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トウメイ

半透明

作者: Haru

あたしが君にあげたものは


君からあたしがもらったものは


数えきれない




逆に




あたしが君から奪ったものは


君があたしから奪ったものは


お互いに失くしたものは


数えきれない






傷つけあって、疑いあって、


少し信じて、また離れて、


笑いあって、手を繋いで、


抱きしめあって、


お互いが知らないものを


お互いに教えあって







まだ僕らは


「心」も知らないし


「愛」もわからない





だけど





繰り返し、繰り返し


何かを確かめながら





今現在


僕らはただ


「独り」だけど


「一人」じゃない


「一緒にいる」







いつか離れ離れになるかとか


先のことなんてわからない







君はあたしの全てが可愛いと言う


生きているただその象徴が


優しいと言う


君はあたしになりたいと言うし


みんなあたしみたいな生き方をしたいと


その生き方を教えてほしいと


あたしに言うけど




本当に


わからない


知らない





あたしは言った


あたしは優しくなんて無い


逆に君のほうが優しいと


何故人になりたがるのかと


誰の真似をして生きようが


人のいいところを自分に取り入れようが


自分は自分


他人は他人なんだと


だから


君は君で


あたしはあたしで


充分じゃないかと








未来のことも過去のことも


よそ見なんてせずに


「今」を生きていたい





死にたい日も


死ねない日も


生きたい日も


生かされる日も





今はただ


生きているか死んでいるか


自分が何者なのかすら


わからないまま


ただ「呼吸」をしている





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