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クラウド家パーティー準備

雪夜は戻ってきた。

日時指定の荷物を受け取らないといけないからだ。

時間をずらすのは面倒だし、配達員も大変だからまとめている為、大量の荷物が届く。


(配達員:男)

いつもありがとうございます。


(佐々城 雪夜)

こちらこそありがとうございます。



配達員とも顔見知りになった(笑)


(雪夜)

業務用スーパーを攻めたいが、パッケージがいるからなぁ……



そう言いながら、業務用スーパーも覗いてみた。


(雪夜)

やっぱり簡易包装だな。

量が多いから屋敷とかには喜ばれそうなんだが……

こっちでも食べるので買ってみるか。

"ストレージ"が機能するんだ、賞味期限は気にしなくて良いからな。

作り置きもできる。

パーティーの依頼で使おう。


 

荷物を全て受け取ったので、少し買いに回り、様子を見にクラウド邸に行ってみる。


(雪夜)

アぁ〜ン〜ネ……



ドンガラガッシャぁ〜ン!

何かが落ちる音がした。


(アンネ・クラウド:娘)

あ、アンタねぇ〜、言うなら最後まで言いなさいよ!


(雪夜)

何を?


(アンネ・クラウド)

いや、だから、いつもそういう呼びかけしたら、なんか言うでしょ!


(雪夜)

そうだっけ?


(アンネ・クラウド)

そうよ!(涙目)


(雪夜)

で?


(アンネ・クラウド)

で??


(雪夜)

??


(アンネ・クラウド)

あっ、そうだった!

週末、パーティーがあるの。


(雪夜)

頑張れ(微笑み)


(アンネ・クラウド)

いやだから、なんか出しなさいよ!


(雪夜)

なんか?

ちん●でも出すか?


(アンネ・クラウド)

捕まるわよ!

ってか、そんなのどうするのよ!


(雪夜)

まぁ、舐める?


(アンネ・クラウド)

嫌よ!

ってか、レディーの前でよく言えるわね!


(雪夜)

レディーって?


(アンネ・クラウド)

目の前に居るでしょ!


(雪夜)

どこ?(真顔)


(アンネ・クラウド)

ムッキいぃぃぃっ!!

その顔ムカつくうぅぅぅっ!!


(雪夜)

なんか希望ある?

予算とか。

パーティーなら大人数に対応できるメニューが良いよね。


(アンネ・クラウド)

そうねぇ……ただ種類が欲しいわ。

それと予算は……えーっと……


(雪夜)

予算が分からないと用意できないよ?


(アンネ・クラウド)

でも、ちょっとはまけなさいよ。


(雪夜)

分かった、割り増し料金で。


(アンネ・クラウド)

なんでよ!!


(雪夜)

なら、足舐める?


(アンネ・クラウド)

舐めないわよ!


(雪夜)

時短で出来て、大量に作れるもの、か……


(アンネ・クラウド)

そうねぇ、料理は足りなくなったら家名に傷がつくわ。

もしもの時の為にそういうメニューがあれば助かるわ。


(雪夜)

どんなメニューを考えてるん?

例えば"異世界の料理"を中心に、とか、"異世界の料理"はサブ的な立ち位置で、とか。


(アンネ・クラウド)

できれば"異世界の料理"をメインにしたいわ。


(雪夜)

高くつくよ?


(アンネ・クラウド)

だから、少しはまけなさいって言ってるでしょ。


(雪夜)

なら、とりあえず前金でアンネの小遣い1年分と貯蓄を全部。


(アンネ・クラウド)

なんでよ!


(雪夜)

アンネだから!(キッパリ)


(アンネ・クラウド)

ムッキいぃぃぃっ!!


(雪夜)

"異世界の料理"をあまり安く出したら、貴族達が殺到するぞ?

ある程度の価格維持は必要だろ。

それに安い料理を出したって言われるぞ?


(アンネ・クラウド)

むううぅぅぅっ……

それもそうねぇ……


(雪夜)

特別価格でやっても良いけど、バレたらそれこそ家の恥だよ?


(アンネ・クラウド)

うーん、それもそうねぇ……

"クラウド家が安い料理で誤魔化した"なんて言われたら、恥もいいとこだわ。


(雪夜)

まぁ、"クラウド家価格"でやるけど、"アンネ価格"も貰わないと。


(アンネ・クラウド)

な、何よ、吹っかける気でしょ。


(雪夜)

なんで分かった(驚)


(アンネ・クラウド)

分かるわ!ってか、なんで驚くのよ!


(雪夜)

アンネだから。


(アンネ・クラウド)

アンタ、私を何だと思ってるの!


(雪夜)

チョロい金づる。


(アンネ・クラウド)

んっきいぃぃぃっ!!


(雪夜)

そんなにムキになったら、面白い顔が更に面白くなるよ?


