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めがさめたら。2

病室のドアを開けると…


やはりそこは廃墟だった。

もとはナースステーションだったと思われる場所に、ずらっと並ぶ病室。

人がいなくなってどれくらい経つのかわからないけれども

1,2か月という話ではなさそうだった。


人の気配はない。


ひょっとして、と思い、人の痕跡や形跡を探すけれど

死体どころか骨もない。


病室も、ナースステーションも、僕が知っている時のまま

そのまま時が過ぎた感じだ。


とりあえず、ナースステーションを見る。

椅子にかかっているカーディガンを見つけて埃を叩いてから羽織る。

今が何月何日なのか分からないけれども、とりあえずパジャマ1枚では肌寒い。


他にもないかと思いナースステーションを見回して

大きな買い物袋を見つけた。

それにノートとボールペン、誰かが使っていたマグカップに保温できそうなタンブラー。

電気はとおってなさそうだけれども、一回考えて電気式ポットも袋にいれた。

あと、使えるかどうかわからないけれどもノートパソコンが1台あったのでそれも袋にいれる。


ふと思い出して自分の病室に戻った。


するとやはり自分の洋服が一式置いてあった。

退院なんかできそうになかったのに、きっと父か母が置いておいてくれたんだろう。

なんでもないシャツとパンツだったが、それに着替える。

靴下と靴もあったので、それに履き替えたあと、ベッドの横にある病室のカーテンを開けた。


そこにまさかそんな景色が目の前に広がっているとおもわないまま。

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