その孤独に翼を
人間から存在を捨てられた動物達は、稀にとある場所に流れ着く。そこが私とサタの住む世界の狭間だ。たいていここに来る動物というものは、来てからもその命は長くない。長くないからこそ捨てられたのか。捨てられたからこそ短命になるのか。
...けれどいつもの何でもない日に、ひとりの少年が迷い込んできた。
ただの少年ではなかった。
全ての記憶を手放して、背中の翼さえも、元の世界に置いてきた異形の生き物だったのだ。
...けれどいつもの何でもない日に、ひとりの少年が迷い込んできた。
ただの少年ではなかった。
全ての記憶を手放して、背中の翼さえも、元の世界に置いてきた異形の生き物だったのだ。
1話目
2016/08/02 20:55