(アンネ・クラウド)

お、面白い顔って何よ!


(雪夜)

それは横に置いといて……


(アンネ・クラウド)

置いとくんじゃねぇえぇぇぇっ!!!


(雪夜)

予算、相談しといてよ、来週来るから。


(アンネ・クラウド)

パーティー、終わってるわよ!


(雪夜)

でも、早くしないと間に合わないよ?

仕入れもあるし。


(アンネ・クラウド)

そ、そうねぇ……お父様に聞いてくる!



そう言うと屋敷の中に走って行ったアンネ。


(グラン 執事)

申し訳ございません、セツナ様。



雪夜は応接室に通された。


(ケイン・クラウド:父親)

セツナ殿、"異世界の料理"を用意してくれるのか!


(雪夜)

はい、予算はいくらぐらいですか?


(ケイン・クラウド)

金に糸目は付けん、伯爵家としての立場がある。


(雪夜)

では、今から用意できる物をかき集めます。


(ケイン・クラウド)

よろしく頼む。



そうして雪夜は戻って仕入れに奔走する。


(雪夜)

今からだと取り寄せの物は間に合わない。

デパートに行くか。

と言ってもイクンと天丸しかないぞ……高国屋はあの規模なら期待できない……



という事で、イクンと天丸のデパ地下に行った。

もちろん、ハロールの簡単クッキングはマストだろうと一応用意した。

業務用スーパーにも行き、唐揚げ、フライドポテトも用意した。

ファーストフードはミクドナルドも数店回り、ハンバーガーも用意した。

カリフォルニアチキンは数が用意できるので、それも回る。


(雪夜)

えーっと、後、珍しいというと……寿司か!

テイクアウトを注文しよう。

スシハイなら何店舗かある、回れば30人前ぐらいは用意できる。

刺身も買っとくか。

麺類は要相談だな、冷凍うどんを買っておこう。

保存魔法を付与した容器なら伸びないか……

となると、そうめん、蕎麦もいけるな、パスタは外せない。

魚はどうする?

鮭や鯖、ししゃも、後、なんだ?

まぁ、その辺にしとこう。

肉はステーキと焼き肉用、豚も鶏も用意するか、ソーセージも種類がある方が良いな。

ハムもいこう、生ハムも買い込むか。

後は甘味とフルーツ、これはデパ地下だ。



あまり大量に買うと目立つが、パーティーがあると説明して、かなり買い込んだ。

もちろんチョコやスナック菓子も買っておいた。

大量の食料を持ってクラウド邸に行く。


(雪夜)

まいどぉ〜!



ガンガラガッシャぁ〜ン!

何かが落ちたみたいだ。


(アンネ・クラウド)

あ、アンタ……


(雪夜)

ん?


(アンネ・クラウド)

まぁ良いわ。


(雪夜)

とりあえず持ってきた、確認して。


(アンネ・クラウド)

ではキッチンに行きましょう、お父様も呼んでくるわ。


(雪夜)

分かった。



雪夜はグランの案内でキッチンへ行く。


(雪夜)

まいどぉ〜!


(料理長:女)

おお、来てくれたか!


(雪夜)

色々用意したから、選んでください。


(料理長)

あいよ、任せろ。



そう言うと、雪夜は片っ端から出していった。


(料理長)

これは?


(雪夜)

寿司って言って生魚が米の上に乗っているんです、こちらは刺身、生魚のみです。

この"醤油"とお好みで"わさび"を付けて食べるんです。


(料理長)

どれどれ……

うっ、美味い!しかも珍しい!

生魚なんて食べた事無いが、これは話題性が抜群だ。


(雪夜)

あとこれが唐揚げで、こっちはフライドポテトです、これは骨付きフライドチキン。

タレ焼きもできるように専用タレも用意しました。

こっちが焼き鳥用、こっちは生姜焼き用です。

唐揚げやフライドチキン、フライドポテト用に、"ケチャップ"や"タルタルソース"もあります。


(料理長)

これも珍しい!しかも良い味だ、使えるぞ!

このフライドチキンは出来上がりだな。

後の二つは油で揚げるんだな。


(雪夜)

そうです。

もう揚げるだけになってますから、追加のメニューに対応できるかと。


(料理長)

そうだな。

これなら手間が省ける、足りなくなった時には最適だ。


(雪夜)

お菓子や甘味、フルーツも用意しました。

使えますか?


(料理長)

あゝ、こっちにもあるが、"異世界産"を前面に押し出すので助かる。

見た事ないフルーツもあるしな、しかも美味い。

味なら勝てる、充分通用する。

生から焼ける魚もポイントが高い。

しかも海物だろ、これは良いぞ!



