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牛丼と缶詰

何か変わった物が無いか、イマゾンやイクテン、イフーを検索する雪夜。


(佐々城 雪夜)

これどうかな、松重の牛丼。

安いし、美味いし、レトルトとは違うしな。

ならついでに中吉家、すき庵のも取り寄せてみるか。

好みがあるしな。

これなら余ってもボクが食べる。



という事で、中吉家、すき庵はイマゾンで、松重はイフーの50%OFFのをポチッた。

そこは割引きプライスを注文するんだ。

ちゃっかりしてるな。

それを持ってクラウド邸を訪れる雪夜。


(雪夜)

アぁ〜ン〜ネ!まいど!



ゴン!ガチャン!

庭の方で音がした。


(アンネ・クラウド:娘)

あ、アンタねぇ!!

って、バニーガールはやめなさい!!


(雪夜)

そうか?


(アンネ・クラウド)

当たり前でしょ!

って、今日は何!


(雪夜)

美味しい牛丼持って来たんだけど……


(アンネ・クラウド)

あの海沿いの町に行く途中で食べた?


(雪夜)

そうだよ。

まだ紹介してなかったなって、アレなら帰ろうか?


(アンネ・クラウド)

入りなさいよ!


(雪夜)

"ストレージ"ある?

あれ、凍らせてるから、ストレージ保管しないと傷むんよ。


(アンネ・クラウド)

あるわよ、っていうか、貴族邸なら大体キッチンに"ストレージ"があるわ。


(雪夜)

そうだった、忘れてた。


(アンネ・クラウド)

覚えてなさいよ!


(雪夜)

って事で、帰るね。


(アンネ・クラウド)

入りなさいって言ってるでしょ!


(雪夜)

やっぱり?


(アンネ・クラウド)

あれ、美味しかったし。



という事で、キッチンへ行き、品物を出す。


(料理長:女)

おぉ、これは肉が違うな。

湯煎でできるのが手軽だな。

それでこの味は凄い。


(雪夜)

3店舗の味があるんだ、好みだと思うけど。


(料理長)

たしかにな。

しかし、どれも美味いぞ。

気分で変えるのも良いかもな。


(雪夜)

皆んなで試食して。



そう言うと、通販の1セット分渡した。


(料理長)

おいおい、こんなに……


(雪夜)

まぁ、試食だから。


(料理長)

しかし、これ、金貨1枚は取れるぞ。


(雪夜)

そんなに!


(料理長)

あゝ、"異世界産"のこの手は金貨1枚が相場だ。

しかも、この味でこの手軽さ、アレンジもやりやすそうだ、充分価値はある。


(雪夜)

なら、ついでにこんなアレンジを。



と言うと、雪夜は"豆腐"を出した。

それと中吉家の牛丼の素を合わせて"肉豆腐"を作った。


(料理長)

この白いのは何だ?


(雪夜)

"豆腐"っていう大豆から作った食べ物なんだ。


(料理長)

ほう、ヘルシーだな。

うーん、大豆の風味はあるが、ほとんど味が無い。

これは味付け次第で使える。


(雪夜)

で、早速作ったのが"肉豆腐"。

食べてみて。


(料理長)

おっ、美味い!これだけで一品だな。


(雪夜)

こんな感じで色々試してみて。

豆腐は仕入れられるよ。

同じ大豆からのおからや豆乳もある。

それも置いとくね。



そう言うと、出来上がった味付きおからと豆乳も出した。


(料理長)

どれも美味いな!作り方、分かるか?


(雪夜)

分かるよ、作ってみる?



