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クラーケンとオクトパス

早速、"漬物"の試食が始まった。


(ケイン・クラウド:父親)

おお、コレは面白い。

たしかに日本酒に合うな。


(アンナ・クラウド:母親)

歯応えが独特で美味しいわね、お酒が欲しくなるわ。


(アンネ・クラウド:娘)

"らっきょう"ってこれ?

甘くて美味しいわ、お茶会に使えそう。


(雪夜)

なら、この緑茶か麦茶が合うかと、烏龍茶もありますよ。



そう言って、グラスに注いで渡した。


(アンネ・クラウド)

ほんとだ!これ、麦茶が合う!

他も好みがあるわね!


(アンナ・クラウド)

お茶受けにも良いわ。

これは次のお茶会で使いましょう。


(雪夜)

独特の匂いもあるので……


(アンナ・クラウド)

いえ、それも含めてです。

香りも楽しめそうですよ。



クラウド家には好評だった。

雪夜は"納豆"も料理長に見てもらったが、味は良いが、食べた後のネバネバがどうか?

という事で却下になった。

同じネバネバでも、里芋、オクラ、めかぶは採用になった。

潤菜も独特で面白いという事で、仕入れて欲しいと要望が出た。


(雪夜)

"佃煮"ってあります?


(料理長)

"佃煮"なぁ……無くはないが"異世界産"を見てみたい。


(雪夜)

なら持ってきますね。



要望を聞いた雪夜は仕入れに戻った。

今回は1週間かけて仕入れた。

"漬物"の件もあるしな。

贈答用のはイマゾンでポチッた。

普段用はスーパーだ。

後、佃煮も贈答用の高いのから、スーパー品まで仕入れた。

ついでに珍味の贈答用も用意した。


(アンネ・クラウド)

今週は遅かったわね。


(雪夜)

漬物や佃煮、珍味とか仕入れたからね。

漬物はいつでも出せる。

佃煮と珍味は試食だ。


(アンネ・クラウド)

試食!


(雪夜)

当然だろ?

売れないようなら使えないやん。


(アンネ・クラウド)

早速、試食するわよ!



そう言うと、雪夜をキッチンに連れて行った。


(雪夜)

まいど!例の物、仕入れたよ。


(料理長:女)

仕入れたか!早速試食だな。

で、オレ……いや、今回は言わなかったな(笑)



早速試食を初める雪夜達。


(料理長)

これは凄いな、やはり調味料の違いか。


(雪夜)

かなり違う?


(料理長)

あゝ、これは売れる。

しかもお貴族向けで良いだろう。

今ある佃煮は庶民向けにできるしな。


(雪夜)

珍味はどう?


(料理長)

まさに珍味だ。

こんなの見た事無い、これは高級品扱いだな。

珍味はこのセットか?


(雪夜)

そんな感じ。

バラ売りのはどう?


(料理長)

そりゃ、珍しい物好きが喜んで飛びつくだろう。

原料はなんだ?


(雪夜)

これは魚、こっちはイカ。

多分、イカって"クラーケン"とか言われてない?

白くて10本足のこんなの。



雪夜はスマホで写真を見せる。


(料理長)

ほぅ、これは"クラーケン"だな、食えるのか。


(雪夜)

こっちのは分からない。

1回試してみる価値はあるかも、ボクが試食するよ。


(料理長)

いや、アンタに何かあったら困る、誰か選んでおこう。

食べた事無いからな。


(雪夜)

まぁ、イカなら寿司と刺身で食べたけどね。


(料理長)

マジか!


(雪夜)

白くて少しヌメってした甘いやつ。


(料理長)

あれか!あれは美味かった。

生でもイケるのか。


(雪夜)

あくまでこっちの世界のヤツね。

ここは要確認だよ。


(料理長)

おぉ、そうだったな。


(雪夜)

新鮮じゃないと無理だから、海沿いの町に行った方が良いかな。


(料理長)

そうだな、一度行ってみてくれ。

場所は教える。


(雪夜)

分かった。


(料理長)

ウチのモン、1人連れてけ。


(雪夜)

分かった。



という事で、雪夜はクラウド家の料理人1人を連れて行く事になった。


(料理人:男)

えっ?


