第2章 第1話
ミミユミついに結成!
「さーてーと、結成決定したところで!準備しよか!」
と、Kさんが言いました。
「ちょ、待って待って、ユミユミにアパート教えてない!!!!!!」
あ、そう言えばこっちの世界での生活の事を聞けていませんでした。
「アパートだけでなく、生活の事諸々教えて頂けませんか...?」
「あぁ、せやな、教えるわ」
「そしたら早速アパート行くでー!」
ガチャ
事務所を出ると、見たこともない景色が広がっていました。
前の世界ではありえなかったような形のビル、空を飛ぶ人々...
人間の形こそ変わりなかったものの、それ以外は全く見たことないものばかりでした。
「どう?びっくりした?」
ミミはニコニコと笑いながら私を見ました。
「はい...とっても...」
「ここではK君みたいに変身できる人も少なくないし、ウチみたいに空飛べる人もめっちゃおんねんで!」
「え!?ミミ飛べるんですか!?」
「あれ...?言ってなかったけか...?」
「聞いてません」
「あああ、ごめんやで〜」
「じゃ、吉本はこれに乗って。」
と、Kさんが差し出したものはスキー場などでよく見かけるリフトの座席部分でした。
「...」
「ユミユミがこれに乗って〜、ウチとK君が連れていくねん!」
「歩き...という選択肢は無いのですか?」
「ないなぁ...」
「なんでですか?」
「地面まで遠いやん」
何を言っているのかよく分からず、下を見ると、事務所がビルの100階あたりにある事が分かりました。
「こんな建物、どうやって建てたのでしょう...」
「うーん、魔法?」
「そうですか...」
「ユミユミ、もう何聞いても驚かん〜」
とケタケタと笑うミミを横目に、Kさんに
「そしたら、お願いします。」
と言うと、
「了解〜!」
ボフゥ
また、Kさんが風船になりました。
「おいミミ、行くで」
「かしこかしこかしこまり〜!」
高所恐怖症じゃなくてよかったです...