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◆第1話◇
◇第1話◆
朝目覚めると、いつでも君の足音が窓の外から聞こえていた。
僕は、君の足音が聞こえたらどんなに早くても起きてしまう。
それは、君の後ろ姿を一目でもみたくてたまらないからなんだ。
赤いリボンのセーラー服を着ている君に、僕は淡い恋心まで感じている。
おかしいかな────
君がまだ処女なのかなとか、君の周りにはどんな男がいるんだろうとか、考えることだってなくはない。でも、好きな女の子のことが気になるのは普通のことだと思う。
馬鹿にされたっていい。
俺は────
君に恋してる。