表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/64

ゴキブリ族の地上探検、いざ出発!


「やべえな…俺たち、ついに地上に行くのか?」


俺は探検隊のメンバーを眺めながら、静かに心の中でつぶやいた。地下での生活がすっかり安定してきて、食料の心配もないし、ネズミ族ともうまくやってる。でも、ここに来て俺たちゴキブリ族は新たな一歩を踏み出そうとしている。地上への探検だ。


「リーダー、準備はできました!」


ゴキブリ族の戦士が目を輝かせながら報告してくる。彼も興奮しているのが分かる。いや、正直、俺もかなり興奮してるんだ。だって、今までずっと地下の隙間を這い回ってたゴキブリが、今度は地上に出るんだぜ?まさにゴキブリ界の大冒険だ。


「おいおい、あんまり浮かれてると足元すくわれるぞ。俺たちはゴキブリだから、常に冷静に、慎重にいかないと、地上で何が待ってるか分からねえからな。」


俺はみんなに注意を促しながら、自分の心も少し落ち着けた。そうだ、俺たちは地下の住人で、地上には何が待っているか本当に分からない。だけど、それが冒険ってもんだろ?


---地上探検隊の最終チェック---


「それじゃあ、最後に装備を確認しようか。」


俺はゴキブリ族とネズミ族の探検隊メンバーを集め、もう一度装備の最終チェックを行った。地上には食料があるかどうかも分からないから、最低限の備蓄は必要だ。キノコをいくつか持っていくことにしたし、地下モグラの干し肉も持っていく。


「あと、これ忘れちゃダメだぞ。」


俺はゴキブリ族の一匹に指示して、持っていくべき大事なアイテムを手に取った。これは地上探検において、絶対に必要な物だ。


「えっと…これは何でしたっけ?」


そのゴキブリが怪訝そうに尋ねてくるが、俺はにやりと笑った。


「これだよ、これ!太陽の光を直接浴びるときに使うサングラスだ。ほら、俺たちは地下に住んでるから、光に慣れてねえだろ?だから、目を保護するためにサングラスは必須だ。」


そう、地上には太陽がある。地下で暮らす俺たちは、暗闇に慣れすぎていて、いきなり明るい場所に出たら目をやられてしまうかもしれない。だから、俺が考えたのは「サングラス」。リーダーとして、こういう細かいところにも気を配るのが大事だってことだ。


「なるほど、さすがリーダー。俺たちのことを考えてくれてるんですね!」


ゴキブリ族の戦士たちが感心しながらサングラスをかけている様子を見ると、ちょっと誇らしい気分になった。異世界から来た知識が、こうして役立つ瞬間だ。


「よし、これで準備は万全だな!さあ、いよいよ地上に向かって出発するぞ!」


俺は高らかに宣言し、みんなに向かって拳を握りしめた。探検隊のメンバーたちもそれに応じて拳を突き上げる。いざ、ゴキブリ族とネズミ族の大冒険の始まりだ。



---地上へ向けての道中---


「やっぱり地下の道って、広いようで狭いよな…」


俺は狭いトンネルを這い進みながら、改めてこの地下世界の複雑さを感じていた。地下迷宮と呼ばれるこの場所は、何世代にも渡ってゴキブリ族やネズミ族が築き上げてきた迷路のような構造だ。いろんな道が入り組んでいて、下手に進むと迷子になってしまう。


「でもな、俺たちはゴキブリ族だ。この迷宮だって、もうお手の物だろ?」


ネズミ族のリーダーが後ろから声をかけてくる。そう、俺たちはこの地下で生まれ育ったから、迷う心配はない。むしろ、この迷宮を利用して、安全に地上へ向かうルートを探しているんだ。


「それにしても、地上ってどれくらい明るいんだろうなぁ。地下のこの薄暗さが当たり前になっちゃったから、いきなり明るいと目がパチパチしちゃうんじゃないか?」


ゴキブリ族の一匹が後ろでつぶやいている。確かに、俺たちには未知の体験だ。太陽の光がどんなものか、実際に浴びるのが楽しみでもあるし、ちょっと不安でもある。


「だからこそサングラスだろ?準備はちゃんとしてるから、心配するな!」


俺は笑いながら後ろを振り返って、みんなを励ました。みんな少し緊張しているみたいだけど、俺がしっかりとリーダーとして引っ張っていくから大丈夫だ。


---地上への入り口発見!---


しばらく進んだ後、俺たちはついに地上への入り口にたどり着いた。ここは、以前に探索して見つけた場所だが、今回は本格的に地上へ向かうために調査をするための拠点となる。


「ここか…これが、地上に繋がってる入り口…!」


俺はその入り口を見上げながら、心の中で改めて決意を固めた。地上へと繋がる光の差し込む穴が、俺たちの前に広がっている。


「リーダー、ついにここまで来たんですね!」


ゴキブリ族の戦士たちが興奮して声を上げる。俺も思わずその気持ちに応じたくなるが、ここで冷静さを失ってはリーダー失格だ。


「落ち着け、まずは慎重に進もう。地上に何が待っているか分からないからな。周囲をよく確認して、少しずつ前に進むんだ。」


俺は深呼吸して、慎重に地上への一歩を踏み出した。ゴキブリ族とネズミ族が俺の後に続く。この瞬間、ゴキブリ族としての誇りが心の中に溢れてきた。


---地上の光景に驚く探検隊---


「うわっ…これが、地上の空か…!」


地上に足を踏み入れた瞬間、俺たちは一瞬、息を呑んだ。地下とは全く違う世界が広がっていた。太陽の光が照りつけ、空は広くて青い。俺たちゴキブリ族にはあまりにも異質な光景だった。


「こんなに明るいなんて…木の影がなかったら、目がやられてたぞ!」


ゴキブリ族の一匹が驚いた声を上げる。確かに、地下の薄暗い世界とは全く違う明るさだ。木の影がなければ、とても直視できない光景だ。


「うわぁ、空ってこんなに広いんだな…俺たちの住んでる地下が、いかに狭いかがよく分かるぜ。」


ネズミ族のリーダーも驚いた表情で空を見上げている。俺も思わず目を見張った。地上の空って、こんなに広いんだ。太陽の光が全てを照らしている。まるで俺たちゴキブリ族が、未知の世界に飛び込んだ瞬間を象徴しているようだ。


---地上での初めての探索---


「よし、地上に出たからには


まず周囲を調べよう。安全な場所を確保して、拠点を作るのが第一だ!」


俺はみんなに指示を出し、周囲を慎重に調査することにした。地上には、地下では見られない植物が生い茂っていて、動物の鳴き声が聞こえてくる。俺たちは新しい冒険の世界に足を踏み入れたんだ。


「リーダー、こっちに水源がありそうです!」


ゴキブリ族の一匹が手を振って知らせてくる。水があるということは、まずは飲み水の心配が解消された。これで拠点を作る場所も決まりそうだ。


「よし、ここを拠点にして、さらに周囲を探索しよう。地上にはまだまだ俺たちが知らないことが山ほどあるはずだ。」


俺は地上の広大な景色を見渡しながら、胸の中に新たな冒険への期待が膨らんでいくのを感じた。これから始まるのは、ゴキブリ族とネズミ族の壮大な探検物語だ。


---

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