無事終わったパーティーと至高品の試食
なんとか無事終わったパーティー。
結局7食必要だった。
"異世界産の材料"を使っているというだけでも帰らなかった。
翌日のケーキ300個はなんと無くなった。
"異世界産"の酒が欲しいという事で、残った酒をテーブルに並べ、お土産として"ご自由にお取りください"とした。
まぁ、すぐ無くなったが。
(佐々城 雪夜)
いくら要ったんだ?
えーっと、レシートと領収書と。
計算してみた。
やはり酒とスイーツが高い。
後、細々した物もチリも積まればなんとやら、かなりの出費だ。
(雪夜)
えーっと、
酒だけで500万か……後スイーツ関係が30万、それ以外も……わぁ、なんだかんだで300万か。
総額830万のパーティーね、凄すぎるわ。
(アンネ・クラウド:娘)
ねぇ、セツナ。
あのぅ、今回のパーティー……
(雪夜)
なんとかなったかな、途中から誤魔化したけど。
(アンネ・クラウド)
いえ、大成功よ!
もう、鼻高々、周りからは羨望の眼差しよ!
(雪夜)
それは良かった。
(アンネ・クラウド:娘)
で、でね、費用なんだけど……凄い事になってるよね?
(雪夜)
あゝ、まぁ、たしかに……
(アンネ・クラウド)
いくら?
(雪夜)
いくら払う?
どうしようかと思って。
安いと後々困るし、クラウド伯爵家の家名に傷が付く。
と言って高すぎると家が困る。
だから、そっちの希望額を聞こうと思って。
(アンネ・クラウド)
うーん、お父様も考えてるわ。
今回のパーティーでクラウド家の名は社交界でも今まで以上に一目を置かれた。
それだけに出し渋りはできない、まして赤字など出させたら子々孫々の恥だと。
(雪夜)
時間が無かったから、出来る範囲でやったけど、もはや打ち止め状態だったからなぁ……
もっと時間があれば探せたかもだけど、今回はアレが限界だった。
(アンネ・クラウド)
じゃあ、時間があれば……
(雪夜)
やり方次第と時期によるけど、質は上げれたよ。
その代わり、半年は欲しいかな?
仕入れも予約待ちとかあるから。
3ヶ月でも、もうちょっと質は上げられたかな。
(アンネ・クラウド)
まだ上があったの!
(雪夜)
あるよ、でも3日で用意しろなんてできない。
あの準備期間なら、今回のが限界。
(アンネ・クラウド)
そうだったんだ……
となると、今後、ウチより費用をかけたパーティーも出来るんだ。
(雪夜)
準備期間による。
今回みたいなら、アレが限界って言ったやん。
(アンネ・クラウド)
そうなんだ、もっと早く言えば良かった……
(雪夜)
まぁ、次があるでしょ。
ただ、準備期間をしっかり設けて、今回より質が高くと言われたらできてしまう。
(アンネ・クラウド)
それはマズいわ。
(雪夜)
派閥か?
(アンネ・クラウド)
そうよ。
今回の件で、ウチもウチもって声があるのよ。
準備万端で臨まれたら、ウチが負ける。
(雪夜)
まぁ、そうなるわな。
しかし、次を半年前から言ってくれたら、結構やれると思うぞ。
(アンネ・クラウド)
なら、今度は半年前に言うから。
(雪夜)
毎度あり。
しばらくしてケインがやってきた。
(ケイン・クラウド:父親)
この度は素晴らしいパーティーを開催してくれてありがとう。
(アンネ・クラウド)
お父様、でも、更に上があったんだって。
それには半年の準備期間が要るけど。
(ケイン・クラウド)
そうなのか?
(雪夜)
はい、質は上げられますね。
ただ、もう仕入れ自体が予約待ちとかなるので、そのぐらいの準備期間が要りますけど。
究極を追求するなら年単位ですね。
それほど手に入らない品物を扱う事になりますから。
その代わり、とんでもない費用がかかりますが。
そりゃもう、今回の費用が可愛く思えるぐらいに。
(ケイン・クラウド)
そ、そこまでは怖いな。
破産しそうだ。
で、今回の費用は?