そこで、寿司の"炙り"も披露した。


(料理長)

炙るのか、これも美味いし話題性が抜群だな。

それと、この簡単クッキングな、これもマストだ。

今や知らない者は居ない。

これをどれだけ出せるかも重要になる。

菓子も面白いし美味い。

ケーキも凄いな、これはウケるぞ。


(雪夜)

他、足りないとかあります?


(料理長)

うーん、酒か、酒が欲しい。

こっちにあるのはワインとエールだ。

他にあれば助かる。


(雪夜)

分かった。

ワインもエールと似ていると思うが"ビール"もある。

用意しようか?


(料理長)

そうだな、頼む。

"異世界産のワイン"ってのも話題性がある。


(雪夜)

分かった。

早速行ってくる。



そう言うと雪夜は戻り、めぼしい酒類を仕入れた。

ディスカウントストアは大量買いしても特に何もなかった。

回りもまとめて箱買いしてるからな。

スーパーも片っ端から回り、集めた。

ビール、酎ハイ、焼酎、日本酒、梅酒とか。

ジンやウイスキー、ワインにシャンパン、ブランデー。

ありとあらゆる酒を箱買いした。

あまりに大量に買うと怪しまれるスーパーは自粛し、酒屋を探して大人数のザルな酒好きが集まるパーティーなんで、大量に欲しいと理由を付け、車に積めるだけ積んで、家に帰ると見せかけて、往復した。

そんなに要るのか?と言われたが、数十人は来るから大量に要りますと言って、最終的にデリコD:5の積載量5台分を買い込んだ。


(酒屋店主)

1日でこんなに要るのか?


(雪夜)

なんでも3日やるそうです。

支持者や客人が来るから、お酒を切らす訳にはいかないそうで……

とにかく量と種類が欲しいので、色々買って来て欲しいって……


(店主)

大変だな。

ウチは売れてホクホクだが、金は大丈夫か?


(雪夜)

お金は渡されているから大丈夫。


(店主)

なら、とっておきのも買って行きな。

待ってろ、今取ってくるわ。



高級酒も片っ端から買っていく雪夜。


(店主)

数十人ならそんなけあれば大丈夫だろう、心配か?


(雪夜)

うーん、お酒だけは絶対切らさないで、余っても良いって言ってたからなぁ……


(店主)

うーん、ならもっといくか。

3日だな、余るぐらい要るなら、倉庫の全部持ってけ。

これで足りなきゃ大したもんだ。

万が一足りなかったら来てくれ、いつも通り仕入れっから、今日ぐらいの量は用意できる。


(雪夜)

分かった、ありがとう。


(店主)

しかし、どんな酒豪がくるんだ?

相当の量だぞ。


(雪夜)

ボクも初めてだから分かんない。


(店主)

まぁ、それだけ金渡されたんなら、凄ぇ〜んだろうな。

こっちは毎度ありだ(ニヤリ)


(雪夜)

またあったら頼んで良い?


(店主)

おうよ、任せとけ。

贔屓にしてくれや。


(雪夜)

ありがとう。



大量の酒とミネラルウォーターを持ってクラウド邸に戻る雪夜。


(雪夜)

ただいま、もう大量に仕入れてきたよ。

色々あるから見てみて。



全種類出した雪夜。


(料理長)

こ、こんなに種類があるのか!


(雪夜)

これで全部じゃないけど、仕入れれるだけ仕入れてきた、味見してみて。



片っ端から味見をする料理長。


(料理長)

これは見た目がエールだが、味が全然違う。

ワインも上物だ。

なんだこれ?弾ける酒だな。


(雪夜)

それは"シャンパン"だね。


(料理長)

うわっ、これはキツいな。


(雪夜)

それはウイスキー。

そのままでも良いし、水で割っても良い。

水も仕入れてきた。


(料理長)

水か……いや、これは美味い!良い水だ、これで酒を割るのか。


(雪夜)

料理にも使えるよ?

要るならかき集めるれるだけ仕入れてくるけど。


(料理長)

頼む。

これで料理すれば、かなり良いだろう。

集めれるだけ集めてくれ。


(雪夜)

分かった。



雪夜は戻り、かき集めれるだけのミネラルウォーターを仕入れた。

この際、銘柄は選んでられない、回りに回ってかき集めた。


(雪夜)

おやっさん、水!

銘柄は選んでられなかったから、ごちゃ混ぜだけど。


(料理長)

それは構わん。

時間がないからな。

今度は前もって言う。

で、オレ、女な。



酒も種類別に積み上げ、説明書きを付けた。

当日、銘柄別に並べ、選ばせるらしい。

この世界のパーティーは立食がメインらしい。

皆、ドレスを着ているので座りにくいとか。

で、テーブルに料理や酒を並べ、各々が取るとか。

テーブル席もあり、その場合はお付きの人が選んで取ってくるとか。

これで準備は整った、後は当日だけだ。

と思っていた時期がありました……



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