アンネとの平常運転
クラウド邸に到着した。
(佐々城 雪夜)
着いたぞ。
(アンネ・クラウド:娘)
えぇぇぇっ!!!もっとどっか行きたい!!
(雪夜)
学園あるだろ。
(アンネ・クラウド)
休めば良い!
(雪夜)
じゃあ、もう来るのやめる。
(アンネ・クラウド)
なんでよ!
(雪夜)
アンネは更にバカになるから。
(アンネ・クラウド)
バカじゃないわよ!
(雪夜)
なら、今度の試験ってあるの?
1位取ってみろよ。
(アンネ・クラウド)
が、学年1位?!
いや、それはその……なんていうか……無理っていうか……
まぁ、10位ぐらいなら……
(雪夜)
10人中?
(アンネ・クラウド)
なんでよ!100人居るわよ!
(雪夜)
じゃあ、今度の試験、8位以内なら、今回の費用はタダにしてあげる。
(アンネ・クラウド)
ほんと!!(輝く目)
(雪夜)
なれなかったら、全額負担ね、金貨40枚。
(アンネ・クラウド)
き、金貨40枚!!
今、蓄えでも金貨8枚しかない……
(雪夜)
分割で良いぞ。
(アンネ・クラウド)
お小遣い、月金貨4枚にしてもらったばっかりなのに……
(雪夜)
そういえば、取り置きしてるのはもういいのか?
(アンネ・クラウド)
ま、待って、次のお小遣いで買うから。
(雪夜)
そう言って1年経つぞ(ため息)
(アンネ・クラウド)
だって、化粧水に乳液にって使ってたら残らないんだもの(涙目)
(雪夜)
まぁ、毎月金貨3枚要るわな。
(アンネ・クラウド)
うん……
(雪夜)
残りの金貨1枚は?
(アンネ・クラウド)
・・・。
(雪夜)
?
(アンネ・クラウド)
お、おやつ……ケーキやお菓子……
(雪夜)
食べ過ぎてない?
(アンネ・クラウド)
ち、違うわよ!
ケーキだって1つ金貨1枚するじゃない!
(雪夜)
お茶会のお菓子は出してくれてるだろ?
で、なんでそんな高いの食べるん?
(アンネ・クラウド)
その間にも食べたいじゃない!
あの美味しさ知ったらやめられないわよ!
(雪夜)
家督継いだらダメなヤツだ。
(アンネ・クラウド)
なんでよ!
(雪夜)
財産食い潰すパターン。
我慢はしような、ステイ!
(アンネ・クラウド)
むうぅぅぅっ……
(雪夜)
だって太ってない?
(アンネ・クラウド)
太ってないわよ!失礼な!
(雪夜)
いや、太ってるって。
最初会った時はもっと、なぁ……
(アンネ・クラウド)
美味しいのが悪いんじゃない!
太ったわよ!コルセットぎゅうぎゅうに締め付けられてるわよ!
服のサイズ変わったら、おやつ無しって言われてるわよ(涙目)
(雪夜)
運動しろよ。
そうしたら太らないから。
(アンネ・クラウド)
どうやって??
(雪夜)
騎士団に入るとか(笑)
(アンネ・クラウド)
絶縁されるわ!
(雪夜)
護身術は?
(アンネ・クラウド)
た、嗜んでるわよ。
(雪夜)
それを毎日、運動代わりにやれ。
多分、今は身体のキレが無くなってるぞ。
前の感覚でいたら足元掬われかねん。
(アンネ・クラウド)
むうぅぅぅっ……
(雪夜)
相手してやろうか?金貨1枚で。
(アンネ・クラウド)
意味無いじゃない!
(雪夜)
体型維持には気をつけろよ、伯爵令嬢だろ。
広告塔になってんだ、注目されてんぞ。
(アンネ・クラウド)
分かってるわよ!
という事で、翌日から護衛騎士団長が護身術の訓練をするようになった。
なんだかんだで素直なアンネだった。
雪夜はというと、仕入れ回りをしていた。
"ストレージ"があるから賞味期限は関係無い、文字は読めないとはいえ、数字に気がつくと変な不安を煽ってもいけない。
これを料理長に聞いたところ、問題無いとの事だった。
"ストレージ"の存在は知られていて、魔動具としても売られていると。
ただし、かなり高価な魔動具なので、ちょっとした買い物を入れるポーチでも金貨数十枚はするとか。
なので、"ストレージ保管"と分かると大丈夫なんだとか。
それを聞いて、更に色々仕入れていた雪夜だった。
掘り出し物と言っては試食してもらい、値段が付けば、数量限定で売り出した。
必ずクラウド伯爵家が間に入っているので、トラブルは無かった。
1週間してクラウド邸を訪れると……
(ケイン・クラウド:父親)
セツナ殿、ギルドから呼び出しが来ておるぞ。
(雪夜)
なんだろ?
(ケイン・クラウド)
行ってみた方が良いぞ。
ギルドの呼び出しには応じないと資格剥奪だからな。
我々としても困る。
(雪夜)
分かりました、行ってきます。
という事で、雪夜はギルドを訪れる。
(雪夜)
どうしました?
(ギルド職員:女)
あっ、セツナさん、この度、ランクアップしました。
ランクはBになります。
もう、Aで良くないですか?
Bと言っても、ほぼAランクのBです。
(雪夜)
何故です?
(ギルド職員:女)
クラーケンとオクトパスの討伐達成の成果と、今までの商売の貢献度から、Bでも不満が出てるんです。
もちろん、冒険者ランクでは無く商人よりの、ですが。
しかし、クラーケン討伐とオクトパス討伐に参加した結果から、Aランク相当とも判定が出ています。
(雪夜)
うーん、しかしAランクとなると、色々縛りが厳しくないですか?
