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ドライブ
車を運転したことはなかったけれども、オートマならなんとなく運転できた。
しかも他の車が走っていないし、人がいきなり飛び出してくるわけでもない。
好き勝手に運転しても事故が起こるとすれば自分で何かにぶつかるくらいだ。
2,30分もハンドルを握ると感覚がつかめてきて随分と楽しく運転できるようになってきた。
ただ、アスファルトだった道はところどころ凸凹していて、うっかりすると舌を噛みそうになる。
国道沿いのスーパー、コンビニを幾つか見て回り、必要なものを幾つかそろえてみた。
まずは荷物を運ぶ台車。
ガソリンを入れる大きなポリタンク。
2リットルの水を段ボールで2箱。
砂糖、塩や胡椒などの調味料や乾麺などのくさってなさそうなものや
レトルトの食品、あと見つけて嬉しかったのが災害用のキット。
売り物であったものを幾つか手に入れた。
あと衣服を少し。
車の後部座席一杯にいろいろと詰め込み、自宅へと戻ろうと運転席に座ると「それ」が見えた。