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どうも、悪役令嬢に転生した男子です!  作者: ずうぉるふ
第一章
13/19

正義の味方です

途中視点変わります。

◆◇◆◇


休暇3日目。


今日も我が家にラファナを呼んでお茶会をしました。


どうやらラファナのお母様は相当身体が弱いようですね。食事も吐き戻してしまうようです。そして侯爵がラファナにきつく当たっていることも...。どうしてでしょうか。


「役立たずのお前に医者の真似事が出来るわけないだろう」、「母様は病気なんだあまり近づくな、暇なら礼儀作法を身につけろ」など強い口調で言われているみたいです。



心配しているようにも聞こえるのは私だけでしょうか...?例えば、「役立たずのお前に医者の真似事が出来るわけないだろう」は無理するなという意味。「母様は病気なんだあまり近づくな、暇なら礼儀作法を身につけろ」は母様のことは気にせず自分のために時間を使いなさいという意味であればただ娘を心配する父親です。


そしてラファナも「でも、私にはお母様に近づくなと言う割にはお父様は寝室を変えないでいるのです」と言っていました。


寝室を変えないということは人に移るような病気ではない。そして食事、吐き戻すとなると...拒食症ではないでしょうか。


ではなぜ拒食症に?



「初期案では侯爵令嬢にね、弟を作る予定だったんだって〜」

ふと、前世の妹が言っていたことを思い出す。


初期案がどこまで影響されるか分からないけど流産したのかもしれない。


十分にありえる、拒食症はストレスによってもなると言われています...。




バキンッ


「?!」


腕輪が壊れた。


リリーに何かあったんだ...!


◆◇◆◇


少し前。



「20!」

初めて侯爵が声をあげた。


侯爵の欲しいものが分かった!競りはもう始まっている、何がなんでも競り落とさなければ。


「21」


お嬢様から貰った金貨は100枚。勝算はあるが油断してはいけない。にしても金貨を100枚も渡してくるとは、さすがは公爵家のご令嬢ですね...。


「25!」

侯爵も負けじと食らいついてくる。


ほぼ私と侯爵の一騎打ちです。

少し大きく出るとしましょう。


「50」


会場がざわめく。


「金貨50枚が出ました!!他にいらっしゃいますか?」


侯爵はどう出る...?


「...っ55!」

まだ諦めませんか。


「70」


侯爵が項垂れたのが分かった。流石にこれ以上は出せないらしい。


「...他にはいらっしゃらないようですね、ではそちらの女性がお買い上げです!」


よし、任務は達成致しました。はやくお嬢様のところに戻りましょう。


まさか侯爵の欲している物が『万能薬』だなんて、一体誰に使うのでしょうか。


会場を出てしばらくすると複数人にあとをつけられていることに気づいた。


十中八九侯爵の手下ですね。公爵家にこの者たちを招く訳には行きません。始末してしまいましょう。


大通りを抜けて人気のないところにおびき寄せる。


「こんにちは、尾行がバレバレでしたよ」


5、6人ですか。思ったより多いですね。


携帯しているナイフを取り出す。


殺さないよう注意しなければなりませんね。


まず1人、2人、3人...。


「...っこいつ、強いぞ!油断するな!」


4人...5人...。


「弱いですね、最後はあなただけですか」


「待て!見逃してくれ!」


リーダー格の男が言った。


「待つわけないで...」


ガンッと音と共に腕輪が壊れた。


背後には、熊のような男が立っていた。


まずいっ...!


「うっ...」

腹部に蹴りを入れられた。

その場に倒れ込むと、口に布を当てられる。


布には薬が染み込ませあった。


「すまねぇな、嬢ちゃん」


最後に熊男がそういった気がする。


◆◇◆◇


...ここは、牢...?


冷たい石の上で横になっていた。

身を起こそうすると腹部が鈍く痛む。


「っ!!」


...あの熊男。なかなか手練でした。


何か忘れているような...?そうだ!万能薬!

...ない。そりゃそうですよね。お嬢様に合わせる顔がありません...。


「起きたのか」


牢番が話しかけてきた。


「大人しくしていろ、危害を加えるつもりはない」


確かに、捕らえるために腹を蹴られはしたがそれ以外の外傷はないですね。危害を加えるつもりがないのは本当なのでしょう。


「...分かりました」


とりあえず言う通りにしておきましょう。



さっき戦ったときに腕輪の魔法が発動したということはお嬢様にも伝わっていますよね。本当に兵を連れて来られたらどうしましょう...。



なになら牢の外が騒がしい。


牢番が誰かと話している。


「おい、侵入者だ」


「なんだと?!」


「今から俺が代わりに牢番をする、あの方から召集がかかってるぞ、早く行け」


「分かった」


牢番がこちらにやってくる。


「いや、お嬢様...1人で突撃してこないでください」


「おまたせ!」



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