(雪夜)
お任せします。
安すぎると後々困りますし、クラウド家の名前もありますから。
吹っかける気はありませんから、今回の満足度で決めてください。
今後の基準にもなりますし。
(ケイン・クラウド)
前代未聞の7食だしな。
私の立場も更に高くなった。
そうだな、金貨2500枚でどうだ?
(雪夜)
分かりました。
なら、クラウド家価格で金貨2000枚で。
(ケイン・クラウド)
な、なんだと!金貨500枚もまけてくれるのか!
(雪夜)
あくまでクラウド家価格ですよ(微笑み)
他からは金貨2500枚もらいます。
(ケイン・クラウド)
いつもすまん。
(雪夜)
いえいえ、売り込んでくれるおかげで儲けさせてもらってますし。
金貨1枚が実質約60万、2000枚って約12億だ。
830万が12億に化けた。
金貨を受け取った雪夜は一旦戻った。
そしてBMXディーラーに行った。
BMXX3M3xDriveを買う為だ。
オプションも含めて1200万、今の雪夜からしたら安いもんだ。
怪しまれないように、皆の購入方法を聞き出し、勧められたローンを組んだ。
納車は取りに行った。
高級住宅街の月極を借りたので駐車場代は高いが、約1年間だけ借りれば良い。
それぐらい微々たるものだ。
職場の移動と言えば簡単に解約できる。
(雪夜)
これで帝都ホテルや名だたるホテルに出入りしやすくなったな。
カジュアルスーツもオーダーメイドで新調した、イヴサンローラーだ。
時計もロレックサの500万のを買った。
これならバカにされないだろう。
最上級とも言えるスイーツなどを仕入れる為だ。
自宅に帰ってくると、マストアイテムとなっている商品の仕入れをする。
デリコD:5とは落差が激しいな。
てか、こっちで動くだけなら軽のハイトワゴン……いや、酒の仕入れがあるか、積み切れないな。
一応積んだフリをしてから"ストレージ"に入れないといけないからな。
(雪夜)
そろそろハロウィンジャンボか、買っておこう。
バタバタでサマージャンボは買いそびれたしな。
雪夜は連番とバラを10枚ずつ買った。
そこは増やさないんだ。
スーパーのスイーツ類も買って行った。
ハロールを何店か回って。
それから帝都ホテルに行き、あの至高のケーキと言われたケーキをカットで7カット、ホールで2個買った。
あの1カット約5000円する高級スイーツだ。
1週間かけて色々仕入れ、クラウド邸に行った。
(雪夜)
アぁ〜ン〜ネ、呼んだだけ!
ガラズドガッシャぁ〜ン!
なんかド派手に落ちたな。
(雪夜)
どした?
(アンネ・クラウド)
どしたって、アンタねぇ……よ、呼んだだけって……
(雪夜)
凄いの仕入れたから持ってきた。
試食しよう。
(アンネ・クラウド)
ホント!(輝く目)
(雪夜)
スイーツだよ。
(アンネ・クラウド)
じゃ、お茶会しなきゃ!
(雪夜)
ご両親と料理長もね。
(アンネ・クラウド)
分かった!
早速呼びに行き、お茶会が始まった。
(雪夜)
今日、お持ちしたのは、至高とも言われているケーキです。
(アンナ・クラウド:母親)
至高のケーキ!
(雪夜)
食べてみましょう。
そう言うと、帝都ホテルで仕入れたショートケーキを出した。
(ケイン・クラウド)
これは見事だ、まさに職人技だな。
至高と言われるだけがある!
そう言って、皆、一口。
(アンネ・クラウド)
!?
(ケイン・クラウド)
こ、これは……
(アンナ・クラウド)
す、素晴らしいケーキですわ。
こんなケーキ、食べた事ない!
(アンネ・クラウド)
ねぇ〜、これ、いくらするの?
