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どうも、悪役令嬢に転生した男子です!  作者: ずうぉるふ
第一章
11/19

侍女の休暇

リリー視点です。

◆◇◆◇


当日。休暇1日目。


「これを」


お嬢様から腕輪を渡される。


「この腕輪は1度だけ命の危機に瀕するような攻撃から身を護ってくれる、発動したら私に伝わるから、そしたら兵を連れて助けに行くわ!」


私と同じ腕輪を掲げて言う。


なるほど2つで1セットなのですね。

そして兵を連れる...だめだ、それは目立ってしまう。


「それはおやめ下さい、兵を連れたら大事になります、本来の目的が達成出来ないでしょう...」


お嬢様が確かに...!という顔をなされた。


「それは...何とかする」


むくれたお嬢様を見て思わず笑みがこぼれた。

お嬢様は昔から気持ちが揺れたり隠そうとするとき口調が崩れる。


私を心から心配しているのが分かる。


「お気持ちだけで十分ですよ」


そもそも私が完璧に任務を遂行すればいいだけのこと。


「それでは行って参ります」


◆◇◆◇


ここは地下の競売場。

開催時間は毎回変わるので参加するのは難しい。だが、旦那様の情報部隊のおかげで開催時間は分かっている。一見バラバラに見える開催時間は実は規則性があるらしい。


メイソン子爵家の紋章を見せる。


家の名前を使うのは嫌気がさすが仕方がないですね...。


すると受付が確認し中へ入ることが出来た。それと同時に仮面を渡される。


こんなに簡単に入ることが出来るとは...。そして迅速な対応、見世としてよくできています。


中へ進むと円形のホールが広がっていた。


まるでオペラ会場のようですね。


席について侯爵を探す。


いた...!


侯爵は2階の端に座っている。


2階はお得意様、上流貴族が多いようです。



壇上に一人の男が現れた。これから競売が始まる。


◆◇◆◇


どれもこれも胡散臭いものばかり。やれ賢者の石だと伝説の剣だの。信憑性に欠けます。


「最後に本日の大目玉!これを使えば、しわ、しみがたちまちに消えると言われている魔法の粉!金貨10枚から!」


金貨10枚?!その量で、その小ささで...ぼったくりではないでしょうか。


「12!」


「...15!」


貴族と言えどもさすがにそう易々と出せる金額では無い。


「他にいらっしゃいますか?」


侯爵もこれが目当てではないようです。


「では金貨15枚でそちらの貴婦人がお買い上げになります!」


侯爵はもう帰るようですね。


「皆様、またのお越しをお待ちしております」


そんなに簡単には行きませんよね...。休暇はあと4日。また明日参加するとしましょう。

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