資金管理と簡単異世界料理
戻ってきた雪夜は、早速海外に飛び、金を換金した。
少量なので、金の取引きが盛んな……に行った。
どこかはググろう。
そこで金貨1枚分、約60万円を手に入れた。
円への交換手数料も必要だが、円安の為、損失は無かった。
ついでに銀も換金し、110万円も得た。
今回の取引きで170万円、仕入れは2500円弱、1,697,000円以上の儲けだ。
(佐々城 雪夜)
うーん、良い感じだな。
まぁ、これが続くかは分からんけどな。
買って回る為のガソリン代と高速代は入ってないし。
場合によっては東京まで行くんだ、高速代もガソリン代もバカにならない。
(雪夜)
ん?こっちの世界でも"転移"は使えたな!
次からは"転移"を使おう。
"ストレージ"も使えるやん!車、要らなくない?
いや、あっちでの移動で要るか、こっちでもSAとか目立たない場所が無いとヤバいかな。
一旦積んで、目立たない場所で収納する方が良いか。
借りてる月極に、いつも止まってないのも不自然だし。
という事で、乗らないのも車に良くないので、使い分ける事にした。
今回は在庫に余裕があるので、ケーキやスナック菓子、チョコレートや珍味をハロールで仕入れた。
"ストレージ"があると便利だな。
このところ、毎週末に行っている雪夜。
特に大掛かりな注文も無く、クラウド家に出入りするだけで良いので、その程度の頻度で済んでいる。
身体が治っている事は内緒にしているので、通院は欠かせない。
(雪夜)
"通販"っていうスキルが無いから仕入れに戻って来ないといけないし、死亡扱いで口座凍結も取り返しのつかない事になるから、行きっぱなしには出来ないんだよなぁ……
万が一の時のこっちでの生活費も要るし。
現金化した分に関しては、"ストレージ"に収納しているので心配はしていないが、元手の方の心配をしていた。
(雪夜)
頻繁だと疑われるから、毎月ATMで分かりにくいように引き出すか。
しかし、上手くやらないといけないけどな。
という事で、とりあえずATMに行き、引き出せる限界の80万を引き出した。
(雪夜)
海外の個人バンクは……億か……最低入金額が5億とかある。
最低でか……まだ無理だな。
日本の個人バンクは5000万〜1億ねぇ……
隠すのに国内の個人バンクはちょっとなぁ……
ってか、既に国内バンクに入金されているか……
まぁ、手は出さないでおこう。
そんな計画を立てながら、週末を迎える。
とりあえずクラウド邸に行く。
(雪夜)
アンネ、遊ぁ〜そぼ!
ガラドカドッシャ〜ン!
ド派手に何かが落ちる音がした。
(アンネ・クラウド:娘)
あっ、アンタねぇ〜!
(雪夜)
どした?
(アンネ・クラウド)
"どした?"じゃないわよ!
で、何の用?
(雪夜)
用、無いんか?
(アンネ・クラウド)
べ、別に無いわよ。
(雪夜)
なら帰る。
定期的に来ないと分からんから。
(アンネ・クラウド)
まぁ、そうよねぇ……
普段はどうしてるの?
(雪夜)
戻ってるよ?仕入れもあるし、こっちに拠点無いから。
(アンネ・クラウド)
えっ?拠点無いの?
(雪夜)
無いよ。
戻れば良いだけだし。
(アンネ・クラウド)
いや、ちょっと待って。
なら、急に要るとかなったら……
(雪夜)
来るまで諦めろ。
分からんし。
(アンネ・クラウド)
それ困る!なんとか連絡つくようにしなさいよ!
(雪夜)
そんな事言っても無理やん?
世界、渡れないでしょ?
(アンネ・クラウド)
うーん、お父様と相談してくる。
(雪夜)
じゃあ、今日のところは帰るね。
(アンネ・クラウド)
ちょっと待って。
次、いつ来るの?
(雪夜)
何事も無かったら、7日後かな。
なんかあったら遅れるかも。
(アンネ・クラウド)
うーん……ちょっと待ちなさい。
今すぐお父様に話してくるから。
(雪夜)
ここで待つのもアレだから、戻ってるよ。
(アンネ・クラウド)
連絡つかないじゃない!
