第5話喜び
ある朝学校へ行き自分の席に着き椅子に座った瞬間何かに座った気がした。
おそるおろる立ち上がるとそこには青いペンキがべっとりついていた
やられた・・・。この頃あのギャル軍団からのいじめはエスカレートして行った
ここまできたか・・・。と思いココも冷静に対処した。そんな冷静なとこが
あのギャル軍団には不服なんだろう・・・まあどうでもいい
家に帰るとわたし宛に手紙が来ていた柚飛からだ!
『詩衣元気?メールでも言える事なんだけど
気が向いたので手紙書いてみたよー
あのね、この前芸能プロダクションのオーディション
受けるって言ってたじゃん?
受かったんだよ!オーディションに!
だから今度東京行くよ!
来年の春からは東京の高校にいって
芸能活動していく気!
また詩衣と一緒だよ!
超楽しみ!
詩衣はこの頃どうですか?』
柚飛は前々から芸能界に憧れていたそんな柚飛が芸能界なんて!
いつもの詩衣じゃないみたいにいつもより明るい顔になった
今日もバイトだ・・・歌舞伎町をいつもより明るく歩いていた
『ねえ?君何処の店の子?うちの店に移らない?一ヶ月100万は保証するよ!』
キャバクラの勧誘だ
『あいにくこの子は俺んとこのNo1でね、せっかくだけど100万なんて
すぐ稼いじゃってる子だから』
この声・・・心だ
『縁があるねー俺たち★』
言葉を弾ませながら心が言った
『そうだね』
『あれ?詩衣今日明るい顔してる!?』
『え?そう』
『なんかいいことでもあった?』
『あのね、あたしの昔からの友達が芸能界オーディションに受かったの!』
詩衣はちょっと笑ったように言った
『すごいぢゃん!すっげー』
『だねー!あ、今からバイトだから・・・本当に歌舞伎町で縁があるね、ぢゃまたね』
そういって詩衣はバイト先へ歩いていった
『縁じゃないよ・・・君に本当は話しかけたいだけなんだ・・・』
残された心が呟いた
心は詩衣に惹かれていた。
その詩衣と心のやり取りをギャル軍団の一人の麻美に見られていたのだった




