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début

『はやとくん!あーそぼっ!』

目の前では"アイツ"が笑っていた。


「…かみ、氷神(ひかみ)!」

大きな声に目が覚める。久々に夢を見た。

「…何ですか、明さん」

俺を起こしたのは矢代 明(やしろ あきら)さん。

俺の先輩だ。

「ったく、副隊長しっかりしろよ」

明さんは笑いながら言って、向こうを指す。

「出動、だぜ」

「…はぁ…分かりましたよ」

そう返して、愛刀を手に取り立ち上がる。

さぁ、行こうか、戦場へ。


西暦25××年。世界は危機に陥っていた。

謎の組織『アルトリア』により

造られた化け物、『(アヤカシ)

それによる襲撃を受け続け、

各国政府は没落寸前。

これを危惧した国連は日本に対策本部

帝国大和(ていこくやまと)』を設立。

本部は日本人を中心に人材を集め、

妖術のかかった武器を与え、

対アルトリア軍『白露軍(はくろぐん)』を創る。

その後他国の者も含めた一般市民を

地下都市『セレン』に移住させた。

俺も白露軍の一人で、

明さんが隊長の第一部隊に所属している。

そして、アルトリアが造った妖には

5つの種類がある。

1つは歩行α型。こいつは1番弱くて、

地上を移動する。

攻撃手段として、噛み付いてくる。

2つ目は歩行β型。α型と同じく

地上を移動するが、α型に比べ大きく、

攻撃力も圧倒的に高い。

3つ目は飛行a型。空中を移動する。

攻撃手段はα型と同じだ。

4つ目は飛行b型。a型と同じく

空中を移動する。妖気の込もった弾を

撃ってくる砲兵だ。

最後に人型。これが一番厄介だ。

人型は元々人間が妖に

造り変えられたものだ。

攻撃力は他4つより遥かに高く、

攻撃手段には個体差があり、

今のところ人間に戻す手段は

見つかっていない。

これらの妖は全て

妖術により造られている。

しかし、どんな妖術を使っているのか、

アルトリアが何を目的としているのか。

俺は、俺たちは、何も知らない。

それでも俺は戦い続ける。

いつか"アイツ"を見つけ、助ける為。

始まり(début)を迎える為に。

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