魔法練習とゴキブリ族の大騒ぎ
「よーし、みんな!今日は魔法の練習をがっつりやるぞ!」
俺はゴキブリ族とネズミ族の仲間たちに向かって大きな声を上げた。昨日、スケルトンから魔法の基礎を教わったばかりだが、俺はすでに魔法を使う感覚が掴めてきた。これをさらに磨いて、もっと強力な魔法を使えるようになりたい。もちろん、仲間たちにもそのスキルを身につけてもらいたい。
「リーダー、でもさ、俺たちってゴキブリだろ?魔法ってそもそも合ってるのか?なんか、こう…飛んだり隠れたりする方が得意な気がするんだけど?」
ゴキブリ族の戦士が、少し不安そうに俺に問いかけてきた。確かに、ゴキブリと言えば逃げ足の速さが売りで、魔法使いのイメージとは程遠い。でも、異世界なんだからなんだってアリだろ!
「バカ言うな!異世界転生者って言えば、やっぱり魔法だろ?どんなファンタジー世界でも、魔法使えないと話にならないってもんさ。」
俺は自信たっぷりに答えた。そもそも、ゴキブリが魔法を使えるなんて誰も考えたことないだろうし、逆にその方がかっこいいじゃないか!
「でもリーダー、さっきの魔法練習の時、火花が出てびっくりしたぞ。あんな感じでまた失敗したら、大丈夫か?」
ネズミ族のリーダーが心配そうに言ってくる。確かに、最初に魔法を使った時は予想以上に強い力が出て焦ったけど、今度はちゃんとコントロールできるはずだ。
「大丈夫、大丈夫!練習すれば上手くなるんだよ。魔法ってのは経験がモノを言うからな。みんなで一緒に練習すれば、きっと誰でも使えるようになるって!」
俺は励ましの言葉をかけて、みんなをやる気にさせた。異世界転生系の主人公は、仲間と一緒に成長していくのが基本だからな。俺たちも一緒に強くなっていこう!
---魔法の基礎訓練、再び!---
「さて、スケルトン先生!今日は何を教えてくれるんだ?」
俺たちは全員でスケルトンの周りに集まり、魔法の基礎訓練を再開することにした。スケルトンは、相変わらず淡々とした口調で俺たちを見つめながら言った。
「今日の訓練では、基本的な魔法のコントロールを練習する。昨日はエネルギーを放出するところまでだったが、今回はそれを正確に操る方法だ。」
スケルトンがそう言うと、ゴキブリ族やネズミ族のみんなは少し緊張しながらも、真剣な顔で耳を傾けていた。やっぱり、魔法の力を自分のものにできるとなれば、誰だって興味を持つよな。
「まずは、エネルギーを集める感覚をもう一度試してみろ。昨日と同じように、自然の力を感じ取り、それを自分の中に取り込むんだ。」
スケルトンの言葉に従い、俺たちは再び集中し始めた。静かに息を整え、周囲の空気や地面から流れるエネルギーに意識を集中させる。昨日の練習で掴んだ感覚を思い出し、ゆっくりと魔力を体の中に集めていく。
「うーん、やっぱり慣れると少し簡単になってきたぞ。最初は難しかったけど、今日はなんか調子がいい。」
俺は独り言をつぶやきながら、魔力がスムーズに体に集まっていく感覚を味わっていた。周囲のゴキブリ族やネズミ族も、少しずつ魔力を扱えるようになってきているみたいだ。
「よし、次にそのエネルギーをゆっくりと放出してみろ。ただし、力を入れすぎず、少しだけ出すんだ。」
スケルトンの指示に従い、俺たちは集めた魔力を少しずつ外に出そうとした。だけど――。
「おりゃっ!あ、やべっ!」
俺が力を入れすぎたせいで、またもや手から火花が飛び出し、周りの仲間たちが慌てて後ろに飛び退いた。
「おいリーダー、またやっちまったな!」
ゴキブリ族の戦士が笑いながら俺にツッコんできた。俺は照れ臭そうに頭をかきながら言った。