(雪夜)

乗って、これで行くよ。


(料理人)

は、はぁ……


(アンネ・クラウド)

私も行く!


(雪夜)

学園があるだろ(ため息)


(アンネ・クラウド)

休むもん、人生経験よ。


(雪夜)

グランさん。

 

(グラン 執事)

お嬢様は言い出すと聞かないので、連れて行ってもらえますか?


(雪夜)

良いの?


(グラン)

旦那様には私の方から言っておきますから。


(アンネ・クラウド)

流石グランね!


(グラン)

はぁ……(ため息)



という事で3人で向かった。


(アンネ・クラウド)

何これ、乗り心地が凄い!


(雪夜)

魔力で動く馬車、まぁ"魔動車"かな?


(アンネ・クラウド)

こんなの初めてよ!やはり人生経験は必要ね!


(雪夜)

はいはい。



海沿いの町に向かって軽快に走る雪夜達。

こういう時、役に立ったデリコD:5。

やはり道は未舗装で、馬車が通れば良いという状態。

踏み固められてるとはいえ路面は荒れている。

デリコD:5の本領発揮である。

途中の食事はコンビニで仕入れていたパスタや弁当。

仕入れといて良かったな。


(アンネ・クラウド)

うーん、この"かるぼなーら"って言うパスタ、美味しい。


(料理人)

私はこの"てんぷらうどん"が気に入りました。



そんなこんなで車中泊もしながら海沿いの町に到着する。


(雪夜)

とはいえ、そう簡単にクラーケンに出会えるのかな?


(料理人)

ちょっとギルドに行ってきます。



そう言うと、料理人は冒険者ギルドに行ってきた。


(料理人)

一応、討伐依頼は出ていましたが、まだ誰も受けていないそうです。

最低でも5パーティーの合同討伐だそうです。


(雪夜)

ボクなら狩れそうな気がするけどな……


(アンネ・クラウド)

あんたバカぁ〜。

5パーティーの合同討伐クエストよ。

たった一人で倒せるわけがないじゃない!


(雪夜)

やってみないと分からない。

スペックは相当チートだし。

でも目立つかな?


(アンネ・クラウド)

当たり前じゃない。

どっちにしても目立つわよ!


(雪夜)

んじゃ、やめとく。

商売したいし。



という事で、雪夜は合同討伐クエストに参加した。

メンバーが集まるまで待ってくれとの事なので、滞在する事にした。


(雪夜)

ご飯にするか。


(アンネ・クラウド)

やったぁ〜!


(雪夜)

食事処へ行こう。


(アンネ・クラウド)

・・・へ?


(雪夜)

お前、何処で食べる気なんだ?


(アンネ・クラウド)

そこはほら、材料とか出しなさいよ、料理人が居るんだし。


(雪夜)

後から請求するからな。


(アンネ・クラウド)

えっ?


(雪夜)

タダなわけないだろう。

ちゃんとアンネの分はアンネに請求する、お小遣いから払いなさい。


(アンネ・クラウド)

えっ?えっ?えぇぇぇっ!!!


(雪夜)

結構高いよ、あの食事。


(アンネ・クラウド)

うっ、うっ、うっ、うっ、まけてね(涙目)


(雪夜)

通常価格で請求するから安心しろ。


(アンネ・クラウド)

鬼いぃぃぃぃぃっ!



そして食事処に行くのだが……


(雪夜)

流石海沿いの町、海鮮が美味しい!


(料理人)

ですね。

新鮮ですし、海鮮の良い出汁が出てます。


(雪夜)

だよな。

って、アンネ、どうした。

ここは奢りだぞ?


(アンネ・クラウド)

ホント!(輝く目)


(雪夜)

そうだよ。


(アンネ・クラウド)

やったぁ〜!!



もう、がっつくアンネ。


(アンネ・クラウド)

ふぅ〜、お腹いっぱい。


(雪夜)

良かったな、ご馳走さん。


(アンネ・クラウド)

うん、ご馳走様です。


(雪夜)

アンネにな(微笑み)


(アンネ・クラウド)

えっ?