そう言うと大豆を用意してもらい、料理長と一緒に作る雪夜。

"にがり"は面倒なので、仕入れた物を使った。


(料理長)

おいおい、豆乳もおからも豆腐も一緒に出来るんかよ、凄いな。


(雪夜)

でしょ。


(料理長)

これなら作れるが、"にがり"とかいうのが分からんな。


(雪夜)

ボクも作り方は知らないから仕入れとくよ。


(料理長)

あゝ、頼む。



雪夜はとりあえず、スーパーの安い豆腐は仕入れを止め、高い豆腐を仕入れる事にした。

それから1週間してクラウド邸を訪れる雪夜。

今度は何も言わずにグランに教えてもらい庭に行く。


(雪夜)

よっ!アンネ!


(アンネ・クラウド)

ん”ぶぶぶぶうぅぅぅっ♡

い、いきなり何よ!



飲んでたお茶を全部吹いたアンネ。


(雪夜)

うわっ、もったいない、高級茶なのに……


(アンネ・クラウド)

アンタが悪いんじゃない!


(雪夜)

早く舐め啜らないと。


(アンネ・クラウド)

しないわよ!


(雪夜)

じゃ、帰るね。


(アンネ・クラウド)

何しに来たのよ!


(雪夜)

さぁ?


(アンネ・クラウド)

さぁ?って……

なら私、お茶吹いただけ損じゃない!


(雪夜)

だから、早く舐め啜って。


(アンネ・クラウド)

だからしないわよ!


(雪夜)

この前持って来たのより高級な豆腐を持って来たんだ。


(アンネ・クラウド)

早速食べさせなさいよ!


(雪夜)

仕方ないなぁ……はい、あーん♡


(アンネ・クラウド)

嫌よ!


(雪夜)

要らないんだ。


(アンネ・クラウド)

わ、分かったわよ、あーん♡


(雪夜)

何してんの?


(アンネ・クラウド)

あっ、アンタがあーん♡って言うから口開けたんじゃない!


(雪夜)

あっ……


(アンネ・クラウド)

絶対忘れてないよね!


(雪夜)

んじゃはい。


(アンネ・クラウド)

あーん♡


(雪夜)

はい、あぁ〜げない!(笑)


(アンネ・クラウド)

ムッキいぃぃぃぃぃっ!



また引っかかるアンネだった(笑)

で、キッチンに行くと……


(雪夜)

ちょっと高級な豆腐を持って来たんだ、どうかな?


(料理長)

おっ、どれどれ?



試食会が始まった。


(料理長)

これは濃厚だな、美味い。

これはこのまま食べたいぐらいだ。


(雪夜)

味噌や醤油も合いますよ。

焼いても良いかも。


(料理長)

だな、やってみよう。



そう言うと、味噌を塗って焼いてみた。


(料理長)

美味い!これは酒のつまみにもなるぞ!


(雪夜)

じゃあ、これもやりますか。


(料理長)

あゝ、これも投入してくれ。

ここまで濃厚だと金貨1枚の価値はある。

こっちで作ったのとこの前のは銀貨10枚で酒場や食事処に卸し、コレはお貴族向けに売ろう。


(雪夜)

分かった、じゃあ仕入れるね。


(料理長)

あゝ、頼む。

安いのはこっちでも作るが、完成品も欲しい。

顧客層が広そうだ。


(雪夜)

了解。



という事で、豆腐の投入も決まった。

雪夜は仕入れに戻る。


(雪夜)

他に何かあるかなぁ……缶詰!

保存も利くし、持ち運びも便利、プルトップのヤツにしよう。



という事で、雪夜は焼肉、マトン、コンビーフ、焼き鳥、さんまの蒲焼き、シーチキン、味付きイカとか色々買った。

サバ缶もとりあえず買った。

そしてクラウド邸へ。

今度はグレンの案内でキッチンへ。


(雪夜)

"缶詰"ってのを持って来たんだけど。


(料理長)

おっ、また聞いた事の無いもんだな、期待するぜ。


(雪夜)

これなんだけど。



そこにアンネが走り込んで来た。


(アンネ・クラウド)

はぁ♡はぁ♡はぁ♡ はぁ♡アンタねぇ〜、来たんなら声かけなさいよ!


(雪夜)

必要?


(アンネ・クラウド)

当たり前じゃない!



