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第15話 欧州戦線

戦争は誰が正しいかを決めるのではない。

誰が生き残るかを決めるのだ。


              -バートランド・ラッセル

1939年9月15日


東進し、ワルシャワに到達したドイツ軍と武装親衛隊


先鋭化された戦闘機と、地上支援の攻撃機、そして高速で移動する機械化師団による戦闘。


電撃戦が展開されたのである。


一方的かつ練度や量の差にただただなす術もなく都市部を明け渡していくポーランド。


それもそのはず、メフォ手形という時限爆弾式の資金供給で得られたものは、国防軍をわずか数年で強化するには潤沢すぎた。


英領ジブラルタルにて


「おいおい、第二次世界大戦かよ...」


「間違いないな。うちの国も、隣のフランスもドイツに宣戦布告しやがったからな。」


「ポーランドは英仏の独立保障がかけられていたしな...」


二人のイギリス兵二人が呑気に会話していた。


すると少尉と思しき人物が近づいてくる。


二人の部下は慌てて敬礼をする。


「そんなに構えんでも...どうせ暇だろうから」


少尉は自分の持っていたイギリス製のタバコを一本ずつ二人の部下に渡すと3人でタバコを吸い始めた。


「まあ、イタリアがどう出るかでここも戦場になるかもしれませんね。全く...」


「ところで...なんだあれは?」


少尉が空を指差す。


「うん?なんでしょうか?どこかの戦闘機ですかね?スパッドファイヤーじゃない...え?ちょっと待て!なんだあのスピードは⁈」


少尉と一人の部下が慌てふためく。もう一人の部下は双眼鏡を覗く。


「メッサーシュミット bf109じゃありません!日本の...九十八式陸攻撃機です!」


「なんだと⁈ばかな!配備されたのか!」


空襲警報がけたたましくジブタルタルの英軍基地に鳴り響くやいなや、基地全体が慌ただしく動き回る。


しかし次の瞬間、機銃や爆弾が投下され、戦闘機や爆撃機、果ては停泊していた戦艦や空母さえ炎上し大破していく。


のちにいう日本軍のジブラルタル海峡侵攻である。


「おい急げ!早くっ!」


一人の将官と思しき人物が部下へ命令する。


しかし、爆撃は激しくなりつつあり、戦闘機のみならず滑走路も次々と破壊されて無力化されていく。


ドイツ第三帝国帝都ベルリンにて


「何⁈日本軍がジブラルタルを⁈」


総統(フューラー)が驚いた表情で部下からの情報を聞く。


「はい!我が第三帝国がワルシャワへの道を開いたと同時にジブラルタルのほとんどを攻略されたようです!」


「現在、ジブラルタルは日本軍の軍政下に置かれていますが、我が国の動向を伺いたいとのことです!日本側はスペインへの返還を提案しています。」


「うむ、フランコは枢軸よりだからな...まあいいだろう。フランス攻略が終わり次第、日本の代表と、それからフランコと私の三人で話し合う」


「承知いたしました。ではそのようにお伝えいたします」

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