06:とある本
_とりあえず言って置く。この道具屋の倅は太っていない、いいかコイツは太っていない。
絶対に間違えちゃいけないことだからもういt――
道具「何か、不穏当なこと考えてただろ?」
こ、怖いです…崩したいその笑顔
「え、な、なんのことかな?(震え声)」
道具「……、まぁ良い。それで買うのか?買わないのか?どっちだ」
「いや、何故お前の母が作ったってとこを聞いてないんだが」
道具「そんなことか、何でも昨日大変気難しいご老人が税の取り立てで村まで文字通り飛んできたそうだ――」
へぇト○ルーラか羨ましい。
道具「そう、お前が払って来なかった税だな。でその老人が魔力の回復薬をダース単位で寄越せと言って来たらしい――」
_まぁ納得できる話ではあるな、子どもの居る家なら大抵置いて有る常備薬だし。
それでどうしたんだろうか
道具「今村に有る量では足りないらしい。明日まで待って貰えれば調薬出来ると母が言ったらキレたそうだ。」
ナーム(―人ー;)
道具「で、とある本に載っているレシピで持て成したそうだ。」
「なんとなく、想像は付くがその本のタイトルは?」
道具「失礼な客を持て成す際の注意事項百選」