という事で、缶詰試食会が行われた。


(料理長)

どれも美味いな。

しかもこのままで保存が利くのもポイント高い。

上位ランクの冒険者や軍なんかは飛びつきそうだ。


(雪夜)

軍、ですか……


(料理長)

どうした?軍がなんか問題か?


(雪夜)

仕入れ量が……軍となると、半端な数じゃないでしょ?


(料理長)

あゝ、その問題があるか……

一応、考えていてくれ。

仕入れルートが確保できたら、軍にも売り込もう。


(雪夜)

分かった。

どれぐらい仕入れれるか、方法を探してみる。

かなり難しいと思っていてね。


(料理長)

分かった。



戻った雪夜は仕入れに回るが、缶詰の大量仕入れの方法に頭を悩ませる。


(雪夜)

もう業者並みの仕入れが必要になる。

ペーパーカンパニーはバレるだろうし、決済の取り引き先もペーパーカンパニーになる。

どちらにしろ、ややこしい事になるのは間違いない。

どうやって仕入れるかな……

とりあえず、小口の分を買い込もう。


 

スーパーやネット通販を使って集めまくる雪夜。

やはり、軍となると場合によってはトラック単位になりかねない。

流石に個人じゃ無茶だ。

店を出しても決算で困る、しばらくは考えない事にした。

そのうち良い案が浮かぶかもなんてな。


(料理長)

よう、缶詰の仕入れ方法、見つかったか?


(雪夜)

見つからない。

魔法の無い世界だから、"ストレージ"が使えない。

となると、一時的にでもストックする場所が要る。

これが厄介だ。

色々な証明だのなんだのって、そう簡単にはいかない。

国の許可まで必要になるから、今までみたいにいかなくなる。


(料理長)

そうか……それは厄介だな。

国の許可までって、そんな事にまでなるのか?


(雪夜)

うん、それに納品先は軍だ。

誤魔化しても、軍と分かれば軍事物資を提供した事になる。

これの規制が半端なく厳しい。

基本禁止のとこだから。


(料理長)

それは無理だな。

それでアンタに何かあったら、こっちが困る。

この話は無かった事にしよう。


(雪夜)

まぁ、可能な限りかき集めるけどね。

例えば、軍でも上層部だけとか仕入れ量の範囲内での提供なら可能だよ。


(料理長)

それで話してみても良いが……

それに手一杯になって、こっちに回って来なくなると困るからな……


(雪夜)

それも言える。

まぁ、やれるだけやってみるよ。



雪夜は毎日、スーパーを回り、缶詰を買い回った。

場所を変えて回るから、カゴ1個でも10軒回れば10個分集まる。

毎日場所を変え、全国を回って集めた。

便利だな、"ストレージ"と"転移"って。

行った事なくても、Googleマップで住所が分かれば"転移"できるからな。

そして料理長の所へ行く。


(雪夜)

1週間で集められたのは、ちょっと無茶してこれだけ。



と言って、サバ缶1個出した。

ガン!

カウンターで頭を打った料理長。


(料理長)

んなわけあるかぁ〜!

裏来てくれ、見せてくれるか。


(雪夜)

了解。



料理長と裏に行き、かき集めた缶詰を積み上げた。


(料理長)

これが1週間の限界か……


(雪夜)

そうだね、仕入れ先次第ではこれだけ集まる保証はない。


(料理長)

しかし、軍と言っても月一納品だと思うぞ。

それに高価な食糧だ、この4倍と、いや、3倍と考えれば可能だな。

こっちも要るだけに、全部持っていかれるわけにはいかないからな。


(雪夜)

量の確約はできないよ?それでも大丈夫?


(料理長)

なら倍前後という事で話を持っていこう。


(雪夜)

クラウド家で大丈夫ですか?

相手が軍だけに心配ですが……


(料理長)

そこは当主と相談する。


(雪夜)

分かった。



という事で、ケインに話が行った。

 



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