう掌握済み。
まずは、背後に回り込みます。
続いて、『陽獄炎弾』!!
敵はこちらを向く。
一度目は喰らってくれるが二度目は喰らってくれない。
だが、そのつもりはない。
すかさず跳躍スキル『バートバット』で敵の背後を再度取る。
からの、『邪竜炎殺黒炎弾』!!
敵は内部から燃え、死ぬ。
決まった……!
そうして敵のいた位置に宝箱が現れる。
ルンルン。
何が出るかな。
ぱかっ。
スカっ。
……。
はーマジかよ。人が気分よくカッコつけてる時に空箱かよ。空気読めよ。
空気読めってゲーム教えてあげようか?
まあ切り替えまして、もう一周。
意外といけるもんだなあ。
ていうかこのマント強すぎないか?
さすがにこのダンジョンで手に入るアイテムだけあって、このダンジョンのメタになってるよな。
同じくらいのレベルの炎系のダンジョンとかだったら、即死だろうなあ。
というかそもそもこれ、ヴォイド向けのアイテムだしなあ。強くて当然か。
そうして俺は一日でビルプルデスの塔をソロで7周した。
さーてお楽しみのステータスはー?
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ツバキ・ルードレッド 18歳 男 レベル:831
HP:1033/3936 MP:10/760
攻撃力 : 379
防御力 : 334
魔法攻撃力:380
魔法防御力:349
俊敏性 : 220
魔 力 : 370
スキル : バルド・シャンデリー
ギルパーミンド
ファイア・ジュラ―ド
メーゼ・ド・ラダ
ギョルトサッパード
エヌブレイム
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ユニークスキル : キズナ
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うわあ結構レベル上がったなあ。
でもまだ大幅な強化はないなあ。
1000レベルに達すれば魔法剣士らしいスキルも得られるんだろうな。
今は完全に魔法使いと剣士の下位互換的な存在だし。
でも、この調子でいけばレベル1000もいけるな。
明日も頑張るぞ!!
そうして俺は残金を確認した。
……
一週間、もつかなあ。
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