表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

想えば、

作者: 雪ノ下

故郷の景色を思い出す


あの春の、桜の香りと草木の匂い

夜の星は霞んで見えず、ただ、ただ春の香りが通っていく。


あの夏の、強い日差しの中を走り回ったあの日々は、笑顔と共にひまわりと背比べしながら過ぎて行く。

お祭りで、あの子とともに回った出店では、今も尚、心の奥の片隅で線香花火のように輝いては、少しの風で消えてしまう。


あの秋は、月を愛でて、寒く成り行く季節だと寂しそうに呟く君の横顔、儚げで、愛しい、朧気で消えてしまいそうなあの日々は、私の気持ちを知っていたかのように、瞬く間に姿を変えていく。


あの冬の、冷たい風に頬を赤らめ、透き通った冬の匂いが通り行く。

雪もふり炬燵で暖まり、夕飯は鍋が定番だったのも思い出す。

夜の空、オリオンの一等星が輝きて、また春の訪れを楽しみにしながら、今日もゆく。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