軍に納品開始
料理長からケインに話が伝わった。
(ケイン・クラウド:父親)
缶詰を軍に納品?
(料理長:女)
ええ、数量限定で納められるだけはあるかと。
(ケイン・クラウド)
そうなのか?
料理長は雪夜が持って来た量を伝え、安全マージンを取って倍が納品できそうだと伝えた。
(料理長)
あれは軍の兵糧としては優秀です。
容器も武器の材料になるでしょうし。
上官用としてなら数は足りるかと。
(ケイン・クラウド)
セツナ殿はなんと?
(料理長)
仕入れ量が安定しないので、迷惑をかけないか心配と。
(ケイン・クラウド)
しかし、実際は3〜4倍は期待して良いんだろ?
(料理長)
仕入れ先次第と。
それだけ集まるかは自信がないと言っています。
(ケイン・クラウド)
仕入れ分は全て買うから、いくらでも構わんと話をしよう。
という事で、雪夜が呼ばれた。
(ケイン・クラウド)
セツナ殿、この度は"かんづめ"を軍に納品しようと思う。
仕入れ分は全て買取るので卸してくれないか?
(佐々城 雪夜)
構いませんが、安定供給ができるかどうか……
軍だけにかなり要りますよね?
(ケイン・クラウド)
そこは我々で調整する。
無茶な納品は後々自分の首を絞める。
軍との駆け引きはこちらに任せてくれ。
(雪夜)
では、できるだけ集めます。
(ケイン・クラウド)
助かる。
今回はどのぐらい仕入れられた?
見せてもらえるか?
(雪夜)
はい、では……
(ケイン・クラウド)
裏庭に行こう。
(雪夜)
分かりました。
裏庭に行き、今回の仕入れ分を見せる。
(ケイン・クラウド)
結構量があるな。
(雪夜)
色々混ざっていますから。
(ケイン・クラウド)
これなら納品出来るぞ。
倍はなんとかなりそうか?
(雪夜)
うーん、月一なら……おそらくは。
今回も毎週回ってみますが、パーティーとかあれば、3日間は動けないですから、もっと減るかと。
(ケイン・クラウド)
それを踏まえても、この量でも大丈夫だろう。
上級職の兵糧とすれば数は絞れる。
セツナ殿は気にせず仕入れ分を出してくれ。
こちらも在庫は必要だ。
余裕が出れば、多めに納品する手もある。
(雪夜)
分かりました。
(ケイン・クラウド)
まずはこれを全部頼む。
(雪夜)
味は見なくて良いですか?
一通り見た方が良いかと。
(ケイン・クラウド)
分かった、一通り試食してみる。
という事で、雪夜は仕入れ分全てを卸した。
(雪夜)
価格が決まってからで良いですよ。
その方が交渉しやすいでしょう。
(ケイン・クラウド)
助かる、任せてくれ。
という事で、雪夜は仕入れに戻る。
ごちゃ混ぜで良いので、業務用スーパーも回る。
(雪夜)
できれば缶は回収したいんだけど可能かな?
またインゴットにして換金したら良いしな。
まぁ、あまり無理はしないでいこう。
プライベートブランドでも分からないだろうし、試食さえしてもらえば大丈夫だ。
全国を"転移"を繰り返して普段の仕入れと一緒にかき集めた。
お酒の要望もあるという事から、それもスーパーで買っておく。
普段の発注なら、それで充分間に合うからだ。
酒屋から声がかかれば、そこからも仕入れた。
(雪夜)
さてと週末か、クラウド邸に行くか。
仕入れたのを持ってクラウド邸に行った雪夜。
グレンに案内されて裏庭に。
そこでアンネが駆け込んで来た。
(アンネ・クラウド:娘)
アンタねぇ〜、来たんなら声かけなさいよ!
(雪夜)
必要?
(アンネ・クラウド)
必要に決まってるでしょ!!
(雪夜)
なんで?
(アンネ・クラウド)
私も見たいし試食したい!
(雪夜)
もったいない(嫌顔)
(アンネ・クラウド)
ムッキいぃぃぃぃぃっ!その顔、腹立つわあああぁぁっ!!
