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週刊マーガレット 1

 大体時系列に、作家毎に感想というか、思い出のようなものを語っていこうと思っていたが、順番に思い出す、なんてことはできなかったので、作家の並びにあまり意味はない。

 有名な漫画家でもあっさりなところもある。別紙でデビューした人もいるが、週刊マーガレットでよく読んでいた、くらいの括り。なんというか、私の備忘録的な意味でも綴っていこうと思っている。

 多分、私が一番多くの作品を読んだのは、この、週刊マーガレットだろう。といっても、意識して少女漫画を読むようになったのは、中学生くらいからだったので、だいたい1978年から1982年くらいの短い間だ。それ以前も、一部の作品と作家について、記憶はあるが、もう大分薄れている。 

池田理代子

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 この雑誌で大御所といえば、池田理代子だが、姉たちが漫画を買い始めたころには、『ベルサイユのばら』も連載が終わっていて、『オルフェウスの窓』の連載中くらいだっただろうか。正直、池田理代子はあんまり読んだ印象にない。『オルフェウスの窓』も名前は記憶しているものの、内容は定かではない。この雑誌では、漫画よりは、悩み事相談のコーナーで目にすることが多かったような気がする。

 最近、NHKの料理番組みたいなものに出ているのを見たが、あんまり容姿が変わっていないのがすごい、と思った。


山本鈴美香

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 山本鈴美香といえば、スポコンテニス漫画『エースをねらえ!』がつとに有名だ。『エースをねらえ!』は意外と連載期間が長くて、私が熱心に週間マーガレットを読み始めたころもやってはいたが、休載も多く、印象も薄い。最終回も色んな人が離れて行って、あっさり終わった、という感じだった。『7つの黄金郷(エルドラド)』も名前はおぼえている、という程度。

 中・高校生の頃、スポコンを揶揄するというか、否定的に言う人が多く、『エースをねらえ!』は周囲の反応はいまいちだった。スポーツ漫画好きは私はちょっと残念な気持ちでいたものだ。

 後年、新興宗教に関わっている、という記事を何かで読んだが、『エースをねらえ!』の連載時は毎日が苦しかった、と語っていたのを読んだ記憶がある。


弓月光

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 弓月光は、最初りぼんで描いるが、私は週間マーガレットの頃によく読んでいた。なので、ここでとりあげる。

 少女漫画を描いている男性漫画家、として、たぶん初めて知った人ではないかと思う。ただ、え、このひと男性だったの? という感じではなくて、あ~、男性だったんだ、と言う反応だった。

 何故かと言うに、『出発シンコー!』という漫画が、私にとっての弓月光という漫画家を印象付けた作品だったからだ。ちょっと何がどう印象に残ったのかとかは、食事中に読んだりしている人がいると、不適切かと思うので特に触れない。気になる人は、今、デジタル版でも読めるらしいので、そちらをどうぞ。

 『つる姫じゃ~っ!』を少女漫画として有りか、なんて書いたが、大概弓月光も酷かった。


 『おたすけ人走る!!』は、スポーツ漫画、といっていいのかどうなのか、表現に困る作品だが、私はこの『おたすけ人走る!!』が、弓月光の作品で一番好きだ。スポーツに関する真面目な部分とコメディの配分が絶妙で面白い。『エリート狂走曲』にはあまり嵌らなかったのは、読んだ時期か、スポーツの有無かもしれない。

 その後も、『おちこぼれ忍法帖』なども面白かったのだが、時代劇を少女漫画でやるのは難しかったのか、急に現代に舞台が変わったりして迷走している感じだった。これ以前だと、タイトルを二度見してしまう『白い変人たち』とかも面白く読んでいた。

 少年誌に移ってからも、内容自体は少女漫画の時とそれほど変わっている感じではないが、男性視点で女性を描いている感じが強い気がして、雰囲気というか、空気感が少女漫画の時とは違っていて、少年誌掲載の作品はほとんど読んでいない。


 愛読者賞まんがコンテストだったか、読み切り作品で読者投稿を行なう? という企画があったと思うが、それで描かれた作品で、祖母と留守番をしていた幼児が、急に祖母が亡くなって、独り取り残される、『3DKのサバイバル』という短編も印象に残っている。『負けるな!ヒーロー』という高校野球で落球して勝利を逃した高校球児のその後、という作品もこのコンテストだっただろうか。この当時のマーガレットの漫画家で好きな漫画家の一人だった。


土田よしこ

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 土田よしこと言えば、どうしても『つる姫じゃ~っ!』を思いだす。それくらいインパクトが強かった。連載の多くは、りぼんだったようだが、この作品が印象に残っているのでここで取り上げる。

 武士の月代(さかやき)というか、金太郎みたいな禿げ頭の姫が主役。新聞の四コマみたいな省略された絵柄も相まって、子供のころの私には強く印象に残った。周囲の漫画とのギャップも大きかったこともあるだろう。今では、ネットでデジタル版も購入可能になっている。

 手塚治虫の『ブラック・ジャック』で、ギャグマンガ家の名前として、土田よしこの名前が出てきた時、友人は、土田よしこって誰? という感じだったらしいが、私はそこで素直に笑えた。うっかり少女漫画家だと教えて、なんで少女漫画家を知っているんだ? と突っ込まれて困ったこともあった。

 ほかに、週間マーガレット掲載作品は、『ぐーたら一家』というものがあったようだが、こちらはタイトルだけでは、内容は思い出せなかった。

 2023年9月15日に亡くなられている。若い頃に好きだった芸能人・スポーツ選手等、昨今亡くなられる方も多い。訃報は何時でも寂しい。

 

 敬称は省略しています。

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