ヒーロー参戦
伊織視点です。
◆◇◆◇
目が覚めると少しいかつい老人がいた。
「儂は、主らが俗に言う神という存在だ」
なんだ、…夢か?いや違う、体がとても楽だ。
ということは…
「では、俺は死んでしまったのでしょうか?」
「左様、ただいまから主の転生先を決める、何か希望があれば言うといい」
「言えば必ず叶えてもらえるのでしょうか」
神は髭を撫でながら言う。
「なるべく叶えよう」
少しでも可能性があるのならば...
「俺の死ぬ少し前に死んだ親友がいます」
「ほぅ」
「その子と同じ世界に転生させていただけないでしょうか」
できないのならば無理やりにでも転生させる。そう考えながら神を見た。
「よかろう、そんなに睨むな」
「すみません、つい」
「ついとはなんだ、まぁ良い、よほど親友のことが好きなようだな」
何を当たり前のことを、そうでなければこんな頼み事はしない。揶揄われているようだ。
また睨む。
「では転生させよう、言っておくが同い年とは限らない、主が先に生まれている可能性もあるからな」
「はぁ?!」
体が浮く。
「最後に、一人称が素に戻っているぞ、ではな」
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