第一回 さよならイボイボ・他
第一回目のスコップ。ざくり。
いきなり引っ掛かりました、冒頭部を読む限り、なかなか良さげ。
『さよなら、イボイボ』作:くまの 氏
懐かしの「奥さまは魔女」的なテイストで、使い魔のイボ蛙と落第魔女新妻のコントが繰り広げられます。
けれど最後は謎の感動。涙がほろり。いいお話しでした。
『霧雨』作:Jun 氏
台詞がほとんどない、三人称の非常に硬質な文体。それでいてとても質が高いのは使われている語彙だけで十二分に伝わります。もうね、参考の為にピックアップって感じ。これぞ"小説"。(但し好き嫌い激しそう)
『ようこそ我らが地球へ』作:大正ふにに 氏
SF作品。なんといっても安心感のある読みやすい文章。作者は書き慣れた方に違いない。ネタ自体はありがちなものだが、とにかく文章が安定しているので最後まですんなりと読めました。
『すれ違い』作:星空 氏
これは詩的な作品。乙女心の機微が、本当に美しい詩的な言葉で表現されています。これも"小説"らしい作品。なんだー、探せばやっぱりあるんじゃないか、と安心しますね。クオリティ高い作品です。
『幸せな願望』作:鮎川寛之 氏
説明調の文章でありながら、最後まで退屈せずに読めた作品。説明調の文章は、長文になると読むのが苦痛に感じるものだが、技量が高いお蔭でこの作品の場合はすんなりラストまで読めました。文章力高い。
『年下の男の子』作:星空 氏
最初の数行ではありきたりな恋愛話かと思わせて、いきなり変化球でこっちの想定していたコースを外してきた。そこから先は引き込まれて、一気に読了。なんとも言えない味わいが残ります。
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