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外に出て来たはいいがやることがない
『・・・暇だ。』
5分ほど歩いてから、彼はそう言った。
『・・・生きてても良いこと無いし、外に出たって誰も気にかけてくれないし・・・』
・・・そうか。この人お婆ちゃん子だった・・・。
ったく・・・このあいだだって『お婆ちゃんに会いたい』ばっか言って・・・15の癖に・・・。
『・・・?あ、すげぇ美少女。なんか二次元にいそうw』
・・・そこにいた7歳ぐらいの女の子を見て、彼はそう言った。
・・・美少女捜し以外、やることないのか・・・
『よし、ちょっとつけてみるか・・・』
・・・ああ、この人ストーカーなんですね。分かります。
『激流爽火炎奥義・・・完全密行!』
『ママー、変な人が付いてくるー!』
ほら、あんなこと言われてるし。
『・・・貴方。家の子に何を?』
『ちっ・・違うんです!これは・・・その・・・』
『ピコピコ・・・prrrr』
『ちょっ!通報しないでくださいよ!』
・・・この人も大変だねぇ。さっさと家帰ればいいのに・・・
第2話 終




