呼び声は成長と共に
掲載日:2022/04/03
おいおまえ!
いばった口調で睨む君。
ここの砂場は俺らのもんだとふんぞり返り、持ってたシャベルを奪われる。
私はメソメソ、ベソかいて。
何も言えずに逃げ帰る。
シクシク、グズグズ、スッテンコロリ。
◇
おいお前っ
焦った声を上げる君。
本読みながら階段降りるなよ、とまさかの注意。
それもそうだと本閉じる。
図書室と教室の距離がもどかしい。
スタスタ、トトト、廊下は走っちゃいけないよ。
◇
おいお前……!
戸惑った声をかける君。
具合悪いんじゃないかと図星をグサリ。
無理はすんなの言葉に甘え、部活は休んで帰宅する。
グルグル、フワフワ、どうしてバレちゃったんだろう。
◇
おいお前……
強ばった声を出した君。
そして続くまさかの質問。
『アイツの事好きなのか?』
え、何でどうしてそうなるの!?
私が好きなのは君なのに!
ドキドキ、アセアセ、その質問の意図は何?
◇
おい────
いつものように名前を呼ぶ君。
今日何の日か覚えてるよなとソワソワしだす。
忘れる訳ないじゃない。
だって今日は大切な──
ニコニコ、トクトク、キュンキュン、ワクワク。
あなたが私を呼ぶだけで、心が弾んでうるさいの。
お読み下さりありがとうございます。
<以下、余談>
イメージとしては
幼稚園→小学生→中学生→高校生→大人
のつもりでした。




