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俺って土魔法の才能あるの!?  作者: シロシロ
29/57

29.実力者



 衛兵団の反乱と、盗賊団の襲撃からもうすぐ1年がたつ。

 今日は1月1日、俺は14歳になった。

 この国は15歳で成人だから、子供として甘えていられるのもあと1年しかない。

 恒例の誕生日鑑定の結果が出た。


<名前> パドラ

<年齢> 14

<生命> 560/560(+160)

<体力> 590/590(+160)

<魔力> 730/730(+200)

<腕力> 170(+50)

<敏捷> 180(+50)

<器用> 150(+50)

<耐久> 150(+50)

<思考> 230(+70)

<武技> 体術10

  剣術10

<魔法> 土魔法10

  水魔法10

  風魔法10

  火魔法10

  生命魔法10

<特殊> 健康体10

  薬草知識8


 相変わらず、成長期の威力はものすごい。

 先日、衛兵団新規団員募集に書いてあった募集者期待能力は、

<生命・体力・魔力>の平均値300

<腕力~思考>の平均値70

 だった。

 レーバルさんに聞いたら、領主軍の軍人だと

<生命・体力・魔力>の平均値350

<腕力~思考>の平均値90

 士官クラスでも

<生命・体力・魔力>の平均値400

<腕力~思考>の平均値110

 だそうだ。

 軍団長のレーバルさんでも

<生命・体力・魔力>の平均値450

<腕力~思考>の平均値120

 maxが

<器用>の140

 だという。

 今回の鑑定で分かった俺の能力は、

<生命・体力・魔力>の平均値627

<腕力~思考>の平均値176

 魔力と思考に引き上げられたところもあるが、ここに来て、俺の能力値がチートっぽくなってきた。

 まあ、まだ人外と言われるほどではないが、14歳にして、軍の幹部より能力値が高くなってしまった。

 この世界は能力値よりも戦闘技術・経験がものをいうので、強さで言うとまだまだだ。

 もう一つ気になるのが、健康体10が仕事をしだしたことだ。

 もともと生命、体力の上りはすごいものがあったが、とうとう、身長が180cmを越え、神様が言っていた健康美の能力なのか、町中の女からうっとりとした視線を送られるようになった。


 盗賊団襲撃後は、自分たちの利益を守るために必死に戦っていただけだが、気が付けば、商売の規模も、利益も、組織の人員も1年前と比べて何倍にも膨れ上がっていた。

 これだけ多くなると人材が必要になるが、孤児院や黒鳥館などから人の紹介があるので、それなりの人を増やすことができている。


 先日も黒鳥館のバーンズ支配人から、獣人の世話を頼まれた。

 獣人を奴隷にすると文句を言ってくる国があるため、奴隷でなくても娼館では働かせにくい。

 かといって、放り出して、本当に奴隷にでもなってしまうとその国が騒ぎ立て、国や領主にも迷惑がかかるため、俺のところで働かせてほしいということだった。

 紹介されたのは、黒猫耳の母子だった。

 もしやと思って、白猫耳のサキを知っているか尋ねたが、2人とも知らないといった。

 この国でも獣人は多くはないが、宿屋や食堂で働くものをたまに見かける。

 シラランとエーナという母子の黒猫耳に何が得意か聞くと、何と母のシラランは体術10、隠密10で情報収集が得意ということだった。

 こんな能力者が母子で娼館に職を求めるのは何があったのか想像できんが、本人も能力を隠したりするそぶりが無かったので、院長に相談して、孤児院と食堂で働いてもらいながら、時折情報収集も頼むことになった。


 金も権力も戦闘力もあり、高身長で健康美、女にももてても、俺はまだ14歳。

 羽目を外さないように、後見人の大人のいうことは素直に聞くようにしている。

 孤児院のマーラ院長、黒鳥館のバーンズ支配人、領主軍騎士団第4軍のレーバル軍団長、3人をほかの言い方で表すと、母、父、兄貴という感じだろうか。

 その父に相談した、そろそろ童貞を捨てたいと。

 父は、相談してくれてありがとうといい、すぐに相手を見つけてやるので、連絡をまっていろと言ってくれた。

 1年ほど前、今は亡きストラデスさんの別荘でミランダさんを護衛していたとこのこと、ミランダさんに騙され、目隠しされた状態で、カレン、セラフィ、エノアの3人のおもちゃにされてしまった。

 3人には、その後も何回も騙され、目隠しされてはいろいろされてしまった。

 時々、これもう絶対入れられてるよねという感じもあったのだが、目隠しを取るとトマトに刺さっていたりした。

 俺は奴ら3人のせいで素人が怖い。

 だからバーンズさんにお願いした。

 優しいプロのお姉さんに心の傷をいやしてほしいと。


 食堂やデリバリーなどの“ビジネス”はタクト+部下約100名(他アルバイト有)

 黒鳥館やビジネスに関連するもめごと対応、通称“パドラ組“マルク+部下約50名

 薬草販売はマーラ院長と孤児院の子供たち

 裏社会情報と女性の悩み相談はバーンズ支配人と娼婦たち

 軍事情報と戦闘訓練はレーバルさんと第4軍団の団員たち

 スポットの情報収集係でシラランとエーナ

 これが今俺のビジネスに参加し、協力してくれているメンバーと役割だ。

 カレン、セラフィ、エノアの3人はこのどこにも所属せず、俺と行動を共にしていることが多い。

 女性向けビジネス、美容や甘味店など、3人に何かやらせようとしたけど、何となく断られてしまったが、これら新ビジネスは、体を売れなくなって引退した娼婦と孤児院、娼館の子でで始めようと今準備をしている。

 特に役職はなくても、彼女たち3人が俺についてまわり、俺の代わりに情報を整理し、一緒に問題の対処を考えてくれるので、俺はあまり考えていないのが事実だ。

 また、俺が頼むよりも彼女たちから頼んでもらった方が、皆の動きが断然いい。

 まあ、認めよう。

 彼女たちがいないと俺の仕事は回らない。

 確かに街の人たちは、俺を実力者だと思っている人もいるようだが、俺の組織を俺以上に動かす影の実力者たちがいるのだ。




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