仕入れ回りが結構大変なので、そう頻繁に王都には居ないんですが……
(ギルド職員:女)
"異世界産"の仕入れですよね?
それについては了承が出ています。
仕入れ中心で構いません。
要望が多いですから、在庫切れや社交界シーズンは動けないですもんね。
(雪夜)
うーん、そっちで不満が出ないなら良いですが……
(ギルド職員:女)
なら商人実績メインでのAランクとします。
それでお願いします。
(雪夜)
分かりました、そうしてください。
(ギルド職員:女)
助かります。
という事で、雪夜はBランクをスキップしてAランクに昇格になった。
あくまで商人メインという事で、冒険者ランクのAとは違い、討伐隊への強制参加義務などは免除された。
それがあると戻るタイミングも難しくなるし、仕入れ時間も余裕が無くなるから、充分な仕入れができなくなるからな。
そこはギルドとしても困るらしく、融通は利かせたとか。
クラウド邸に戻る雪夜。
(雪夜)
アぁ〜ン〜ネ!痩せたぁ〜?
ガチャ〜ン!
庭でなんか音がした。
(アンネ・クラウド)
あ、アンタねぇ〜!訪ねてきて、最初にそれ言う?(涙目)
(雪夜)
まぁ、普通、言わないわな。
(アンネ・クラウド)
じゃあ、なんで言うのよ!(半泣)
(雪夜)
アンネだから?
(アンネ・クラウド)
ムキいぃぃぃっ!しかも疑問形!!
(雪夜)
で、実際は?
(アンネ・クラウド)
す、少し痩せたわよ。
(雪夜)
しっかり運動したから、ウンコがいっぱい出たんだな。
(アンネ・クラウド)
出たわよ!びっくりして引いたわよ!って、何言わせるのよ!(涙)
(雪夜)
それ、大事だから。
便秘は肌荒れになりやすいから。
(アンネ・クラウド)
えっ?
(雪夜)
ほんとだよ。
(アンネ・クラウド)
えぇぇぇっ!!!じ、じゃあ、肌の調子が……
(雪夜)
少し良くなったんだろ、原因はそれだよ。
あと"腸活"って言って、お腹の調子を整えるのは健康に良い。
だから、老化防止にも役立つ。
(アンネ・クラウド)
ほんとに!
(雪夜)
ほんとだよ。
(アンネ・クラウド)
そうなんだ!お母様ぁ〜!!
(雪夜)
なんでお母様なんだ?
自分の親が老けてるって思っていたのか?
(グラン 執事)
いえ、いや、まぁ、女性にとって、美容と老化防止は大切ですから。
(雪夜)
たしかに。
という事で、雪夜はアンナの部屋に呼ばれた。
(アンナ・クラウド:母親)
娘から聞いたのですが、本当ですか?雪夜様。
(雪夜)
はい、それに適度な運動は筋肉の老化にも効きます。
筋力が落ちると弛んだりしますから。
(アンナ・クラウド)
運動以外で何か良い物は……
(雪夜)
バランスの良い食事と……
あまり頼るといけないんですが……
と言って、整腸剤とサプリメントをいくつか出した。
(雪夜)
これは整腸剤と言って、お腹の調子を整えやすくする"薬"です。
こちらは同じようにお腹の調子を整える"サプリメント"、こちらが体臭などを防ぎやすい"サプリメント"です。
これはボクも飲んでます。
香水と匂いを揃えると、より効果的ですね。
(アンネ・クラウド)
それでセツナから良い匂いがするんだ!
(雪夜)
それもある。
後、洗剤、柔軟剤、身体洗いの石鹸もそれに香りを揃えているしね。
(アンネ・クラウド)
良い事、聞いた!私もそうする!
って、もっと早く教えなさいよ!
(雪夜)
いや、香りは好みだから。
合わない香りは気分が悪くなるよ。
(アンネ・クラウド)
そうかぁ……でも、その香りは好き、薔薇の香りがするもん。
(雪夜)
なら試してみる。
その代わり、サプリメントは飲み続けないと効果は出ないよ?
ボクは15年以上飲み続けてるから。
(アンネ・クラウド)
15年!が、頑張る……
(雪夜)
ただし、身体に合わないとダメだから、異変があったらすぐ止めること。
(アンネ・クラウド)
分かったわ。
(雪夜)
後これです。
こうやって、毎日30回ぐらいマッサージしていると、弛みがマシになります。
顔だと引き締まったり、1ヶ月ぐらいで少しは効果があるかと。
(アンネ・クラウド)
それもよこしなさいよ!私もやるわよ!
(雪夜)
アンネは食べ過ぎだろ?
まず、それをやめようか。
(アンネ・クラウド)
運動も始めたわよ!
雪夜だって、食事制限より運動して痩せろって言ったじゃない。
(雪夜)
そうだけど、バランスの良い食事もだよ?
暴飲暴食は意味ないから。
おやつも含む。
(アンネ・クラウド)
お、おやつも含む!
むうぅぅぅっ……
(雪夜)
置いていきますから試してみてください。
(アンネ・クラウド)
良いの!(嬉)
(雪夜)
アンネは金貨1枚ね。
(アンネ・クラウド)
なんでよ!
(雪夜)
アンネだから(微笑み)
(アンネ・クラウド)
ムキいぃぃぃっ!その微笑み、腹立つわああぁぁぁっ!!
という事で、クラウド邸に一通り置いていく事にした。
ブルガリアンロー●、ビオフェル●ン、発酵酵素とローラー。
これで試してみる事にした。
効果があれば売れるだろう。
これの仕入れについては結果を聞いてからにする事にした。
仕入れたわ、要らないわになったら面倒だからな。
という事で、戻って来た雪夜。
いつも通り仕入れ回りだ。




