週刊マーガレット 4
週間マーガレットはここまで。
敬称は省略しています。
湯沢直子
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
湯沢直子の作品だと、『翔んでるルーキー!』。ノンこと矢萩典子がジャンプ力を買われてバレーボール部に入部し、活躍するスポーツギャグ漫画。スポーツにギャグ漫画は好きなので、楽しく読んでいた。
ギャグと書いたが、通常と崩れた絵とでギャップが激しい。登場人物の名前は当時のスポーツ選手(男性が多い)からとられたと思われる名前が多い。
ノンは、インターハイレベルから、日本代表になって国際試合にまで出場するようになる。最後に戦った相手チームがソビエト連邦というのが、時代を感じる。
『アタックNo.1』とか、今だと『ハイキュー!! 』みたいなスポコンを連想すると肩透かしを食らうだいぶギャグコメディーに振り切った作品。
ひたか良
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ひたか良は、和田慎二っぽい絵柄が、週刊マーガレットの他の掲載陣とは一線を画していた。『裸足のスーパーギャル』が長く続いた連載だったと思うが、デジタル版があったので読んでみた。
葉村朱生という不良娘が身体能力を買われて体操部へ入部し、国際大会まで出場するほど活躍する物語。ウルトラCという表現も久しぶりに見た気がする。スケ番と言うのも時代を感じる。
当時はコマネチ以降、今よりも女子体操の人気が高かったように思う。モスクワオリンピックは不参加だったが、それほど人気は途切れたりしていなかった頃だ。
絵柄のせいか、姉たちにはあまり受けが良くなかったひたか良だが、私は割と好きで読んでいた。
山下和美
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
週刊マーガレットの新人賞に入選してデビューしているが、入選作『おし入れ物語』が掲載されたものを読んだ記憶がある。その作品で山下和美という漫画家を覚えたのだが、週刊マーガレットでの掲載作品では、私には、それほど記憶に残るものは無かった。『1億1千万のわたし』とか、読んでみると記憶が蘇ってきたりはする。それでも、印象に残っていたのは、絵柄だろうか。新しい絵柄の人が現れた、そんな印象を当時持っていたように思う。
だいぶ後になって、『天才柳沢教授の生活』をふと書店で手に取って、山下和美の名に、週刊マーガレットに連載していた人だろうか、と思ったらそうだった。私にとっては、少女漫画誌で読んでいて、大人になってからも漫画を買って読んだ数少ない漫画家の一人でもある。
私は旧古河庭園のような洋館を巡ったりするのも好きなのだが、ネットでそういう動画をみていて、世田谷区の「旧尾崎テオドラ邸」という洋館の保存などにも関わっていることも知った。何時か行ってみようかと思っている。
しやま礼
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
しやま礼も情報が少ない漫画家だ。『花嫁はだれだっ!?』というギャグ漫画が好きだった。コミカルで絵柄が可愛いこともあって、くどくは無いギャグ漫画という雰囲気だった。
『花嫁はだれだっ!?』は、南極拳山中流という武術の跡取りである、山中豪雨が、嫁探しでヒロイン青井空のいる高校へ転入してくる、という話。空の兄、青井風はかなりのナルシストだったり、キャラも良かった。たしか、コミックも買っていたと思うが、私が上京した後、私の漫画コレクションはすべて親に処分されてしまったので、何も残っていない。
コミックも再販されておらず、デジタル版も無いので、古本で入手するか、図書館にあたるしかない。
以前はこういう場合がほどんどだったが、最近デジタル版で読めることも多くなっている。それでも多くの漫画家の作品は漏れていることが殆ど。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
週刊マーガレットで大体記憶に残っている漫画家はこれくらいだろうか。もちろん他にも多くの漫画家がいて、桂むつみ、森川タマミといったところも名前と絵柄は覚えているが各作品とか、読んだ時の思い出のようなものも少ない。森川タマミは漫画では無くて、漫画家が芸能人を取材にいく、と言う企画のようなもので、シャネルズだった当時の田代まさしに、絵はまだまだだな、とか言われていたのを思い出す。
いろいろと調べていくと、時代の空気感みたいなものも蘇ってくるが、永井豪が連載(シンデレラ騎士)していたり、ちょっと記憶に残っていないものも多い。
週刊マーガレットはここまでとして、次は、別冊マーガレットに移ってみたい。