(雪夜)
そう言われてもなぁ……
(アンネ・クラウド)
私の部屋に来なさい!
(雪夜)
嫁入り前の女性の部屋に、男が入るのもどうかと思うぞ。
(アンネ・クラウド)
なら、応接室で待ちなさい。
(雪夜)
で、肝心のお父様は居るの?
(アンネ・クラウド)
・・・あっ……
(雪夜)
ダメやん。
日を改めるよ。
(アンネ・クラウド)
ちょっと待って!お母様ぁ〜!!
そう言いながら、屋敷の中に走って行ったアンネ。
(グラン 執事)
申し訳ございません、セツナ様。
こちらへどうぞ。
グランに案内され、応接室に入る雪夜。
そこにアンネが走り込んで来た。
(アンネ・クラウド)
セツナ!!
(雪夜)
無事、産まれたか!!
ガン!ゴン!
ソファーの肘置きと床で顔面を思いっきり打ちつけたアンネ。
(アンネ・クラウド)
な、何が生まれたのよ!って言うか、産むの方かよ!!
(雪夜)
いや、めっちゃ慌ててるから。
(アンネ・クラウド)
何も産まれないわよ!
(雪夜)
で、どうした?
(アンネ・クラウド)
セツナ、アンタ今日からこの家に住みなさい。
(雪夜)
ヤダ。
(アンネ・クラウド)
即答!
(雪夜)
仕入れもあるし。
(アンネ・クラウド)
仕入れの時だけ戻れば良いじゃない。
(雪夜)
それが1ヶ所から大量には仕入れられないから、何ヶ所も回るんだよ。
日にちを変えたりしてな。
(アンネ・クラウド)
ううっ……
(雪夜)
産まれる?
(アンネ・クラウド)
生まないわよ!って、そっちの産むかよ、何産ませる気なのよ!
(雪夜)
卵?
(アンネ・クラウド)
何のよ!
(雪夜)
ドラゴン?
(アンネ・クラウド)
産めるかぁ〜!!裂けるわ!!
(雪夜)
という事で。
(アンネ・クラウド)
いえ、この家に住んでもらうわ。
毎日仕入れるにしても、世界を渡れるなら関係ないじゃない。
(雪夜)
あっちの拠点を空けすぎると、住んでないと判断されてしまう。
そして行方不明者扱い、財産凍結で仕入れができなくなる。
(アンネ・クラウド)
そ、それは困る(焦)
(雪夜)
うーん、来る回数を増やすか。
今、週一でしょ、月一とか。
(アンネ・クラウド)
逆に減ってますよね!
(雪夜)
週二?かな?
(アンネ・クラウド)
週三は?
(雪夜)
でも、どうしても来れない日もあるよ。
(アンネ・クラウド)
それは仕方ないわね。
(雪夜)
その時、パーティーとか言われても無理だからね。
それしないと仕入れできなくなるから。
(アンネ・クラウド)
わ、分かったわ、それは困るから。
という事で、週二で顔を出す事になった。
保存できる容器か何かあれば良いかもと思う雪夜だった。
とりあえず戻ってきた雪夜。
今回は取り引きが無かったので、在庫は充分ある。
久しぶりにゆっくりするかと思っていた。
イッセンやイマゾンなどから取り寄せた商品とかを整理して、いつでも売れるようにした。
まぁ、取り寄せたのは装飾品だがな。
一番無難と考えたからだ。
(雪夜)
うーん、パスタとか乾麺とかも仕入れても良いか。
売れるかもやし自分でも食べるからな。
という事で、ハロールでうどんやそうめん、パスタや簡単クッキングの元とかを買った。
売れなきゃ自分が食べれば良いからだ。
簡単クッキングはあまり仕入れなかった。
味さえ分かれば料理人が再現すると考えたからだ。
異世界料理としてのヒントさえあれば良いだろうと。
賞味期限の問題もあるので"ストレージ"に保管した。
文字は違うので読めないから"ストレージ"に入れとけば、日にちが過ぎても気づかないだろうと。
まぁ、"ストレージ"なら心配ないからな。
3日経ったので、クラウド邸に行ってみる。
(雪夜)
こんにちは。
ドンガラガッシャぁ〜ン!
