子供達との生活、そしてその後の雪夜
週末はクラウド邸に居る。
それはパーティー対策だ。
予約が有ろうが無かろうが関係なく。
(アンネ・クラウド:娘)
アンタ、あの魔動車乗せなさいよ。
(佐々城 雪夜)
なんで?
(アンネ・クラウド)
乗りたいからよ。
(雪夜)
えぇぇぇっ!!!(嫌顔)
(アンネ・クラウド)
その顔、ムカつくわあああぁぁぁっ!
(雪夜)
カイル、お父さんと魔動車乗りましょうねぇ〜。
嬉しそうに笑うカイル。
そう、生まれた子の名前はカイル、元気な男の子だ。
(アンネ・クラウド)
私も乗せなさいよ!
(雪夜)
えっ?
(アンネ・クラウド)
何よ。
(雪夜)
屋根の上?
(アンネ・クラウド)
ちゃんと中に乗せなさいよ!
(雪夜)
仕方ないなぁ……
(アンネ・クラウド)
分かれば良いのよ。
(雪夜)
何が?
(アンネ・クラウド)
ムッキいぃぃぃぃぃっ!
お前ら、おしどり夫婦だな。
というわけで、親子水入らずで街道をドライブした。
カイルはチャイルドシートで喜んでいた。
その後、女の子も生まれた。
(雪夜)
可愛いなぁ……誰かさんみたいに高飛車、傲慢にならないと良いんだけど。
(アンネ・クラウド)
誰が高飛車、傲慢よ!
(雪夜)
自覚あったんだ(驚)
(アンネ・クラウド)
無いわよ!って、なんで驚くのよ!!
(雪夜)
まぁ、反面教師って言うしな、ねぇ〜ティナ。
(アンネ・クラウド)
ムッキいぃぃぃぃぃっ!
娘の名前はティナだ。
(雪夜)
カイル、ティナと一緒にドライブ行こうか。
(アンネ・クラウド)
わ、私も連れて行きなさいよ。
(カイル・クラウド:息子)
お母様、お留守番?(きょとん)
(アンネ・クラウド)
なんでよ!私も行きたいわよ!(涙目)
という事で、家族4人、水入らずで街道をドライブした。
カイルは喜んでいたし、ティナもきゃっきゃと笑って喜んでいた。
街道の端で魔動車を止め、木陰でお弁当を食べる。
(カイル・クラウド)
美味しいね♡
(雪夜)
あゝ、美味しいなぁ(微笑み)
"異世界産"のお弁当を楽しんだ。
ティナはまだミルクだったけど、ニコニコして飲んでいた。
しばらく休憩した後……
(雪夜)
そろそろ戻ろうか。
(カイル・クラウド)
はい、お父様。
ティナを乗せ、カイルが乗ったのを確認した雪夜は出発した。
(アンネ・クラウド)
ちょっ、ちょっと!待ちなさいよ!!
(カイル・クラウド)
お母様ぁ~、バイバ〜イ!(笑顔)
(アンネ・クラウド)
なんでよぉ〜!!(涙)
なかなかアンネの扱い方が分かっているカイルだった。
将来は安泰だな(笑)
雪夜は魔動車を止め、アンネを乗せた。
(アンネ・クラウド)
あ、アンタねぇ〜(半泣)
(カイル・クラウド)
良かったね、お母様(笑顔)
(アンネ・クラウド)
ううっ……
子供が出来てからどんどん私の扱い雑になってない?
(雪夜)
そうか?
(アンネ・クラウド)
そうよ!
(雪夜)
そうかなぁ……
こんなもんだろ(微笑み)
(アンネ・クラウド)
その微笑み、腹立つわああぁぁぁっ!!
そんな微笑ましい生活(笑)をしていると、子供も大きくなった。
(カイル・クラウド)
お父様、ボク、家督を継げるように頑張ります。
(ティナ・クラウド:娘)
私はカイルの補佐ができるように頑張ります。
(雪夜)
あゝ、頑張ってくれ。
カイルとティナに任せたら安心だ。
ボクは見ての通り老いない。
皆に迷惑がかからないように、頃合いをみて家を出るから。
(カイル&ティナ)
えぇぇぇっ!!!
(カイル・クラウド)
そんな、いつまでも家に居てください!
(ティナ・クラウド)
そうです。
お父様は"異世界からの転移者"、老いない事は誰も不思議に思ってません!
(雪夜)
今でもそうなのか?
(カイル&ティナ)
そうです!
(雪夜)
そうか……なら家に迷惑がかからないまでは居させてもらうよ。
(アンネ・クラウド)
アンタねぇ〜、アンタが家を出たら、他の貴族連中が黙ってないよ。
隙あらば取り込もうとしてるんだから。
それにアンタは立派な伯爵よ、堂々と家に居なさい!
(雪夜)
分かった、じゃあそうする。
ってかアンネ、老けたなぁ……
(アンネ・クラウド)
アンタと違って老いるよ!
(雪夜)
もうババアだしな(笑)
(アンネ・クラウド)
ムッキいぃぃぃぃぃっ!誰がババアよ!!
となると、両親も老いるわけで……当主も既に交代し、ケイン達は領地でスローライフを送っていた。
もちろん当主はアンネで雪夜は補佐役だった。
仕入れに回らないといけないので、当主としての仕事はできない。
パーティーの依頼も請け負う必要があるしな。
雪夜は将来介護が必要になる事を見込んで、最高級の介護用ベッドと車椅子、カーボン製の軽量な杖はたくさん用意していた。
これで介護が必要になった時でも安心だな。
万が一の時も考えて、人数分用意していた。
事故の心配もしていたからだ。
まぁ雪夜は治癒魔法が使えるが。
子供が生まれた時も、最高級のベビー用品を惜しげもなく投入していたしな。
まぁ、周りの貴族連中からも受注があり、それでも稼ぎまくったがな。
流石に高価なだけに仕入れは抑えられた為、食料品とは違い元の世界でも仕入れやすかったが。
雪夜は覚悟していた。
自分は"不老"だ、そう簡単には死なない。
魔法も全属性使いだしな。
ただ、治癒魔法はあくまで治癒魔法だ、老化は止められない。
となると、この先看取る人達がどんどん出てくる。
仕方ない事だ。
それだけにクラウド家の為にできる事は、できる限りやろうとしていた、後悔のないように。
それで皆幸せになる、それは雪夜にとっても嬉しい事だった。
(雪夜)
そうだ、アンネ。
(アンネ・クラウド)
何よ。
(雪夜)
呼んだだけ(微笑み)
(アンネ・クラウド)
ムッキいぃぃぃぃぃっ!その微笑み、腹立つわああぁぁぁっ!!
今日も平常運転だな。
そんな幸せな日々を送る雪夜だった。