「はは、すまんすまん。ちょっと調子に乗っちゃった。でも、今度はちゃんとコントロールできるから、安心してくれ!」
「いや、それ、さっきも聞いたけどな…。」
ネズミ族のリーダーがため息をつきながら言った。まぁ、確かに失敗はしたけど、ここはもう少し練習すれば大丈夫だろう。
「リーダー、それなら俺たちもやってみるよ!」
ゴキブリ族の戦士たちが意気込んで、魔力を放出しようとした。だけど――。
「おいおい、ちょっと待てよ!ぎゃああああ!」
「うわっ、なんだこれ!?火花が飛んできたぞ!」
次々にゴキブリ族が魔法を放ち始めたせいで、あっという間に周囲が大騒ぎになった。火花や光のエネルギーがあちこちで飛び散り、みんなが慌てて逃げ回っている。
「ちょ、落ち着け!誰か止めてくれよ!」
俺は必死で叫びながらも、どんどん混乱していく状況に手を焼いていた。魔力をコントロールするどころか、みんな暴走状態だ。
「これは予想以上に難しいな…。」
スケルトンも、少し困惑したように首をかしげている。俺たちがこんなに魔力を暴走させるなんて、彼にとっても予想外だったらしい。
---ようやく落ち着く魔法訓練---
しばらくして、ようやく俺たちは魔力の暴走を止めることができた。全員が息を切らしながら地面に座り込み、しばらくの間、無言で呆然とした表情を浮かべていた。
「…やっぱ、魔法って簡単じゃないな。」
俺は、少し反省しながら呟いた。スケルトンが言っていた通り、魔力をコントロールするのはかなり難しい。エネルギーを溜め込むのは簡単でも、それを正確に扱うのは至難の技だ。
「リーダー、次はもっと慎重にやるべきだな。俺たち、完全に暴走してたぞ。」
ネズミ族のリーダーが、疲れた顔で俺に話しかけてくる。俺は頷いて、みんなに再度声をかけた。
「わかった、今度はゆっくりやろう。焦らずに、一つ一つ確認しながらな。」
俺たちはもう一度、魔力を少しずつ集めて、今度は無理をせずに慎重に放出する練習を始めた。少しずつ感覚が掴めてきたのか、今度は火花が飛び散ることもなく、穏やかにエネルギーが流れている。
「おっ、今度は上手くいったぞ!」
ゴキブリ族の戦士が、満足そうに自
分の手のひらを見つめている。どうやら、少しずつ魔法を使いこなせるようになってきたらしい。
「やったな!これで俺たちも魔法使いだ!」
俺は嬉しくなって拳を突き上げた。仲間たちもみんな魔法を使えるようになってきて、これからはもっと楽しい冒険が待っているはずだ。
---魔法の応用編---
「これで基礎はクリアだ。次は応用編だな。」
スケルトンが静かに言った。どうやら、俺たちは基礎をクリアしたので、次の段階に進めるようだ。
「応用編?それってどんな魔法を使えるようになるんだ?」
俺は興奮気味にスケルトンに問いかけた。基礎がこれだけ面白いなら、応用編はさらにワクワクするような魔法が待っているに違いない!
「応用編では、火、水、風、土といった自然の力を操る魔法を学ぶ。基本的なエレメントをコントロールできれば、お前たちの生活はもっと便利になるだろう。」
スケルトンの言葉に、俺たちはますます興奮した。エレメント魔法って…まさにファンタジー世界の醍醐味じゃないか!
「よっしゃ!それじゃあ、次はエレメント魔法を極めるぞ!」
俺は拳を突き上げて、仲間たちに声をかけた。これから俺たちは、さらに強力な魔法を手に入れて、この異世界をもっと楽しんでいくんだ!
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