なんか凄い音がした。
(雪夜)
何やってんの?
(アンネ・クラウド)
いや、なんでもないわ。
(雪夜)
何かやった方が良かったか?
(アンネ・クラウド)
べっ、別に……
で、今日は何?
(雪夜)
こっちでも再現できるかもしれない異世界料理を作りにきた。
ソースとかが無いなら仕入れも可能だし。
(アンネ・クラウド)
それ良いわね。
(雪夜)
野菜を用意してくれる?
それと細切れのお肉、豚肉ってある?
(アンネ・クラウド)
豚肉?
(雪夜)
えーっと、なら、適当に焼いて食べる肉を用意して。
(アンネ・クラウド)
分かった。
アンネは料理長のところに走って行った。
雪夜は応接室に通され、お茶を飲んでいた。
(アンネ・クラウド)
セツナ!用意できたわよ!
(雪夜)
なら作ってみるか。
キッチンに行こう。
(アンネ・クラウド)
こっちよ。
アンネに案内されてキッチンに行く雪夜。
(雪夜)
とりあえず肉の味見をしよう。
(アンネ・クラウド)
なんで?
(雪夜)
食いたいから。
(アンネ・クラウド)
おい!
(雪夜)
どの肉が合うか見なきゃダメやん。
(アンネ・クラウド)
あっ、そうか。
という事で、用意された肉を片っ端から焼いて味見した。
(雪夜)
うーん、これとこれとこれが良いかも、これでも悪くない。
(アンネ・クラウド)
ネキリドリ鶏の肉はダメなんだ。
(雪夜)
ダメじゃないよ、好みかな。
とりあえずはアレンジ無しでいこう。
それから簡単クッキングの元を使って作った。
(アンネ・クラウド)
おっ、美味しい!!
(料理長:女)
これは凄い!香辛料がふんだんに使われている。
しかも混ぜて軽く焼くだけで、ここまでの味が出るのか!
(雪夜)
まぁ、簡単に作れるようになってますからね。
どうです?再現できそうですか?
(料理長)
研究次第と言いたいですが、かなりの高級料理ですね。
(雪夜)
これ、仕入れられますけど。
(料理長)
仕入れられるのか!
いくらだ?これはかなり高価だと思うが……
(雪夜)
うーん、5つで金貨1枚でどうです?
(料理長)
きっ、金貨1枚!しかも5つ!
そんなに安くて良いのか!香辛料の使われている量は半端じゃないぞ!
知らない味の香辛料も入っているし。
(雪夜)
構いませんよ。
だけど内緒ですよ。
(料理長)
わ、分かった。
(アンネ・クラウド)
他ではいくらで売るつもり?
(雪夜)
1つ金貨1枚は高いかな?
(料理長)
いえ、それでも安いです。
(雪夜)
なら、その値段で売ります。
売値は決まった。
後は必要数を仕入れるだけだ。
"ふりかけ"も出してみた。
米を炊いてもらう。
(アンネ・クラウド)
美味しい!これもご飯に合う!
(料理長)
これは手軽ですね。
しかもこの味、パンにも合いそうだ。
(雪夜)
それも面白いと思う。
(料理長)
いくらで売るんだ?
(雪夜)
同じ値段でどうですかね?
金貨1枚。
(料理長)
充分だ、これだけの味を出すには手間がかかる。
しかも見た事ない材料もある、充分安い。
(雪夜)
なら、それでいきます。
そう言って、買ってきた"ふりかけ"を一通り出した。
(料理長)
こ、こんなに種類があるのか!
簡単クッキングの元も一通り出し……
(雪夜)
試食用です、使ってください。
(アンネ・クラウド)
良いの!
(雪夜)
何事も試食が要るでしょ。
(アンネ・クラウド)
やったぁ〜!!
(料理長)
良いのですか、こんな高価な物を……
(雪夜)
良いです。
ただ、しっかり宣伝してください(微笑み)
(料理長)
分かった。
(アンネ・クラウド)
任せて。
お茶会とかで売り込むから(鼻息)
という事で、本日の予定は終わり。
雪夜は帰ることにした。