という事で、品物の確認と試食をした。
(料理長)
デザインが違うだけで、大体一緒だな。
(雪夜)
ええ、そうです。
そういうのもかき集めてこの量ですね。
(料理長)
こちらでストックさえできてしまえばなんとかなりそうだ。
(雪夜)
じゃあ、自重無しに集めますね。
(料理長)
そうしてくれ。
追加にも対応できるからな。
(雪夜)
分かった。
そう言うと、仕入れた分を卸した。
(雪夜)
こっちもストックしときますね。
ただし、あまり余裕は無いですけど。
個別注文用の予備ぐらいですから。
(料理長)
いや、それも卸してくれ。
(雪夜)
分かった。
ありったけの缶詰を卸した。
自分の使う物以外。
(料理長)
これは安心だな。
さっき仕入れ量を見たから、無理せず納品するよ。
(雪夜)
そうしてくれ。
という事で軍に缶詰の納品が始まった。
雪夜は軍用物資だけに通常価格ではないだろうと思っていたが、意外と通常価格で納品になったそうだ。
(雪夜)
意外だった。
予算から値切られるかと思ったけど。
(料理長)
"異世界産"の保存食糧だ、しかも美味いときた。
軍としても行軍で使いたいと思う。
しかもあのクラスの上官になると貴族出身が多い。
"異世界産"の料理は家で食べた事があるんじゃないか。
(雪夜)
それで。
(料理長)
アレが大量に納品されて味わえるんだ、欲しがると思うよ。
軍の支給食で食べられるんだしな。
(雪夜)
なるほど。
という事で、雪夜は気合いを入れて仕入れる事にした。
とはいえ1週間で集められるのは1000個ぐらいが怪しまれない。
イマゾンでも色々ポチり、定期便にできるのは定期便で月一で仕入れていた。
クラウド家はそれを月一で3000個程度納品していた。
(雪夜)
あまり通販に頼ると記録が残るから良くないよな……
スーパーやデパート巡りが無難だな。
しかし、デパートでは買い込めないから嗜好品になる缶詰だけ仕入れよう。
という事で、高価な缶詰はデパートで仕入れたが、向こうではそれが分からなかったので、受注制にした。
(雪夜)
大体1週間で25万ぐらいの仕入れか。
それが月、最大で4000個だから100万ほどだな。
1個金貨1枚だから、金貨4000枚、24億か、凄まじいな。
これならデパートで買った高級缶詰を混ぜても良いか。
雪夜の"ストレージ"には大金が入っている。
インゴットを換金しているんだ、100億円以上の現金がある。
そこに海外口座の元金10億円分からの投資による利益で増え続けている。
一生遊んで暮らしても減らないだろう。
軍への納品分で18億〜24億円が毎月入ってくるんだしな。
まぁ、"不老"だから分からないか……いや、海外口座のが増え続ける以上、大丈夫か。
(雪夜)
そうた!インスタントラーメン!
これがまだだった。
早速買い込んでクラウド邸に持って行った。
(料理長)
これはまた便利だな、携帯食にピッタリだ。
こっちなんかお湯入れるだけって凄いな。
(雪夜)
まぁ、それが出来上がるのを計れる砂時計がいるけど。
(料理長)
そんなもん、料理人なら持ってる。
この鍋で煮るヤツなんか目視で分かる、これは便利だ。
また軍にも納品できるしな。
(雪夜)
味はどう?
(料理長)
濃くて美味い、これは売れる!
という事で、仕入れ分全てを卸した。
(雪夜)
まさかこれ、金貨1枚って事はないよね?
(料理長)
不満か?
(雪夜)
流石に高すぎない?
(料理長)
いや、大丈夫だ。
"異世界産"で軍のレーションにも使える。
こんな条件を満たしたら、金貨1枚でも安い。
(雪夜)
これは?
雪夜はカローリーメートを出した。
(料理長)
レーションか。
こっ、これは美味い!これは凄いぞ!
この缶詰の液体の方も凄い!
(雪夜)
こんなのとか。
飲むゼリーをだした。
(料理長)
コレも凄い!美味いのが良い!
どれぐらい卸せる?
(雪夜)
1週間でこれぐらいかな。
あまりあてにしないで、仕入れ先の在庫が不安定だから。
(料理長)
分かった。
この倍でやろう。
ひと月様子見よう。
という事で、ひと月仕入れてみた。
(料理長)
分かった、この量の6割で話をしよう、これは欲しがるぞ。
そう言うと、早速インスタントラーメン、カローリーメート、飲むゼリーを軍に持ち込んだ。
軍の反応は良好で、早速納品が決まった。
雪夜が驚いたのは、どれも皆、金貨1枚だった事だ。
(雪夜)
流石にボッタくってない?
(料理長)
そんな事はない。
値付けは軍からだ。
それだけの価値があると言っていた。
これからは、かんずめにインスタントラーメン、カローリーメート?だったっけ?
それと飲むゼリーを納品する事になった。
(雪夜)
数は大丈夫かな?
(料理長)
余裕を持たせたと思うし、"異世界産"だけに納品は不安定だという事は伝えてある。
無理しない程度で仕入れてくれ。
(雪夜)
分かった。
頑張ってみるよ。
という事で更に大きな取り引きになり、雪夜の財産は凄まじい事になっていく。
(雪夜)
なんか知らないうちにデカい取り引きするようになったなぁ……
仕入れは頑張ろう。
今日も仕入れに回る雪夜だった。
もちろん至高の……に分類されるスイーツも忘れる事なく仕入れていた。
やはり食べたいよね、帝都ホテルの高級スイーツ。
普段はハロールのダブルシュークリームだけど。
ミルクレープも美味しいよね。




