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要領の悪さと言い換えてもいいのだが、あるいは判断の遅さや頭の回転の鈍さ。為すべき行動を為すべき時に即座に取れないというか、要するに私の馬鹿さとは学習能力の低さや知識の有無にあるのではなく、人間としての頼りなさとか覚束なさみたいなものを指して彼女は言っていたのではないかと最近は思う。

 

私は人から頼りにされるということが全くと言っていいほどない。だから頼りにされるということがどういうことかもわからない。どういう気持になるのかわからない。弟も妹も居ないし友人は自分のことは自分で決められるしっかりとした人間ばかりだ。学校の後輩や近所の年下の子供から慕われたという経験もない。私にしたって、何か困り事や相談事があったとしても私に持ちかけるというようなことはしないだろう。自分でもそう思うのだから、他の人間にしてみれば私などは選択肢にも挙がらないだろう。いつだってどっちつかずの曖昧な意見ばかりを述べる人間を誰も信用しようとしないのは当たり前だ。

 


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