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消えたツノジカ―ヒロユキとツノジカ団―  作者: みどりりゅう


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30/53

30. くらい部屋(6)

 博物館から少し離れた道路のマンホールがあけられ、そこからゴーグルにガスマスクをした小さな、しかしどうも大人びた動きを見せるものたちが、わらわらとあらわれた。

 その小さなものたちにかつがれるようにして地上に出てきたのは、同じくガスマスクをつけられた人間のこども・ヒロユキだ。


「ぷはぁ――っ!」


 マスクを外し深呼吸をするヒロユキのまえに、さらにちっちゃいものが顔を出した。


「ウフフ。イロユキ、つかまえた」

 まるで子猫のようにいたずらっぽく笑うのは、知りあったばっかりの小鬼の女の子だ。

挿絵(By みてみん)

「やあ、ジェーン、たすけに来てくれたの?どうもありがとう」


 どうやら、あのひっつきむしはGPSのようなはたらきを持ってヒロユキの位置を示していたらしい。


 ヒロユキはまわりを取り囲む小鬼の集団を見わたして

「あなたたちだけでたすけてくれたの?ツノジカ団は?」


 それにこたえたのは、ジョーンズだ。

「あっしらがオメエさんをたすけに来たこと、『シカを守るもの』だれも知りやせん。やつらのもめごとで、あっしらの家、燃えやした。だから『シカを守るもの』に協力する義理、あっしら、ござんせん。ただオメエさんは別、でさあ、ニンゲンこども。オメエさんは、うちのPrincessがあぶないとこ、たすけてくれやした」


 あぶないとこって……ああ、タイヤ置場で吹きとばされそうになったジェーンをかかえたことか。あんなのたいしたこと……えっ?プリンセスって、ジェーンってお姫さまなの?


「だからたすけに来やした。あっしらは義理 (がと)うござんす。受けた恩は返しやす」


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