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私があなたで

作者: 水戸

「ごめんね」


…………。


「本当にごめんね」


……やめてよ。なんであんたが謝るの。

悪いのは私なんだから。

私があんたを誘わなきゃこんな事になんかならなかったのに。


「ううん、うれしかったよ。だってね、私、あなたの事遠くからだけど、ずっと見てた」


私を?


「うん。いつも学校でみんなと笑ったりいろんな人を助けてたり本当に良い人だ、って。だからあなたから誘ってくれた時すっごく嬉しかった」


でも……私が誘ったせいであなたは。


「うん……轢かれちゃった。えへへ。どんくさいなぁ私」


なんでそんなに笑ってるの?

なんで……私を恨まないの。


「だって、私がこうなったのは私のせいだもん。それに謝らなきゃいけないのは私だよ」


ちがう!私が……私が謝らなきゃ……。


「一緒に過ごしてくれてありがとう。病院通いだった私をこんなに元気にしてくれてありがとう。そして……」


やめて……やめてよ……。

私はあなたで、あなたは私なんだから、あなただけを悪者にしないで――


「私が死んだせいで、あなたの居場所まで無くして……ごめんなさい」



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