(雪夜)

アンネ、ゴチになります!(笑)


(アンネ・クラウド)

嫌ああぁぁぁっ!!(涙)


(雪夜)

嘘じゃないよ。


(アンネ・クラウド)

良かった、嘘じゃないん……だ?……えっ?……(涙目)


(雪夜)

はいはい、今回だけ奢ってやるよ。


(アンネ・クラウド)

やったぁ〜!!


(雪夜)

今回"だけ"な。


(アンネ・クラウド)

だけ……うにゅうぅぅぅっ……(涙)



その後、数日してクラーケン討伐に参加する。

ランク相応に活躍し、クラーケンを討伐した。


(雪夜)

おっと、

 【ストレージ】



倒したクラーケンを丸ごと収納した。

クラーケン討伐に関しては、海なので、ギルド職員が確認し、討伐達成かどうかを判断するんだとか。

今回は討伐達成だ。

雪夜は浜辺の広い所にいくと……


(雪夜)

 【ストレージ】

さぁ、調べるか!



クラーケンを丸ごと出した。


(ギルド職員:男装)

おいおい、って、丸ごと収納できるのか!(驚)



聞こえないと作業に入る雪夜。


(雪夜)

まずは……

 【鑑定】

よし、なるほどね。



そう言うと、一部を切り取って、"浄化"と"消去"の魔法で綺麗にして食べた。


(冒険者:男)

お、おい、生だぞ、っていうか、食った!(汗)


(雪夜)

うん、美味い。



そう言うと、雪夜はバーベキューセットを出し、焼いた。

タレをつけて食べると……


(雪夜)

よし、よし。

皆さん!これ、食べれます!

新鮮じゃないといけませんが、生でも大丈夫でした。

焼けば最高ですね、煮てもいいかもしれません。


(料理人)

うん、これは美味い!クラーケンが、こんなに美味いとは。


(雪夜)

ただし、内臓と墨は食べれません、注意してください。

今から焼きますから食べてみてください。



そう言うと、雪夜は網でガンガン焼いていく。

遠目に見ていた周りも、食欲を唆る、いい匂いに涎が出てくる。


(冒険者:男)

おい、俺も良いか?


(雪夜)

もちろん、どうぞ。



流石冒険者、度胸一発、食べてみた。


(冒険者:男)

うっ、美味ぇ〜!!なんだこれ!こんなに美味ぇ〜のか!!



その言葉に周りも食べてみようとやってくる。


(雪夜)

はいはい、並んで。

いっぱいあるから安心して。



"クラーケン大試食会"は大盛況だった。


(ギルド職員:男装)

これって……


(雪夜)

町の名物にできるんじゃないですか?

ボクも食べたい。


(ギルド職員:男装)

そうですね、良い名物になりそうです。


(雪夜)

ですよね。

たまに仕入れさせてください。


(ギルド職員:男装)

もちろん。


(雪夜)

という事は、"オクトパス"も可能性大ですね。


(ギルド職員:男装)

ほんとですか!

オクトパス討伐の盛んなところがあるんです。

行ってもらえますか?

こちらから話は通しておきますので。


(雪夜)

分かりました、行ってきます。

それと、干物にしてお酒のツマミやおやつにもなりますよ。



という事で、オクトパス討伐にも参加した。

その結果、"オクトパスも食える!"となった。

雪夜は刺身に釜茹で、たこ焼きと作って振る舞った。


(冒険者:女)

なにこれ、美味しい!


(ギルド職員:女)

歯応えが面白いし美味しい!

アレが食べれるなんて……


(冒険者:男)

海の悪魔だぁ?こうなりゃあ、世話ねぇ〜な。

しっかり食ってやんよ(笑)


(冒険者:男装)

この"たこやき"が美味いな。

手軽でいいぞ。



皆さん大好評でした。


(雪夜)

干物にしても良いですよ。

たまに仕入れに来ますね。


(ギルド職員:女)

はい、お待ちしています。



という事で、用事は終了。

クラウド邸に戻る。



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