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妻の意見は大体正しい

作者: キズナ



 男は野党、女は与党と言うほど、多くの家庭で男性は女性に頭が上がらない。

 ここ岡家でもそうだ。

 私、岡 健太郎は昨年長い交際を経て山形南と結婚した。交際当時からそうだったが、いつも言い争いが起これば、私が妻に意見を合わせる事になる。

 分かってはいるのだが、今日もまたくだらない事が原因で与党と野党の対決が始まったのだ。


 「ねぇ、週末どこに行くか決めた?」

 突然妻が私に話しかけてきた。もちろん考えはした。

 「一応決めたよ?」

 「一応って、ちなみにどこ?」

 「ボルダリン…」

 「えーあのぶら下がる奴でしょ?やだよー。」

 出た。折角考えたのに、頭から却下してくる。

 「じゃあどこに行きたいの?」

 「ショッピング行かない?」

 「分かった。」

 最初から決まっているけど、まず相手の意見を聞いてから自分の意見を突き立てる作戦だ。

 私はこうして、行きたかったボルダリングや考えていたものを全てやめて、ショッピングに行くことになった。


 多くの人はそんなに嫌なら別れればいいと思うかもしれない。

 しかし、そう簡単に考えられないのが夫婦の成り立ちなのだ。


 これは性格の不一致ではなく、ただの意見の食い違いだ。それにこれだけが夫婦の全てではないのでどちらかが我慢すればいいだけなんだ。

 私の家庭では私が我慢それをしているだけ。


 その後、ショッピングに行った私。


 「まだ?」

 「えーまだー。あ!これも可愛い!」

 「んー。欲しいものがあったから買い物に来たんじゃないの?」

 「もちろんあるよ?でも色々見てたら目移りしちゃうじゃん?」

 「少し椅子に座ってるね。」

 私は目的を一番に達成したいが、妻は違う。よくテレビやネットでも男女の違いとあるが、正にそれである。


 「ねぇねぇ!これ見てよ。」

 「仕方ないな。どれどれ?」

 「後ね、これも見て欲しい。どっちがいいかな?」

 「んー…左かな?」

 「そっかー。」

 妻はそう言って意見を聞いては品物を元の場所に返す。

 いつもこのやりとりは何なんだと思ってしまう。しかし、妻の楽しそうな顔を見るとそんな事どうでも良いとも思ってしまう。


 結局その日、ショッピングモール内で自分の行きたいところへも行き、満足いく休日を過ごすことが出来た。


 「楽しかったね。色々買えたし。」

 「来て良かったでしょ?」

 「うん。」



 もう一度言おう。男は野党、女は与党だ。

 私の意見が通った事はほとんどないが、妻の意見通りにして失敗したこともほとんどない。

 そう、私の妻は大統領で私はその秘書なのだ。


いかがでしたでしょうか?

世の男性が全てこう思っているわけではありません。ご了承ください。

私がそう思っているだけです。


短い割に、馬鹿げた題材で申し訳ありません。

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