(雪夜)
その1カットで金貨25枚です。
(アンナ・クラウド)
き、金貨25枚!
いえ、その価値はあるわ。
こんなケーキ、国中探しても無いんじゃない?
(アンネ・クラウド)
大きさといい、迫力満点!
しかもこの味!
(ケイン・クラウド)
たしかに。
あの甘いだけのケーキとは違う。
上品な甘さの中に果実の旨みが凄い!
これはどの社交界でも食べた事がない!
今までの"異世界産"も素晴らしいが、これはレベルが違う。
(雪夜)
しかし、これはパーティーでは使えないでしょう。
今回の人数なら80人、このスイーツだけで金貨2000枚です。
個人的に楽しむ方が良いかと。
他にも同レベルのケーキは何種類かありますが……
(ケイン・クラウド)
そ、そうだな。
ケーキ1種類だけで金貨2000枚、とてもパーティーでは無理だ。
しかも種類が要る、混ぜたとしても凄まじい金額だ。
(雪夜)
今回のパーティーでケーキ類だけで500個消費されました。
(アンナ・クラウド)
500個、金貨12500枚、流石に破産します。
(雪夜)
数を絞って紛れ込ませる方法もありますけどね。
難しいところです。
(アンネ・クラウド)
お茶会に出すとか。
(雪夜)
味を知ったら、パーティーでバレますよ。
これは他家には卸さないようにします。
(ケイン・クラウド)
お気遣い感謝する。
なるほど、セツナ殿が言われていた意味が分かりました。
(雪夜)
このクラスで果物とかもありますけど、慎重に選んでください。
(ケイン・クラウド)
分かった。
(アンネ・クラウド)
どんな果物?(輝く目)
(雪夜)
マンゴー、いちご、メロンなんかが有名ですね。
食べてみます?
(アンネ・クラウド)
良いの!(輝く目)
(雪夜)
はいよ。
雪夜はマンゴーは"太陽のタマゴ"、いちごは"美人姫"、メロンは"クラウンメロン"を出した。
(雪夜)
このマンゴーは"太陽のタマゴ"と言って、最高級品です。
1個金貨100枚。
このいちごは"美人姫"と言って、1粒金貨250枚。
このメロンは"クラウンメロン"と言って、1玉金貨50枚です。
その時の相場で、それ以上する事もあります。
(アンネ・クラウド)
・・・は?
(雪夜)
とりあえず試食しましょう。
(アンナ・クラウド)
い、良いのですか?
(雪夜)
はい、試食しないと味が分かりませんから(微笑み)
(ケイン・クラウド)
しかし、いくらなんでもこんな高級品、いや至高とも呼べる品物を……
(雪夜)
まぁ、良いじゃないですか、物は試しです。
(ケイン・クラウド)
は、はぁ……
という事で試食タイム。
(アンネ・クラウド)
んん〜ん!甘い、美味しい!!(輝く目)
(ケイン・クラウド)
こ、これは凄いな。
至高品と言われるだけある!
(アンナ・クラウド)
なんて美味しいの!こんなの初めてよ!
(アンネ・クラウド)
これに比べたら、王都の至高品なんて言われてるのなんて生ゴミよ!
アンネ、栽培農家に謝ろうか。
(ケイン・クラウド)
しかし、流石にこれはパーティーには出せんな。
小さく切るとケチと思われる。
かと言って、普通サイズに切れは破産する。
(雪夜)
クラウド家だけの秘密の品という事で。
(ケイン・クラウド)
そ、そうだな、それが助かる(冷汗)
(アンネ・クラウド)
更に上っていう意味が分かったわ。
味も値段も凄まじい。
(雪夜)
でしょ。
試食を終えた雪夜達。
次の予定や注文を聞き、クラウド家に卸した。
月末に娯楽品の取り分が渡される為、今日は卸した商品代だけ受け取り、戻った。
(雪夜)
ふふふっ♡帝都ホテルのショートケーキ、2ホールあるからゆっくり食べよう♡
しばらくは至福のデザートタイムだな、雪夜。




