表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

今できることをしよう  2

更新が遅くなりすみません。

本日は1話更新になります。


    制作時間が大幅に短縮されるというスキルに驚いたが、カバンはまだ完成ではない。ここから魔法付与して完成させるためにも、魔法の使い方を知らなくてはいけない…。広いテーブルに移動することにした。



「 なぁヴェル、魔法ってどうやって使うんだ? 教えてくれ」


「もちろん! それがボクの役目だからね! まずは魔力感知からだね。ボクがアオイに魔力を流すから、肩の力を抜いて?」


    そう言ってヴェルがそっと指先に触れる。なにが始まるんだろうと思っていたら、お臍の下がポカポカしてることに気づく。



「 ヴェル、魔力ってこのポカポカしてるやつか? 」


「 もうわかったの? アオイはすごいなー。魔法は魔力を掌に集めて発動するんだ。火は燃えてるイメージと詠唱の ” ファイア " で発動するよ。アオイはステラ様から魔法のスキルを頂いてるから、全属性使えるはずだよ」


「 はっ? 全属性? 俺が? マジか……。っと、とりあえず気持ち切り替えて、まずは魔力を集めるっと………こんな感じか? あとはイメージをっと………」



    掌に魔力を集めながら、小さいたき火をイメージした。



   ボォッ

  


   成功? あ、詠唱だっけ? 言わなかったなぁ…。ありきたりな異世界ネタだからとか、魔力量の調整がシビアでとか、とりあえずヴェルの反応を見るため振り向いた。



「 なぁヴェル……これは失敗か? 」


「 なんで失敗なの? むしろ大成功だよ!! 無詠唱で発動できる人はこの世界にアオイだけかもしれない!」

 

  うわー…やらかした…どうするか……



「 さっきの火を見る限りだと、今のアオイなら生活魔法はなんでもできるんじゃないかな? ってことで、付与魔法に付いて説明するね! まず付与したい魔法をイメージして? アイテムバッグにするなら大なり小なりある程度の容量は必要だよ。そして時間経過をゆっくりにしたり止めたり、冷たい物は冷たいまま、温かいものも温かいまま、アイテムバッグなんだけど入れた分だけ重くなるから重量軽減とか人気だよ。あとはアオイの持ってる収納スキルみたいに、どんな物が入ってるとかわかると便利だよね! あ、さっきみたいに無詠唱でもいいけど魔法が剥がれないようにしっかりイメージしてかけないとダメだよ? あと、この世界には魔石があるんだ。魔力を貯められる物ならなんでも使えるよ。使われやすいのは透明な結晶が多いかな。アオイが個人登録を考えてるなら魔石に魔力を覚えさせないといけないよ?」


   ヴェルの説明を聞きながら、付いていると嬉しい機能の候補を考える。



「 なぁヴェル、生活魔法と付与魔法は別ものなんだよな? なら俺のカバン1つに付与魔法かけて成功するかどうかで、売り物に魔法付与するか考えたい」


   作りたてのカバンを横目に、空間収納からお気に入りの黒のウエストポーチを取りだす。



「 どんな性能がいいか……あ、盗難防止は必須だよなー。ってか1つのカバンに何個付与できるんだ? 」


「 基本的に1つのカバンに1〜2個かな。 容量はベッド3台くらいで重量軽減が多かったかな」


「 平均が1〜2個ってだけで、上限は特にないんだな? なら、俺が今できる最大の付与をしよう! 使用者設定するし上限までマシマシにするか! 」

 


    イメージを固めながら掌に魔力を集め、ウエストポーチに手を翳し詠唱する



「 空間拡張無制限、完全時間停止、保温保冷完備、重量相殺、所有者登録、盗難防止、ソート機能 を付与! 」



     ピカッ



     付与した瞬間、ウエストポーチが光った。




「 無事に付与できたみたい。それにしても、欲張ったね……こんな欲張った性能のマジックバッグなんて世界に1つだけだよ……」



 ヴェルに呆れられながらもウエストポーチに手を入れてみるも底がない。所有者登録するのに魔石に魔力を流すこと、あれだけヴェルに言われたのに忘れていた。魔石代わりの天然石を収納から取り出し外れないように固定した。石に魔力を注げば登録完了。カバンの底は無いし、重さも感じない、盗難防止で盗られても手元に戻ってくる、オンリーワンのカバンができあがった。



「 アオイ、これで魔法付与したマジックバッグの完成だね! 早速作って、売りに行こう! 」



「 あぁ、魔法付与の感覚は覚えたしなんとかなる。問題は普通のカバンにどれだけの付与をするかだな…… 」



    先ほど製作したショルダーバッグ5つを前に悩む。ヴェルがマジックバッグは貴重だって言ってたし3m × 3mあれば少量しか入らないってので済ませられるはず。次に時間経過をどうするか……


    よくあるラノベのアイテムバッグは時間停止機能はレアだったはず。となると、時間経過はゆっくり設定だな。重量軽減は初期設定にしとかないと困るだろうし。まぁこの世界にきて初めての制作物ってことで気にしないでおこう。さて付与しますか。



「 空間拡張 3m × 3m、時間経過はゆっくり、重量相殺 を付与! 」




     ピカッ

 


    目の前にある5つのカバンが光った。無事に付与できたのだろう。時刻を確認するため時計を見る、12時08分だ。




「まだ時間はあるな。 なぁヴェル、カバンは出来上がったしエルフの集落へ案内してくれないか? 」

  


    ウエストポーチを身に付け、商品となるマジックバッグを収納する。置きっぱなしのパーカーをダイニングに取りに移動する。作業に没頭していたせいか 喉の渇きに気付き、キッチンにある水瓶に向かう。コップの存在を思い出し探すも見つからない。



「 この家、家具家電はあっても雑貨はないんかい!! 」

  

    ツッコミつつ、空間収納から日用品の箱を出し、使い慣れたコップと水筒を取り出した。



「 アオイ、この家の内装準備が大変だったってステラ様言ってたよ、雑貨はこの世界で準備してねって。あ、魔石に魔力を流したら飲み水出るよ」


    背中の羽根でパタパタ飛び、追いついたヴェルが肩に座る。



「 まぁ、この設備を見たら無理してくれたんだなってのは予想ついたし諦めるわ。 おっ綺麗な水じゃん」



  魔石にそっと触れつつ、チョロチョロと魔力を流す。割れたら大変だからな。魔石の輝きが増したのを確認して蛇口を捻ると水が出たので飲んでみる、うまい。喉の渇きを鎮めたところで水筒にも足しておく、エルフの集落までどのくらい歩くかわからないための保険だな。収納しつつ玄関の扉を開けた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