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プロローグ



私は吉本美優です。

どこにでもいる、普通の高校1年生です。

もし、人と違うところをあげるとしたら、私はレズビアンだ、というところでしょうか。

しかし、この事で困ったことは無いので、特に人との違いだと感じた事はありません。


今日もいつも通り、高校に向かっている所でした。

普段と変わりなく、家から徒歩30分の道のりを歩き、あと少しで着くというところで...


ドンッ


あいたたたた...

誰かにぶつかって転けた様です。


「すみません、前をよく見ていなくて。」

「ぜんぜんかまわんで。それより、あんたの方こそ怪我ないか?」

「い、いえ、どこも怪我しておりません。」

「そか、それはよかった。」


大阪からの観光客でしょうか、とても流暢な大阪弁で話す方でした。

ふと視線をその人に向けてみると、身長180cmぐらいでしょうか、茶色のスーツのようなものを着て、銀縁眼鏡をかけた、大柄な白髪の男性でした。

その男性が差し伸べてくれた手を取り、立つと、彼は


「あんたは...もしかして吉本美優か?」


!?なんで私の名前を知っているのでしょうか。

この人はただの観光客では無かったのでしょうか。


「なぜ...それを知っているのでしょうか?」


と答えた時でした。


「頼むっ!俺と一緒に異世界に来てくれないか!?」


と大声で叫ばれました。

私は元々人と話すことが苦手...つまりコミュ障でして、今まで彼と会話できていたことすら不思議でした。

そんな私が急に頼み事をされても、どう答えて良いか分からず、


「は、はい」


と答えるしかできませんでした。


「ほんまか!?あ〜助かった〜!ちょ、今から移動準備するからな。もうちょい待ってな。」


移動準備!?ここには車もバイクも自転車すら見当たらないのにどうやって移動するのでしょうか。

いやまず私はどこへ連れていかれるのでしょうか...

全く状況が掴めずにいる中、私は彼が


「おっしゃんならいくで〜セイッ」


と何か鍵のような物を振り回しながら呪文を唱えているのをただただ見つめるばかりでした。


しばらくすると、いきなり辺りが真っ暗になり、見えるのは呪文を唱え続けている彼だけでした。

いつまで続くのでしょうか...そう考えていた時でした。

目の前が明るくなり、先程とは違う景色が並んでいました。


え...!ここはどこですか...!

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