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閑話休題: とある冷静なネズミ族の一人視点とゴキブリ族と過ごす日々



俺はネズミ族の一人、名前はまあ…言わなくてもいいだろう。みんな俺を「チュータ」って呼んでる。それで十分だ。さて、今日もゴキブリ族と一緒に過ごす面白い日々の話をしてやろうか。


あの日も普通に食事の時間だったんだ。いつものようにみんなで集まって、ゴキブリ族が料理を作ってくれていた。最近のメニューは野菜と虫のハイブリッドスープ。名前だけ聞くとちょっとアレだけど、味は絶品だ。まさか虫がこんなに美味しくなるなんて、俺も最初は驚いたけどね。


そんな平和な時間に、いきなりだ。ゴキブリ族の一匹が「Yo! Yo!」とか言い出してさ、何かと思ったらラップをかまし始めたんだよ。いや、ほんとに。マジでびっくりしたね。


「Yo! 俺たちはゴキブリ族、影の住民、暗闇の戦士!だけどただの害虫じゃねぇんだぜ!人間もネズミも、みんな友達にしてやる!」


「え、えええ!? なんだこの展開…」俺は口にしたスープを吹き出しそうになった。周りのネズミ族もみんなポカーンとしてたよ。ゴキブリ族の連中、普段から変なこと言う奴は多いけど、さすがにラップ調で歌い出すとは思わなかった。


「えっと…リーダー、これ何の時間?」俺はゴキブリ族のリーダーに向かって訊ねた。リーダーはいつものごとく冷静な顔をして、「まぁ、たまにはこういうのも悪くないだろ?」なんて言いやがった。


「たまにはって、これ初めてじゃないか!?」


◇◇◇


でもさ、こういう突拍子もないことが日常にあるから、ゴキブリ族との生活って飽きないんだよな。最初はさ、俺たちネズミ族もあいつらと一緒にやるのはどうなんだって思ってたけど、今じゃ毎日が新鮮で楽しい。


それに、ゴキブリ族の連中って意外と料理が上手いんだよな。今日のスープもそうだけど、彼らが作る料理はいつも工夫が凝らされてて、素材の味を引き立ててくれる。特にあの「クモの脚の揚げ物」、初めて食べたときは鳥肌が立ったけど、一口食べたらその美味さにハマったんだよな。


俺たちネズミ族は基本的に雑食だし、食べ物にはあんまりこだわりがないんだけど、ゴキブリ族と一緒にいるようになってからはちょっと味にうるさくなってきたかもしれない。これっていいことなのか悪いことなのか…まあ、どっちでもいいや。美味いものは美味いんだから。


◇◇◇


それに、何と言っても仲間とワイワイやるのが最高に楽しいんだよ。ゴキブリ族もネズミ族も関係なく、一緒に冒険に出たり、地上から食材を持って帰ってきたり、夜遅くまでくだらない話をしたり。


ある夜なんか、みんなで集まってどっちが強いか議論したんだ。「ゴキブリ族の再生能力VSネズミ族の素早さ!」なんてテーマでさ、めっちゃ盛り上がったよ。リーダーは「俺たちは不死身だ!」とか言ってたけど、実際にはそこまでじゃないんだよな。でもその誇り高い態度がまた面白いんだ。


俺も「ネズミ族の逃げ足は誰にも負けない!」って言ったけど、結局みんなで笑って終わったっけ。そういうバカみたいな時間が、一番楽しいんだよな。


◇◇◇


で、ラップをかましたゴキブリ族のあいつだけど、その後もずっとノリノリで続けててさ。「俺たちは暗闇の救世主、村を救う影の英雄!」なんて言ってたけど、いやいや、英雄って…と思わずツッコミたくなったよ。


でも、あいつらなりに村を助けたいって気持ちは本物だし、それがちゃんと伝わってるんだよな。俺たちネズミ族も同じだ。影からこっそり助けるなんてのは、俺たちの得意分野でもあるし、リーダーが言ってた「ごんぎつね作戦」も、実際に効果が出てる。


だからまあ、たまにはラップをかます奴がいても悪くないってことだ。むしろ、そういう変な奴がいるからこそ、毎日が楽しくて新鮮なんだよな。


◇◇◇


そんな感じで、俺たちネズミ族とゴキブリ族の生活は続いてる。毎日が面白くて、新しい発見があって、仲間と笑い合える時間がある。それが一番大事なんだ。


「今日もまた、新しいラップが聞けるかもな!」なんて思いながら、俺は次の冒険に向けて準備をする。誰が何を言い出すかわからないこの生活が、俺は大好きだぜ。さあ、次は何が起こるかな?楽しみだぜ、ゴキブリ族!



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