表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある☆物語 original novel  作者: さのすけ/ゆのすけ
5/15

2010/12 星別対抗鬼ごっこ ~ 愛華らしき人影

R


***


J『君たちを呼び出したのは他でもない。』


放課後の校長室に呼び出された三人は、

ジョニーの差し出した一枚の紙に目を向けた。


Y『…星別対抗…"鬼ごっこ"??』

I『Σ鬼ごっこ…!?(コ゛クリ)』



J『入学してから約一ヶ月が経った。

それぞれがそれぞれの願いを持ち、過去を携え、そして仲間に出会ったね。』


ジョニーは三人の顔を見回した。



H『(仲間…)』


J『…同志と言った方が正しいのかな、今の君達には。


いずれにせよ、ここにチームが出来上がった訳だ。

そして今の君達は、共通の信念を持っている―――"強くなりたい"。』



三人は顔を上げてジョニーを見た。


J『違うかね??


それが今の君達を繋げている唯一で確かなものだ。

だがね、はっきり言おう。



君達は、弱い。』



思わず螢が体を強張らせたのが分かった。

宵狐は思わず、最強かつ最恐と言われた自分の魔力を思う。

慰鶴は真っ直ぐ前を見つめている。



J『一人一人は確かに類まれなる才能を持ってる。そこらでは一つも二つも抜きん出るだろう。


だがな、君達はまだ大切なものを持ってないんだ。気づいてすらいない。


このままなら、君達の夢も夢物語のまま終わるだろう。』



Y『じゃあ、どうすればいいんですか?』


H『それで、これ…?』

螢は訝しげにチラシとジョニーを交互に見つめた。



にっと笑ってジョニーは言った。

J『そう。そこで優勝してきてもらおう。』

2010/12/31 (Fri) 16:40

[AD] Alfoo

メールで更新できるフォト日記



 A

―星別対抗鬼ごっこ当日。


参加者『ピックル!!オラ、腹が減った!!天下一武道会の前にオラ、飯食いてぇぞ!!』

参加者『天下一武道会ではない…星別対抗鬼ごっこだ。』


会場には、蛍たちの到着よりも早く、様々な星から参加者が集合していた。


I『すごいなぁ!!あの緑の肌に触覚が映えた人とか、すっげぇ強そうだな!!』


慰鶴が、ただならぬオーラを放つ参加者たちに興奮する。

カ『無茶するなよ、姫魅。俺は助けてやれないけど、応援してるからな。それと…』


キ『わかったから…ネル…。』


カーネルの目から涙が溢れだし、カーネルが姫魅を強く抱き締める。


カ『姫魅!!辛いだろうが…越えなくてはならない壁だ!!俺は…俺は、応援してるからな!!姫魅!!』

キ『ネル…苦しい…』

A『ネルさん!!姫魅君が潰れちゃいます!!』


今にも折れてしまいそうな姫魅を見て、朝顔が慌てる。


H『はぁ…(こんなんで大丈夫かしら…)ん?』


フードを目深に被る男と目が合う。

ひとつに束ねた長髪に、蛍を見つめる冷たい瞳に、何か懐かしいものを感じる。


H『愛華…兄様…?』

2010/12/31 (Fri) 23:13


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