上弦の月 -紅月と蒼月ー
あんまり自信のない駄作です。最後まで書き終わる(完走)することを目標にがんばりたいと思いますので、温かく見守っていただければ幸いです。
どうぞ、おたのしみください。
私は、よく人に嫌われる。
なんという理由も無く、いつの間にか嫌われている。別にそれを悲しく思うことも辛くなることも無く、ただ、不思議に感じた。私としては何かをしてしまった記憶も無く、相手に聞いたところ「ウザい」「キモい」「死ね」のどれかが返ってくるだけだった。それでも、苦しく感じたことはない。私は、自分でも呆れるくらい全てに無関心な生き物だった。
だから、驚いた。
なにに驚いたってこれから私の周りに起きた全ての現象、私が揺れ動いた感情、本当に何もかも全部に私は生まれ変わる気持ちを錯覚するほど、夢なのかと感じるほど驚いた。
〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
「君は何故一人なの?」
……は?
(なんなんだろう…変わった人だな…てか、話しかけてこなくていいのに…)
なるべく人にはかかわりたくないし、かかわってもろくな目には合わないからなぁ…
「ねぇ、聞こえてますか?何で一人なの?なんで無視すんの?名前教えてよ♪ねぇってばぁ~」
……私のこの人への第一印象決まったな。うっとうしい人!!なんなんだよ!最初より質問増えてるし、
なんかナンパ小僧みたいな一言入ったよ!?
お母さーん、私人生初のナンパに会ったよーすごいでしょー?(棒読み)
「ねぇってば!!」
「……そういうあなたは??」
「あ!やっと答えた♪俺は月渡、不知火月渡だよ♪」
あっさり名乗りやがった!?
「さぁ、今度は君の番だよ♪」
「…」
よし…無視しよう♪
「そして、俺のハート(質問)に答えておくれ~~♪」
「馬鹿じゃないの?」
……あ、しまった…心の声がついうっかり…
「そうか、それが君の名前か!!」
「んなわけあるかぁ!!!」
「まぁ、冗談はさておき、「冗談なのかよ!!」…君が無視を決め込む様子だったからね♪誘導させていただきました♪」
……は?
「俺を無視しようとか、うっとうしい人とか、ナンパ小僧とか失礼なこと考えてんじゃねーよ。八神輝!」
な!!
「何で私の名前知ってるのさ!?てか、私の思考…え”ぇぇぇ!!!」
「案外うっせーのなwwお前www」
「ちょ…どういうことか教えてください!!」
「や・だ・♪」
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
「だって、君だってまだ答えてこれてないじゃん。だから、い・や」
「答えるも何も、あなた私の思考を読むようなことしてるじゃないですか!?」
「それでも口で聞きたい♪なになに?読んでもいいの?読んでほしいの?」
「んなわけあるかぁぁぁぁぁ!!!」
「じゃあ、はい♪教えて♪」
…うざいな。これはあれだ。さっさと答えて謎解き明かして、さっさと追っ払おう…
「私一人の方が落ち着くんです。だから、ほっといてくだs「はい、ダウトー「…はい?」
「君一人は苦手なタイプでしょ~?僕の前で嘘はだめだよ~♪」
「…読めるんなら、ほっといてくれませんか?」
「読めるからいやだ♪」
「は?迷惑なんです!!私はひとりd「で居たくない。本当は寂しくて、寂しくて、仕方ない、でも誰かに裏切られるんてもう真っ平だ…てか?」
「何なんですか?あなたは?」
「さぁ?何だろうね?神様から君へのプレゼントかな?(笑)」
馬鹿馬鹿しい、人の事からかってるようにしか見えない。
…けど、私はそこまで顔に出るタイプではないはずだし…何なんだろう、この人…。
「だぁーかぁーらぁー、俺は人の気持ちが解っちまうんだってwww」
「……」
「だから、俺は君を裏切らない、人に嘘付かれて嫌なのは俺も一緒…解っちまうからね、尚更気分が悪いんだ…そんな訳で、仲良くしようね♪ひ・か・る♪」
……入学早々に、最悪な人間に目をつけられてしまったようだ…
本当に運が無いなぁ…私って…これからどうなるんだろ…。
~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~ ~~~~~~~~
…今、思えばそんなに悪い出会いではなかったかもしれない。
むしろ、私には転機が回ってきた運命とも言える出会いであったかもしれない。今の私が見ればあれは、彼なりの優しさだったのだろう。
不器用な私に合わせた、傍から見ればおかしな会話でも心の奥を見ればとても嬉しいあいさつだったなって今更ながら思うんだ。
コメント等ありましたら、参考にしたいと思いますのでぜひとも感想をお聞かせいただきたく思います。